らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

サウナ風呂

2016-01-21 | 趣味

所用のため一週間ほどブログの書き込みを休ませていただきました。
今日から再開しましたのでよろしくお願いします。

さて、今日は二十四節季の大寒です。
暖冬と言われた関西も、今週に入って寒波に見舞われ、暦通りの寒い冬となっています。
このような寒い日にはお風呂が一番の御馳走ですが、皆さんはお湯の温度を何度にして入っているのでしょうか?

お風呂の温度と言えばサウナ風呂の温度は高いですよね。
何とサウナの温度は100度近いと言われています。
100度のお湯に手を入れれば確実にやけどを負いますが、サウナでは平気で入っていられます。
何故でしょうか?

調べてみると、その理由は二つありました。
・その一つは熱伝導率の違いです。
 サウナ風呂の100度は空気の温度で、お風呂の100度は水の温度だというところに大きな違いがあります。
 熱伝導率とは文字通り熱の伝わり方を表す数値のことで、水と空気を比べると水は空気の25~26倍も熱を伝えやすいのだそうです。
 例えば100度のお湯に手を入れるとすぐに手の表面の温度も100度になり火傷をしてしまいますが、100度に熱せられた空気の中に手や身体を晒しても熱が伝わりにく
 いため、手や体の温度は上がらないのです。
 因みに、水だと80度以上で火傷をしますが、空気の場合は数百度でも火傷はしないそうです。

・もう一つの理由はサウナに入っていると大量に汗をかくことです。
 汗は瞬く間に皮膚の表面から蒸発し、その時に熱を奪います。
 これは気化熱と呼ばれるもので、皮膚の表面にできたこの冷たい空気の層がサウナの熱から身体を守るのだそうです。
 但し、ネックレスなどの貴金属を身につけたままサウナに入ると貴金属の温度が上昇し、火傷をすることがあるので注意が必要です。

厳冬のこの時期、サウナでゆっくりと温まりたいですね。


寝相診断

2016-01-15 | 情報

寒くなると布団から中々出られず、いつまでも寝ていたい気分になります。
ところで、寝ている時の格好を寝相と言いますが、皆さんは寝相は良い方ですか、それとも余りよくありませんか。
話に聞けば、うつ伏せに寝たり、横を向いたり、暴れ回って挙句の果てにベッドから落ちる人等、色々な人がおられるようです。
寝相は自分でコントロールできないようですが、この寝相によって、手相や人相と同じように性格診断ができるのだそうです。

ある雑誌からご紹介します。
アメリカの精神分析医サミュエル・ダンケル博士は、「寝相と人の性格にはある一定の関連がある」と主張しています。
博士によれば、寝相と性格の関係は次の通りだそうです。
①大の字で仰向けに寝る人・・・包容力があり、自信家。

②うつ伏せに寝る人・・・几帳面ですが、自己中心的な性格。これはベッドを独り占めにしたい気持ちの表れと考えられるとか。

③手首と足首を交差させて寝る人・・・人間関係や仕事上の悩みや不安を持っている。また、些細なことで悩みやすい。

④ぐるりと丸くなって顔やお腹を隠す人・・・依存心が強く、自分の殻に閉じこもりがち。これは防御体制のポーズと考えられています。

⑤膝を曲げて横を向いて寝る人・・・環境の変化に適応しやすく、精神状態が安定している。また、人に安心感を与える性格を持っている。

寝相占いについては、日本でも江戸時代の書物に載っているそうです。
江戸時代の相法家である水野南北という人が著した書物の中には、寝姿でもって心の正直さや気力などの強弱を見ると書かれており、例えば、寝入った時に笑顔に見える人は悪意がないとか、出世することがあるとされ、縮こまって寝入る人は根気に乏しくて体も弱い、等々ということが言われているのだそうです。

寝姿には、その人の普段の様子からは窺うことの出来ない潜在的な資質や運命の傾向が現れてくるのだそうです。
ダンケル博士の診断が正しければ、「⑤」のように、できるだけ膝を曲げて横を向いて寝るのもいいのかもしれませんね。


「お詫び」
  いつも当ブログにアクセスいただきありがとうございます。
  所用のため、明日から4~5日(少し長引くかも知れません)、ブログの書き込みを休ませていただきます。
  


