菜園仲間のT氏は樹木や草花に詳しい人です。
昨日、畑で話をしている時、足元に咲いている小さな花を見つけ、説明してくれた花がアメリカフウロ(亜米利加風露)でした。
アメリカフウロは雑草の中に咲いている小さな花なので、よく注意しないと気付かない、そんな花です。
アメリカフウロと言う花名は、私は初めて聞く花だったのですが、皆さまは御存じでしたか?
今日はアメリカフウロをご紹介します。
アメリカフウロは北アメリカ原産の帰化植物です。
日本には昭和初期に渡来したようですが、本格的に広がったのは戦後ではないかと言われています。
路傍や荒れ地、畑などに生育し、放棄畑などの肥沃な場所では高さ40cmほどに生育して大きな株となりますが、道端などの荒地では、地面を這ってこじんまりと野草の中に花を咲かせます。
・これが雑草の中に生えているアメリカフウロの花です。
フウロ(風露)の名前の由来は、周囲が木で囲まれている草刈場を「ふうろ野」と呼び、「フウロ(風露)」は草狩場に生える草という意味があるそうです。
アメリカフウロはフウロソウ科フウロソウ属の1年草または越年草で、学名は「Geranium carolinianum」で、「geranium(ゲラニウム)」はギリシャ語で「鶴、鶴の嘴」を、「carolinianum(カロリニアヌム)」は原産地である「アメリカのカルフォニア」を意味しているそうです。
・フウロ(風露)とは、広辞苑では涼しい風と露と説明しており、その説明のように、小さな花は緑の雑草の中で目立たないように涼しげに咲いています。
葉の縁や葉柄・茎は赤味を帯びることが多いようですが、赤色は、やせ地に生育するものほど濃いようです。
秋に芽生えて春から夏までに小さな花を咲かせます。
花弁は長さ5mmほどで、花色は淡紅色や白色で、萼の縁には毛が多く、先端はこん棒状の突起のようになっています。
・花後には鶴のくちばしのような莢ができ、その中に種ができます。