テレビをつけると毎日熱中症予防を呼びかけています。
梅雨が明けて全国的に夏本番となり、多くの気象観測所で30度以上の真夏日を記録している事からですが、熱中症予防には水分補給が欠かせません。そして、水分補給によく飲まれているのがスポーツドリンクだそうです。
そこで今日はスポーツドリンクについて調べました。
世界初のスポーツドリンクは、1960年代に米国で誕生した「ゲータレード」だそうです。
これはフロリダ大学の研究者が大学のアメフトチームの選手向けに開発したもので、運動で発汗した際に失われる水分や電解質を効率よく吸収するように調整されており、成績の向上につながったと言われています。
日本では昭和55年(1980年)4月に大塚製薬が発売した「ポカリスエット」です。
同社によると海外出張先で下痢になった研究員が脱水症対策に現地の医師から甘い炭酸水を飲まされた経験から、「もっと吸収の良い飲み物はできないか」と考えたのがきっかけだそうです。
大塚製薬はポカリスエットをスポーツドリンクでなく、製薬会社らしく「飲む点滴」と位置付け、発売当時より 「発汗により失われた水分、イオン(電解質)をスムーズに補給する健康飲料」としていたそうです。
当時、スポーツ界では「運動中は水は飲むな」という根性論はばをきかせていた時代ですが、その後、医師らが好意的に取り上げたことがスポーツドリンクの普及を後押したことから、発売されたポカリスエットは日本におけるスポーツドリンク普及の起爆剤となり、その後、飲料メーカー各社が参入しました。
近年はスポーツ選手だけでなく、熱中症予防の水分補給のため高齢者の間でも利用されているようです。
しかし、熱中症予防でスポーツドリンクを飲む場合、飲み過ぎには注意が必要です。
糖度が高いスポーツドリンクが多く、その中でもペットボトル入りスポーツドリンクの場合、炭酸飲料よりも糖分が多量に含まれている商品もあるようです。
これらを家庭内など運動していない状態で、水の代わりに飲むことは勧められないということです。
一部の親は子供に炭酸飲料を与えすぎるのは健康に悪いとは知っていても、同様の理由でスポーツドリンクを与え過ぎてはいけないことを知らない親が多いと言うことです。
また、水だけを飲みすぎても体内の塩分濃度が薄まるだけでなく尿としても水分等が排出されてしまい、脱水症状を引き起こすので適度な塩分や電解質(ナトリウムやカリウムなど)の補給も必要です。
適切な水分を十分摂取して、熱中症にならないよう気をつけたいですね。