らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

最上稲荷

2011-12-12 | 伝統行事

昨日の12月第2日曜日とその前日は、岡山市の最上(さいじょう)稲荷の「お火たき大祭」でした。
4年ほど前にお参りした御縁で、今日は最上稲荷をご紹介します。

最上稲荷は日蓮宗のお寺で、正式名称は、最上稲荷山妙教寺ですが、所在地が岡山市高松地区にあることから高松稲荷と称されることもあります。
1200余年の歴史があるお稲荷さんで、伏見稲荷、豊川稲荷と並んで日本三大稲荷の一つに数えられています。
ご本尊の「最上位経王大菩薩」は五穀豊穣、商売繁盛、開運など多くの福徳をそなえ、「不思議なご利益をお授けくださる最上さま」として信仰を集め、多くの人々に親しまれているそうです。

「大鳥居」
この大鳥居は昭和47年12月24日に建立されましたが、その場所は最上稲荷から2㎞余り手前の田園の中に建てられています。
規模は次の通りです。
鳥居の高さ   27.5m
鳥居の最大幅 39m
柱の直径    4.6m



「本殿」
ご由緒によれば、最上稲荷は天平勝宝4年(752年)、報恩大師に孝謙天皇の病気平癒の勅命が下り、龍王山中腹の八畳岩で祈願を行ったところ、白狐に乗った最上位経王大菩薩が八畳岩に降臨されました。
報恩大師はその尊影を刻み祈願を続け、無事天皇は快癒されたと云います。
その後、延暦4年(785年)、桓武天皇のご病気平癒祈願の功徳により、寺院建立の寄進申し出がありました。
これにより報恩大師が霊地を求めていたある日、最上位経王大菩薩より「備中国(現在の岡山県)、龍王山麓に堂宇を定むるべし」との宣告があり、このことを天皇に進言しました。
天皇はその祈願所として龍王山神宮寺を寄進、創建しました。これが現在の妙教寺であると言われています。

・最上稲荷の本殿です。


「最上稲荷お火焚大祭」
お火焚祭りは、報恩大師が孝謙・桓武両帝のご病気平癒を祈願されて大願叶った護符に対して、最上尊の御宝前(神仏の前)で感謝の祈りを捧げたところ、護符が香の煙と共に消えたという故事に基づく伝承行事で、最上稲荷の三大祭典の一つだそうです。
境内に特設された護摩壇では、1年間家内安全など家族を守り、諸願を叶えた御札に感謝をこめて焚き上げます。
この炎にあたると一年を無病息災で過ごせるとの言い伝えがあり、更に、この日は特別に「火難除札」が授与されるそうです。

・最上稲荷の三大祭典「お火たき大祭」。所願を叶えた古いお札を、感謝を込めて焚き上げする厳かな火の祭典です。(最上稲荷HPより)