イチゴの追肥

2016-01-14 | 家庭菜園

大阪・熊取地方は、数日前から日中の最高気温が1ケタ台と冬らしくなってきましたが、それまでは冬とは思えないような温かい日が続いていました。
この為、今年はイチゴの生長が早く、多くの株に花芽がつき、中にはイチゴが大きくなっている株も散見されることから、昨年より一ヶ月早く、最終追肥とマルチ張りをしました。
畝には昨年の定植前に元肥として堆肥やBMようりん等を鋤き込んでいますが、今回は最終肥料として株の周りに追肥するものです。
使用した肥料は化成肥料(チッソ、リンサン、カリの配分が8-8-8)と配合肥料(同5-5-5)、そしてようりんの三種類です。

・これが三種類の肥料です。


・これが「ようりん」です。
 花や実つきがよくなり、甘いイチゴができます。


・これは配合肥料です。
 油粕や有機化成などを配合したバランスの良い肥料です。


・追肥する前の畝です。
 各株の周りに四角の溝を掘りその中に上記三種の肥料を入れて、土と混和します。


・これが株の周りに溝を掘って三種の肥料を施肥したところです。
 このあと、ショベルで混和して土を戻し、畝を作りなおします。


・中心芽や葉っぱに残った土は刷毛できれいに落とします。


・追肥が終了した6畝です。


ひと雨当ててマルチをしたかったのですが、天気予報では暫く降雨が見込めないことから、翌日にマルチを張りました。
作業はまず、幅100センチの黒マルチを畝全体に張り、マルチが動かないように両サイドをマルチ止めで抑えておきます。
株のあるところが盛り上がるので、その中心部を十文字に切り、そこから株全体を手で丸めて軽く握り、葉が折れないように表に出します。
その作業が終わると、黒マルチの端を土で押さえます。


上記の作業を繰り返して、6畝を完成させます。
作業時間は1畝で約30分~40分要しました。
収獲は5月の連休前後になる予定です。

・マルチ張り終えた6畝のイチゴ畑です




利き腕

2016-01-13 | 雑学

最近、タレントや芸能人に、左利きの人をよくみます。
スーパー等でも左手で文字を書く店員さんにお目にかかることがありますが、右手が利き腕の私から見ると、「器用だなあ」と感心します。
しかし彼等或いは彼女らにとっては、それが当たり前であって、不思議でもなんでもないのだと思いますが、さて、今日はその利き腕について調べてみました。

現在世界の人口は72億人(2014年度)を超えていますが、その内左利きの人はわずか10%以下と言われています。
実は、右利きが圧倒的に多いというのは、生物の中で人間だけに見られる特異な現象だそうで、他の生物は右利き左利きがほぼ同数となっているそうです。

では、人の利き腕はいつごろに決まるのでしょうか?
子供たちの利き腕は、2歳くらいまでは明確でなく、利き腕が決まるのはだいたい4歳くらいだと言われています。

50年前に米国で、数十人の子供を生後8週から10歳まで10年にわたって観察し、利き手を判定した調査があるそうです。
それによると、乳児期には両利きの時期や利き手の交代を何度も認め、2歳頃には利き手がはっきりしてきますが、その後、3歳前後でもう一度両利きになり、4歳頃ようやく利き手が固定してくるとの結果が得られたということです。
この調査によって利き手は4歳ぐらいに決まると考えられるようになり、成長、発達に伴って何回も利き手の交代が起こることもわかったそうです。

しかし最近、英国で1,000人の妊婦さんを対象に超音波で妊娠10~12週頃の胎児を観察すると、胎児が頻繁に指しゃぶりをしていた親指側の手が利き手になるとの結果が報告されたそうです。
これが事実であれば、「4歳頃に利き手が決定」という学説が覆されるということです。

では、右利きと左利きでは脳の仕組みに違いがあるのでしょうか?
物理的には、ほぼ同じだと言われています。
但し、会話をする場合、右利きの人のほぼ100%が左脳を使っているのに対し、左利きの人の40%は右脳を使って会話しているそうです。
また、左利きの人は睡眠障害にかかりやすく、聴覚障害やアレルギー疾患にかかる確率も右利きの人の2.5倍以上あるそうです。
だからと言って、子供の左利きを強制的に直そうとするのは危険で、無理な矯正は子供の気持ちを萎縮させ、ひどい時は神経症になることもあるようです。


隙間と間隙

2016-01-12 | 雑学

二つの漢字を使った熟語で、この二文字を並び替えても意味が同じになるという珍しい熟語を見つけました。
どなたもよくご存知の熟語ですが、指摘されるまでは思い浮かばないのではないでしょうか?

