らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「すき焼き」の語源

2011-12-04 | 雑学

師走に入って急に気温が下がり、いよいよ冬も本番の寒い季節となりました。
寒くなると恋しくなるのが寄せ鍋やすき焼きなどの鍋もの料理ですが、今日はその内の「すき焼き」の語源について調べました。

「すき焼き」は元々、江戸時代の農夫たちが仕事中に腹が減ると、農具の鍬(すき)の金属部分を鉄板の代わりにして魚や豆腐を焼いて食べたことから「鍬焼(すきやき)」と呼ばれるようになったと言われていますが、他にも、薄く切った肉を意味する「剝身(すきみ)」から「剝き焼き(すきやき)」になったとする説もあるようです。



「すき焼き」は江戸時代末頃に誕生した比較的歴史の浅い食べ物のようです。
日本では、牛や馬は大切な労働力であったので食べると罰が当たると信じられていたため、古く(飛鳥時代の頃)から明治時代に入るまで、肉食が禁じられていました。

しかし、貧しい民衆の間ではこっそりとイノシシやシカなどの野獣の肉を食していたようです。
そんな風潮の中で、牛肉もこっそりと食されるようになり、幕末には京都の三条河原に「すき焼き屋」が初めて誕生したと言われています。

明治時代に入ると、明治天皇が牛肉を食べたことがきっかけで、一般庶民にも牛肉を食することが解禁され、関西では「すき焼き」、関東では「牛鍋」が庶民の間で大流行したそうです。

このようなことから「すき焼き」は元々関西地方での呼び名であって、関東では牛鍋と呼ばれていましたが、今では一般に「すき焼き」として親しまれています。