インフルエンザが全国的に流行期に入ったようです。
15日に厚生労働省が発表したところによると、4日から10日までの週の報告数が、全47都道府県で前週を上回ったことから、同省は、手洗いやマスクの着用、インフルエンザワクチンの予防接種などの感染予防の徹底を求めています。
この発表は、全国約5千カ所の医療機関から4~10日に同省に報告されたもので、それによると、インフルエンザの患者数が1医療機関当たり2・02人と前週の0・89人から倍増し、流行の目安となる1を上回ったことによるものです。
同省によると、例年、12月に流行入りするインフルエンザが1月になって流行入りするのは、9年前の平成18~19年シーズン以来のことのようであり、更に、例年より遅いからと言って流行規模が小さいとは言えず、一気に爆発的に広がる恐れもあるとして、警戒を呼び掛けています。
一方、国立感染症研究所によると、4~10日に全国の医療機関を受診した患者は約13万人と推計され、前週より約7万人増えたそうです。
そして、直近5週間の検査では、A香港型と平成21年に新型として流行したAH1型の患者が多いそうですが、長く流行が続きやすいB型も検出されていることから注意するよう呼び掛けています。
「予防」
インフルエンザの予防には、ワクチンを接種し、手洗い、うがい、マスクを着用するのが一番です。
しかし、インフルエンザは感染力が強いので、それでもかかってしまった場合は風邪と間違わないように、「38度を超える急激な発熱」、「強い倦怠感」、「寒気」などの症状があるときには、インフルエンザを疑い、医療機関で検査をしてもらいましょう。
検査で陽性だった場合、発症から48時間以内に適切な抗インフルエンザ薬を服用すると、早期に回復が見込まれるということです。