らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

利き腕

2016-01-13 | 雑学

最近、タレントや芸能人に、左利きの人をよくみます。
スーパー等でも左手で文字を書く店員さんにお目にかかることがありますが、右手が利き腕の私から見ると、「器用だなあ」と感心します。
しかし彼等或いは彼女らにとっては、それが当たり前であって、不思議でもなんでもないのだと思いますが、さて、今日はその利き腕について調べてみました。

現在世界の人口は72億人(2014年度)を超えていますが、その内左利きの人はわずか10%以下と言われています。
実は、右利きが圧倒的に多いというのは、生物の中で人間だけに見られる特異な現象だそうで、他の生物は右利き左利きがほぼ同数となっているそうです。

では、人の利き腕はいつごろに決まるのでしょうか?
子供たちの利き腕は、2歳くらいまでは明確でなく、利き腕が決まるのはだいたい4歳くらいだと言われています。

50年前に米国で、数十人の子供を生後8週から10歳まで10年にわたって観察し、利き手を判定した調査があるそうです。
それによると、乳児期には両利きの時期や利き手の交代を何度も認め、2歳頃には利き手がはっきりしてきますが、その後、3歳前後でもう一度両利きになり、4歳頃ようやく利き手が固定してくるとの結果が得られたということです。
この調査によって利き手は4歳ぐらいに決まると考えられるようになり、成長、発達に伴って何回も利き手の交代が起こることもわかったそうです。

しかし最近、英国で1,000人の妊婦さんを対象に超音波で妊娠10~12週頃の胎児を観察すると、胎児が頻繁に指しゃぶりをしていた親指側の手が利き手になるとの結果が報告されたそうです。
これが事実であれば、「4歳頃に利き手が決定」という学説が覆されるということです。

では、右利きと左利きでは脳の仕組みに違いがあるのでしょうか?
物理的には、ほぼ同じだと言われています。
但し、会話をする場合、右利きの人のほぼ100%が左脳を使っているのに対し、左利きの人の40%は右脳を使って会話しているそうです。
また、左利きの人は睡眠障害にかかりやすく、聴覚障害やアレルギー疾患にかかる確率も右利きの人の2.5倍以上あるそうです。
だからと言って、子供の左利きを強制的に直そうとするのは危険で、無理な矯正は子供の気持ちを萎縮させ、ひどい時は神経症になることもあるようです。