らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

天覧相撲の結びの触れ

2016-01-11 | 趣味

昨日から大相撲初場所が開催されています。
初日の昨日は天皇・皇后両陛下をお迎えしての天覧相撲でした。
テレビで結びの口上を聞いていて通常の内容と違うことに気付きました。
そこで、調べてみたところ、次の点が違っていましたのでご紹介します。

天覧相撲は特別に行われるもので、普段の相撲の進行と一部が異なることがあるということです。

・その違いの1つ目は土俵入りの仕方です。
幕内力士の通常の土俵入りは、土俵に沿って丸く並んで入りますが、これは略式なのだそうで、天覧相撲では「御前掛(ごぜんがかり」と呼ばれる本式の土俵入りが行われます。
これは、天皇陛下に後ろを向けてしまうのは失礼だということで、全員が一斉に正面を向いて四列に並んで、拍手を打ったあとに四股を踏むのだそうです。

また、普段の土俵入りでは、四股名の呼び上げは土俵に上がるときに行われますが、御前掛では下位力士から順に土俵を降りる際に呼び上げられて、正面に一礼して土俵を降りていきます。
更に、四股名を呼ばれるときに、普段は四股名、出身地、所属している部屋の順番ですが、御前掛では出身地、所属部屋、四股名というように、順序が変わってくるのだそうです。

・御前掛の土俵入りです。


・2つ目の違いは結びの一番での立行司の口上です。
普段の口上は「この相撲一番にて本日の打ち止め」と言いますが、天覧相撲では「この相撲一番にて本日の結び」となります。
これは天皇陛下に対し敬語を使わなくてはいけないためだそうです。

(参考)
本場所中、その日の最後となる取組で行司が呼び上げる口上は四股名を2度ずつ呼び上げたあと、次のように触れます。
「普段の結びの触れ」
「番数も取り進みましたるところ、かたや○○(東の力士の四股名)、こなた△△、(西の力士の四股名)、この相撲一番にて本日の打ち止め」

「天覧相撲の結びの触れ」

「この相撲一番にて〜結び〜」と言っていました。

昨日、天覧相撲を観戦されていた方、結びの触れの違いにお気づきになりましたでしょうか?