それは「隙間」「間隙」です。
この二つ、同じ漢字を前後に入れ替えただけの熟語ですが、意味は同じです。
珍しいですよね。

この二つの熟語の意味を広辞苑で調べてみると、次のように説明しています。
・隙間(すきま)・・・①物と物との間の少しあいている所。すき。あい。②あいている時間。ひま。てすき。いとま。③乗ずべき機会。ゆだん。てぬかり。
・間隙(かんげき)・・①ひま。すきま。②へだたり。なかたがい。不和。

同じ意味で、同じ漢字を逆にした熟語は他には思い浮かびませんが、もしご存知でしたら教えていただけませんか。
今日は言葉の話題でした。









天覧相撲の結びの触れ

2016-01-11 | 趣味

昨日から大相撲初場所が開催されています。
初日の昨日は天皇・皇后両陛下をお迎えしての天覧相撲でした。
テレビで結びの口上を聞いていて通常の内容と違うことに気付きました。
そこで、調べてみたところ、次の点が違っていましたのでご紹介します。

天覧相撲は特別に行われるもので、普段の相撲の進行と一部が異なることがあるということです。

・その違いの1つ目は土俵入りの仕方です。
幕内力士の通常の土俵入りは、土俵に沿って丸く並んで入りますが、これは略式なのだそうで、天覧相撲では「御前掛(ごぜんがかり」と呼ばれる本式の土俵入りが行われます。
これは、天皇陛下に後ろを向けてしまうのは失礼だということで、全員が一斉に正面を向いて四列に並んで、拍手を打ったあとに四股を踏むのだそうです。

また、普段の土俵入りでは、四股名の呼び上げは土俵に上がるときに行われますが、御前掛では下位力士から順に土俵を降りる際に呼び上げられて、正面に一礼して土俵を降りていきます。
更に、四股名を呼ばれるときに、普段は四股名、出身地、所属している部屋の順番ですが、御前掛では出身地、所属部屋、四股名というように、順序が変わってくるのだそうです。

・御前掛の土俵入りです。


・2つ目の違いは結びの一番での立行司の口上です。
普段の口上は「この相撲一番にて本日の打ち止め」と言いますが、天覧相撲では「この相撲一番にて本日の結び」となります。
これは天皇陛下に対し敬語を使わなくてはいけないためだそうです。

(参考)
本場所中、その日の最後となる取組で行司が呼び上げる口上は四股名を2度ずつ呼び上げたあと、次のように触れます。
「普段の結びの触れ」
「番数も取り進みましたるところ、かたや○○(東の力士の四股名)、こなた△△、(西の力士の四股名)、この相撲一番にて本日の打ち止め」

「天覧相撲の結びの触れ」

「この相撲一番にて〜結び〜」と言っていました。

昨日、天覧相撲を観戦されていた方、結びの触れの違いにお気づきになりましたでしょうか?


スマホ首

2016-01-10 | 情報

総務省が昨年5に発表した平成26年(2014年)の情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査結果では、スマートフォンの利用率は全年代合わせて62.3%となり、前年比10%弱の伸びを見せたそうです。
年代別では、10代の利用率こそ68.6%と全年代平均をわずかに上回る程度でしたが、20代は94.1%、30代は82.2%と、若年層では圧倒的多数を占める結果となっています。
高齢者になると利用率は低下しますが、それでも50代は半数をやや下回る48.6%、60代は18.3%が利用していました。
このように今では若年層から高齢者に至るまで、スマートフォンはすっかり生活必需品の一部となってきています。

ところで、スマートフォンが暮らしに欠かせなくなるとともに、肩や首のこりなどを訴える人も増えていると言うことです。
先日、スマホを長時間使用することによる首の不調を訴える症状、所謂「スマホ首」について某テレビが報じていました。

番組では、スマホを使用する際、頭を前方に傾ける姿勢は首や肩に大きな負担をかけ、首・肩・背中の痛み、不眠、めまい、耳鳴り、イライラなどさまざまな不調を引き起こす原因になるそうです。
更に、不調が慢性化すると頸椎の異常につながりかねないとし、使用時間の抑制、ストレッチや正しい姿勢を勧めるなどを呼びかけていました。

