お正月シーズンになると十二支のグッズがたくさん並べられています。
申が干支の今年は、猿の置物などを飾ったり、自分の干支を身近におく方も多い事と思います。
干支について言えば、もうひとつ注目して欲しい干支に「向かい干支」というものがあるそうですが、ご存知でしょうか?
向かい干支とは、十二支 (子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を円に並べたときに、自分の干支の向かい側にくる干支を指します。
例えば、子(ねずみ)の向かい干支は午(うま)、戌(いぬ)の向かい干支は辰(たつ)になり、自分の干支から6つ目(自分の干支を入れると7番目)に当たります。
・自分の干支の向かい側にくる干支が、あなたを守る「向かい干支」です
「向かい干支」は 「守り干支」
十二支には性質があるといわれていますが、向かい干支は自分の干支とは正反対の性質をもっているため、自分にはないパワーを与えてくれる「守り干支」と呼ばれているそうです。
江戸時代より、向かい干支を大切にすると幸福が訪れると言われて縁起がよいのだそうで、作家の泉鏡花には、向かい干支であるうさぎ(卯)の柄のついたものを大切にしたという逸話があるそうです。
また、昔は子供の着物の背中に向かい干支をあしらう風習があって、七五三の着物に母親が刺繍を入れていたり、今でも粋な噺家や俳優は羽織の裏地に向かい干支を忍ばせたりしている人もいるのだそうです。
更に、人間同士の相性も同様で、向かい干支の人は正反対の気質をもっていることから相性がよく、深い縁(えにし)で結ばれるといわれています。
向かい干支を大切にしていると、幸運を呼び込むこともできるんだそうです。
今年の干支の「申」の向かい干支は「寅」です。
張り子のトラや虎の置物などの「向かい干支」を傍において、幸運を呼び込んでみては如何でしょうか。