パソコンを利用している皆さん、インターネットを閲覧していて、突然ウイルス感染のメッセージが現れた事はありませんか?
情報処理推進機構(IPA)によると、2015年8月にこの件について注意を呼びかけていましたが、今年3月以降、本件の相談が急増しているようです。
ウイルス感染などのパソコンの症状は、私のような高齢者やパソコン素人の人たちにとっては、知識が乏いことから対処の仕方が分からず、突然メッセージが出て動かなくなると慌ててしまいます。
そこで今日は情報処理推進機構(IPA)のHPより、偽の警告メッセージ「PCサポート」というページについてご紹介します。
情報処理推進機構(IPA)に寄せられた相談によると、ウェブサイトの閲覧中に突然「PCサポート」というページが現れ、音声で「警告 あなたのコンピュータでウイルスが検出されました。…(中略)…提供された電話番号に連絡していただけるまでは、インターネットの使用、ウェブサイトにログインすることやオンライン上での商品の購入はなさらないでください。」と流れるそうです。
またポップアップメッセージでも「注意:あなたのコンピュータでウイルスが見つかりました!…(中略)…サポート関係者に繋がるまで、コンピュータやインターネットを使用しないでください。」という警告が表示されるようです。
中には「表示されたウェブサイトを閉じる(ブラウザを終了させる)ことができない」という相談もあり、パソコンに不慣れな利用者はそれをウイルス感染の影響ではないかと不安を募らせ、思わず表示された番号に電話をかけさせるように仕向けています。
電話をすると1万5千円の有料ソフトを購入させられるようです。
IPAが確認した限りでは、実際のウイルス感染はなく、設定によりポップアップメッセージを繰り返し表示させている(この現象のためにブラウザを終了させることができない)に過ぎないそうです。
相談からは、警告が表示された際にアクセスしたページは特定できておらず、可能性として考えられるのは、広告バナーなどの不用意なクリックや、ウェブサイトの自動遷移(リダイレクト)などのようですが、いまだ確たるところは判明していないと言うことです。
そのため、事前対策によって偽警告の出現を回避するのは難しいものの、この現象はウイルス感染によるものではないため、表示後に次のような対処を行えば、それだけで問題は解消されます。
「対処」
「ウイルス検出の警告メッセージ(ページ)が表示された場合の対処」(IPAホームページより)
ウイルス検出の警告メッセージは結果的に特定のURLにアクセス(利用者の意図を問わずリンクをクリック)したことが原因で表示されるものです。
実際のウイルス感染の有無に関わりません。ウイルス検出という警告そのものが偽りであり、表示の連絡先に電話をかける必要はありません。
行うべき対処は、表示されているウェブサイトを閉じる(ブラウザを終了させる)だけです。
ただし、中には通常の操作(×マークをクリックする等)を行っても、ポップアップメッセージが繰り返し表示され、ブラウザを終了できない場合があります。
その場合は、次のような手順を実施してください。
Google ChromeやMicrosoft Edgeを利用している場合
Internet Explorerを利用している場合
なお、詳細については「情報処理推進機構(IPA)」へリンクしておきますので、ご参照ください。
偽ウイルス警告が表示された場合は、表示された「PCサポート」に電話する前に、下記「情報セキュリティ安心相談窓口」へご相談ください。
「情報セキュリティ安心相談窓口」
Tel: 03-5978-7509 Fax: 03-5978-7518
E-mail:
技術本部 セキュリティセンター 野澤 黒木