天気予報によれば、日本列島は今日から明日にかけて大陸から「冬将軍」がやってきて寒くなるとのことです。
大阪地方も今日の最高気温は9度、明日と明後日の最低気温は2度と4度と予想されており、この冬一番の冷え込みになりそうです。
天気予報では大陸からの寒気団の張り出しを「冬将軍」と表現していますが、冬のシベリアからの寒気を何故「冬将軍」と言うのでしょうか?
そこで今日は「冬将軍」について調べました。
「冬将軍」とは、冬の厳しい寒さを擬人化した表現で、その謂れはフランスの皇帝ナポレオンに由来します。
1812年にロシアに遠征したナポレオンは、厳しい寒さのため敗退を余儀なくされました。
その際、イギリスの新聞は「ナポレオンがgeneral frost(厳寒将軍)に負けた」と報じたと言われていますが、これを、日本で「冬将軍」と訳したそうで、以後、日本ではシベリアから張り出してくる強い寒気(シベリア寒気団)を指して使われるようになりました。
日本では「冬将軍」がやってくると日本海側に強い降雪をもたらし、太平洋側では乾燥した北西風が吹き荒れる気候となります。
今年は秋から初冬にかけて比較的暖かい気候でしたが、「冬将軍」の出現によって本格的な冬の到来となります。
節電の冬ですが、「冬将軍」に負けないように頑張りましょう。