日本は少子高齢化が叫ばれて久しいですが、少子高齢化とは何を基準にしているのでしょうか?
まず、少子化とは、合計特殊出生率(下記参考)が2.07を下回った状態を言います。
この数字は、長期的に見て人口が安定した状態を保つために必要な数ですが、これから見ると日本は既に1970年代から少子化が始まっています。
一方、高齢化率は総人口に占める65歳以上の割合で、その率によって細かく分かれています。
即ち ・高齢化社会とは ・・・高齢化率7~14%を言い、
・高齢社会とは ・・・・・高齢化率14~21%を、
・超高齢化社会は・・・高齢化率21%~を言います。
この区別で見れば、日本は1970年に高齢化社会に突入し、1995年に高齢社会に、そして2007年には超高齢化社会になっているそうです。
新聞等、マスコミはよく少子高齢化と言っていますが、それは1970年頃のことであり、現在は超少子化、超高齢化社会となっているのです。
安倍政権は昨年9月に新3本の矢として、第2の矢は「夢をつむぐ子育て支援(出生率1.8の回復)」を掲げています。
しかしこれではまだ超高齢化社会の解消には程遠いのが実情です。
ところで、女性は一生の間に何人子供を産めるのかについて、世界一多産女性の記事が、ある雑誌に載っていたのでご紹介します。
それによると、18世紀のロシアの農民フョードル・ワシリエフさんの奥さんが69人の子供を産んだという記録が修道院に残されているそうです。
「それ嘘だろう!」
当然のことながらそのような疑問が沸きますよね。
何故なら、妊娠から出産までにはおよそ10カ月かかることから、休みなく妊娠出産を繰り返したとしても、69人のもどもを産むためには50年以上かかる計算になるからです。
それでは、この奥さんは早産を繰り返していたのかというと、そうでもないようです。
記録によれば、この奥さんは双子を6組、三つ子を7組、そして四つ子を4組生んでおり、69人のうち67人の子供は立派に育っているそうです。
しかし、それでも出産回数は27回になり、1年半のペースで妊娠出産を繰り返したことになります。
ところが、この奥さんは69人目の子供を出産して間もなく亡くなってしまいました。
その後、夫のワリシエフさんはすぐに再婚し、新しい奥さんに18人の子供を産ませたそうです。
つまり、彼には87人の子供がいたということです。
なお、日本では第11代将軍 徳川家斉(いえなり)が21人の側室に55人を産ませたのが最も多かったそうです。
(参考)
合計特殊出生率は、出産可能な年齢と規定された「15歳~49歳まで」の女性の年齢別出生率を合計し、「一人の女性が生涯に何人の子供を産むのか」という平均人数を推計したもので、昨年6月厚労省が発表した2014年の人口統計によると、合計特殊出生率は1.42と前年を0.01ポイント下回り、9年ぶりに低下したそうです。