らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

スローフード

2016-08-02 | 雑学

昼時のスーパーでは、出店しているドーナツやフライドチキン、ハンバーガー店など、所謂、ファーストフード店に多くの客が列を作って並んでいます。
ファーストフードは子供や若い人たちには人気があるようですね。
おっと失礼しました。ファーストフードではなく、ファストフードですね。

「ファストフード」
ファーストフードとファストフード、どのように違うのかって?
ファーストフード(first)は「第一」と言うことから、「一番目の食べ物(朝食?前菜?)」という意味になりますが、ファスト(fast)は「早い」と言うことから、注文してからの待ち時間が少なく、また手早く食べられるという意味の食べ物になります。
従って、冒頭の各お店はファストフードと言うことになります。

今、このファストフードの概念が広がってきているようです。
当初はハンバーガーやドーナツ、サンドウィッチなどの外食産業を指していましたが、最近ではこれらに加えて、牛丼やうどん、回転寿司、ラーメン、カレーライス、ファミリーレストラン等も含めてファストフードチェーンになってきているということです。

さて、そのファストフードに対してスローフードと言う言葉がありますがご存じだったでしょうか?
スローフードだからゆっくりと食べるフランス料理や日本料理などのコース料理だと思われるかもしれませんが、そうではありません。

今日はスローフードについて調べました。
「スローフード」
スローフードは、1986年にイタリアのカルロ・ペトリーニによって提唱された国際的な社会運動なのです。
ファストフードに対して唱えられた考え方で、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動、又はその食品自体を指すもので、より広い概念の「スローライフ運動」の一部として提唱されました。

その背景については、ファストフード(fast food)の健康や情緒に及ぼすマイナス影響、ひいては食文化の荒廃への警鐘として提唱されたようです。
食材や調理法、食べ方について、ファスト(速い)は人工的で不自然とし、本来的で自然なスロー(ゆっくり)に立ち戻ろうという運動が、1980年代後半にイタリア・ピエモンテ州で始まり、環境問題の深刻化やBSEの発生など、食品にまつわる事件とも相まって、世界規模のNPO団体「スローフード協会」が立ち上がったのだそうです。
各地で安全な食を求める消費者を結び、有機栽培や小規模経営の生産者を支持し、その環境をも守ろうとする食のエコロジー活動でもあると言うことです。
2000年にはスローフード・アワードが創設され、2002年度の受賞者に佐賀県で古代米(赤米/黒米)を有機栽培する人が選ばれたそうです。

このようにスローフードは、食生活や食文化を根本から考えていこうという活動で、伝統的な食材や料理方法を守り、質のよい食品やそれを提供する小生産者を守り、消費者に味の教育を進めるというものです。

スローフード運動が掲げる活動の柱は次の3つです。
 1.消えつつある郷土料理や質のよい食品を守ること
 2.質のよい素材を提供してくれる小生産者を守っていくこと
 3.子供たちを含めた消費者全体に、味の教育を進めていくこと

スローフードとよく似た考え方に日本の「地産地消」があります。
地産地消とは「地域生産・地域消費」を略したもので、その土地や地域に生まれ育ち、生活する人々は、地元で取れた産物を食べて、健康的な生活をおくるという考えです。


世界も日本も地域でとれた生産物はその地域で消費しましょうという運動のようです。
そして、その事が地域の伝統的な食材や料理方法を守り、質のよい食品やそれを提供する小生産者を守り、消費者に味の教育を進めるということのようです。