ここ数日、日本列島は晴天に恵まれています。
昨日のニュースでは、全国の100か所で3日連続30度を超える真夏日を記録したようであり、一昨日には、群馬県館林市で全国で今年初めての猛暑日(35.3度)を記録したと言うことです。
この為、熱中症で搬送される人も増えており、行政では注意を呼び掛けているところですが、こうなると、爽やかな五月晴れの時期を通り超えて、既に真夏の太陽の季節と言ったところです。
おっと失礼しました。
「爽やかな五月(さつき)晴れ」と言う表現は間違っていました。
今日はこの表現が何故間違いなのかご紹介します。
5月は陰暦の呼称で「皐月(さつき)」といいます。
なので、五月のよく晴れた日を「五月(さつき)晴れ」と使用する人が多いと思いますが、実は、厳密にはこの使い方は間違いなのです。
それは、皐月とは、前述したように陰暦5月の呼称であり、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)では6月に当たります。
6月と言えば、日本では梅雨の時期にあたることから、「五月晴れ(さつきばれ)」とは「梅雨の合間の晴れ」のことを意味しているのです。
「五月晴れ」を広辞苑を調べると、①さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間。と説明しています。
しかしながら、この「五月晴れ」を「5月の晴れた空」という意味で間違って使われることが多くなり、今ではその使い方も定着してしまったようです。
だからなのでしょうか、広辞苑の②では、5月の空の晴れ渡ること。とも説明しています。
一方、ウィキペディアでは、 五月晴れ(さつきばれ)を、五月晴れ(ごがつばれ)と表現すれば新暦の5月の晴れという意味にも用いられ、そちらの意味で国語辞典に掲載されることもあると説明しています。
辞書が示すように、「五月晴れ(さつきばれ)」の本来の意味は梅雨の晴れ間のことですが、「五月晴れ(ごがつばれ)」と表現すれば新暦5月の晴れ間と言うことになるようです。
「さつきばれ」「ごがつばれ」共に本来の意味を知った上で使用したいですね。
因みに、「五月雨(さみだれ)」は陰暦5月に降る長雨。又はその時期のことで、所謂、梅雨のことをいいます。