政治家の失言が相次いでいます。
今に始まったことではないですが、最近頻発しているように思います。
4月上旬には、今村雅弘復興相が「被災者の自主避難は自己責任」と発言し、問いただした記者に「退席しろ」と叫んで問題になりました。
その3週間後には今度は自分たちの派閥パーティで「震災が東北だから良かった」と発言したのです。その直後は「真意の説明」(言い訳?)に終始しましたが、翌日には辞任に追い込まれました。
同じく4月、山本幸三地方創生相は滋賀県での講演で、観光振興をめぐり「一番のがんは文化学芸員と言われる人たちだ。観光マインドが全くない。一掃しなければ駄目」と発言しました。
また大英博物館にも言及し「学芸員が抵抗したが全員クビにして大改装を実現し、成功した」と発言。セミナー終了後にも「そういうことが(事実)あった」と主張したが、翌17日には謝罪に追い込まれたのです。
そして先日も大西英男衆議院議員が党内で受動喫煙対策を議論した際、がん患者について、「働かなくていいのではないか」と発言したことを認め、「患者や元患者の気持ちを傷つけた」として謝罪したのです。
一般人よりもはるかに言動に気をつけなければいけない職業、それが政治家の筈です。
政治家の失言や暴言が次から次へと報道されているのに、彼等はなぜ学習しないのか不思議です。
特に大西議員は過去にも問題発言を繰り返しています。
2014年4月には、小西小百合議員に対して「子供を産まないとダメ」と発言し、謝罪しました。
2015年6月には、安保関連法案に批判的な報道機関に対して、「マスコミを懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番だ」と発言し、党から厳重注意を受けています。
更に、2016年3月には、衆議院北海道5区補欠選挙で自民党公認候補への支援を依頼していた巫女が「自民党は好きではない」と語ったことに対し、「巫女(みこ)のくせに何だ」と発言し、謝罪しています。
大西議員は、自分を何様だと思っているのでしょうか?
「俺は偉いんだ。だから俺の言うことは何でも聞け!」とでも思っているのでしょうか?
「自分は素晴らしい存在で一般市民は下民、つまり自分よりも下の存在だ」とでも考えているのでしょうか?
がんを患った人が働いていても当然のことであり、何ら不思議ではありません。
このような人が議員になっていることの方が不思議であり、議員は世間一般の感覚と相当ズレているように感じます。
大西議員は東京16区選出の議員のようですが、次回の改選時には有権者も良識が問われることになりそうです。