11月のボージョレ・ヌーヴォーの解禁から年末にかけては、特にワインを飲む機会が多くなるのではないでしょうか?
フランス料理店やイタリア料理店などワインを提供するお店ではワインの専門職「ソムリエ」を雇用しているお店が増えてきました。
ソムリエと言えば、この人をご記憶されているでしょうか?そう、田崎眞也(たさきしんや)氏です。
彼は1995年5月、第8回世界最優秀ソムリエコンクールで優勝し、その後、“世界最優秀ソムリエ”と呼ばれてテレビCMによく出ていたましたね。
このソムリエという職業は、元々は王様の荷物を運搬・管理する人の事を云ったようです。
今日は、ソムリエの語源について調べました。
「ソムリエ」は、最初は運搬や労役用の動物の使い手を指して言った言葉で、「荷役用の牛馬」を意味するラテン語の「saumarius」に由来し、12世紀にフランス語の「sommier」となり、13世紀に動物の使い手を意味する「sommelier」の語が生まれたようです。
動物の使い手を意味することから、王様の旅行に随行し、荷物を運搬・管理する係の者を指して言うようになり、それが後に、宮廷で食事とワインを管理する者をソムリエと呼ぶようになりました。
その後、フランス革命で王による政権が崩壊して失業したソムリエは、その専門技術や知識を生かしてレストランやカフェのワイン係となり、ワインの専門職へと転じていきました。
日本でもワインの専門家を「ソムリエ」と言っていますが、最近では、「野菜ソムリエ」やに「アクアソムリエ」、「温泉ソムリエ」など『○○ソムリエ』と言う言葉をよく耳にするようになりました。
このような使い方は日本独自のものであり、通称として呼ばれることがほとんどのようです。
しかし、それだけ「ソムリエ」がワインのみならず、各分野で必要とされている証しであり、専門知識を生かして消費者にアドバイスをしてくれる人が必要視されてきていると言うことなのでしょうね。