らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

干支の由来

2016-01-07 | 雑学

年初から干支の「申」について書いてきましたが、今日はその干支の成りたちについて、昔から語り継がれてきた民話をご紹介します。
12の干支は「子、丑、寅、卯、辰…」のように、子から始まっていますが、どうしてネズミが最初なのでしょうか?

その前に、干支は今から約3500年前に中国で考えられたカレンダーのようなものなのです。
電気も時計もなかったその時代、月日を知るために用いたのが月の満ち欠けで、満月から次の満月までの約29日を1ヵ月とする考え方が生まれ、更に、それを12回繰り返して1年という単位ができ、やがて12年でひと回りするひとつのサイクルとして考えるようになってきました。
ひとつのサイクルをより分かりやすくするために『子、丑、寅…』と12の文字を年号としてつけましたが、当時は字を読める人が限られていたため、年号に身近な動物を当てはめることで浸透しやすくしたのですが、これが干支(えと)の始まりとされています。

このように元々、十二支は動物とは関係なく、カレンダーや東西南北の方角、時刻などに「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の漢字をあてていたもので、動物を当てたのは十二支を覚えやすくするためだそうです。

「十二支の民話」
昔、天の支配者が人間を守る12頭の動物たちを選ぶために1月1日に宴会を開くことを決め、お触れを出しました。
そのお触れには次のように書かれていました。
 「天宮に先着した12頭の動物に人間を守る象徴としての守護獣の資格を与える。 与えられた動物は以後、毎年交代でその責務を果たすこと」
 名誉な守護獣の資格をもらいたいと、あらゆる動物がそのお触れを見て、遅れないように準備しました。
 ところがネコは寝ていてそのお触れに気がつきませんでした。
 目が覚めた時、外が騒がしいので、ねずみに事情を聞いたところ、ねずみは1月2日に宴会があると、嘘の日を伝えました。
 
 宴会当日、まず足の遅い牛が夜中に出かけました。
 それをねずみが見つけ、遅れまいと牛の背中に飛び乗ったのです。
 その後、トラ、ウサギ、龍、蛇、午、などそのほかの動物たちも間に合うように出かけました。
 一番に出かけた牛が天宮の前まで来たときに、背中のねずみが飛び降りて1番目に天宮に入り、一番先に出かけた牛は足が遅かったのでねずみに先を越されて2番目
 になったのでした。
 その後、トラ、うさぎ、辰、蛇、馬、羊、猿、鳥、犬、猪、の順に入りました。
 この先着12頭の動物が人間を守る象徴としての守護獣となったわけです。
 ねずみから始まるの干支の順番はこのときの到着順であり、毎年交代して私たち人間を守ってくれているのです。

 嘘の日を伝えられたネコは、ねずみに教えられた通り1月2日に天宮に行きましたが、門番から「宴会は昨日終わった。顔を洗って出直せ!」と怒られ、守護獣になれ
 ませんでした。
 ネコは怒り、それ以来ねずみを目の敵として追い回しているのです。 
 またネコがいつも手で顔を洗うようにしているのは、門番に言われた事を守っているからだと言われています。  

参考までに十二支が示す時間と方角を書いておきます。
干支   時間         方角              象徴
子・・・23時– 1時、  方位は北を表す。        子孫繁栄・財力の象徴 
丑・・・  1時– 3時、  方角は北よりの北東を表す。  粘り強さと誠実の象徴
寅・・・  3時– 5時、  方角は東北を表す。       決断力と才知の象徴
卯・・・  5時– 7時、  方角は東を表す。         温厚さと従順さの象徴
辰・・・  7時– 9時、  方角は東南微北を表す。    正義感と信用の象徴
巳・・・  9時–11時、  方角は南東微南を表す。    探究心と情熱の象徴
午・・・11時–13時、  方角は南を表す。         明るく流行に敏感で開放的
未・・・13時–15時、  方角は南西微南を表す。     家族の安泰と平和の象徴
申・・・15時–17時、  方角は南西微北を表す。     利口と好奇心を象徴
酉・・・17時–19時、  方角は西を表す。         積極的な行動と素早さを象徴
戌・・・19時–21時、  方角は北西微南を表す。     安全や保護、防御、忠誠、献身を象徴
亥・・・21時–23時、  方角は北西微北を表す。     無病息災と一日の終わりを象徴