では、スマホを使用する際の姿勢が悪いとどのくらいの負荷がかかるのでしょうか?
成人の頭の重さは約5キロあるとされ、スマホなどを操作する際、首を曲げる角度が大きければ、20キロ以上の負荷がかかるという調査もあるそうです。
症状を緩和させるための方法の一つに、“スマレッチ”と名付けたストレッチを紹介していました。
首・肩・背中の痛みがある方はお試しになっては如何でしょうか。

「スマホ首」改善のスマレッチです。
http://www.nhk.or.jp/shibu5-blog/400/218882.html


今日様

2016-01-09 | 雑学

1月も松の内が過ぎると正月気分も一掃され、通常の経済活動が戻ってきました。
街行く人や近所での挨拶も「明けましておめでとうございます」から日常の「こんにちは」に戻りました。
今日は、日本人の日常生活に欠かせない、この挨拶の言葉の意味を調べました。

「今日様(こんにちさま)」と言う言葉がありますが、お聞きになったことがありますか?
今日様とは、太陽のこと。お天道様のことを言い、広辞苑では、(その日を守る神の意)太陽のこと。天道さま。日輪さま。と説明しています。

辞書が示すように、昔は太陽のことを「今日様」とよんでいました。
「こんにちは」と言う挨拶は、「やあ、太陽さん」という呼びかけだったそうです。
また、「元気ですか?」とは、元の気という意味で太陽のエネルギーを指し、「こんにちは、元気ですか?」とは、今日も太陽さんと一緒に明るく元気に生きていますか?
と言う確認の挨拶なのだそうです。

そして、これを受けて、「はい、元気です」と応答するのは、「はい、太陽さんと一緒に元気に生きていますよ」ということを言っており、更に、その返事として、「さようならば、ごきげんよう」と言うのは、つまり、「そうですか、太陽さんと一緒に生活しているならばご気分がよろしいでしょう」と言うことなのだそうです。

従って、私たち日本人が日常交わしている挨拶の基本は次のようになります。
「こんにちは、お元気ですか?」
「はい、おかげさまで元気です」
「さようなら、ごきげんよう」
これが挨拶の基本なのだそうです。

江戸時代までは、きっちりと「さらば、ごきげんよろしゅう」とか「さようなら、ごきげんよう」と言っていましたが、明治時代になると男性は「さようなら」となり、女性は「ごきげんよう」と掛け合うようになりました。
そして、昭和になると、女性もほとんど「ごきげんよう」を言わず「さようなら」だけを言うようになりました。
「ごきげんよう」を言わなくなった現在の人たちは、「さようなら」の本来の意味が分からなくなってしまったのだそうです。

「こんにちは」、「さようなら」の意味、日本人なら覚えておきたいですね。


高齢者の低栄養

2016-01-08 | 情報

食べ物であふれるこの日本で、栄養失調(低栄養)の人が増えているそうです。

先日、某テレビで、最近、65歳以上の高齢者の5人に1人が低栄養傾向にあると報道していました。
低栄養とは、たんぱく質やエネルギー不足のことで、体重が減少していき、放置すれば、筋力や免疫力が低下したり、血管も衰えて脳卒中などにつながる恐れがあるのだそうです。

自治体によっては低栄養を早期に改善しようと取り組んでいるところもあるとのことで、神奈川県大和市を紹介していました。
同市が訪問栄養相談を始めたきっかけは2011年に行った市在住の高齢者へのアンケートだそうです。
その調査で、体型の指標となる「BMIが18.5以下で、しかも半年で体重が2~3キロ減少した低栄養の中でも危険なレベルの人が約400人もいた事から、その方たちの栄養改善を目的に始まったそうです。
(参考)
   計算式  BMI= 体重kg ÷ (身長m)2
          適正体重= (身長m)2 ×22

「低栄養対策」

低栄養にならないためには『タンパク質』をしっかり摂る事が大切で、タンパク質は免疫グロブリンと呼ばれる免疫物質を作る元にもなり、抵抗力をつける上でも重要なのだそうです。
高齢者はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症に注意が必要と言われますが、その背景にはタンパク質不足による免疫グロブリン量の低下があります。
また筋肉にもタンパク質は多く含まれており、タンパク質不足になると筋肉の中のタンパク質が消費されていき、どんどん筋肉が痩せていきます。
筋肉の衰えは運動機能の衰えに直結し、足腰が立たなくなる可能性があり、また、口や喉の筋力の衰えは、食べること、話すことが上手く出来ないようにもなっていくそうです。

「たんぱく質不足」
たんぱく質が不足すると、どうなるのでしょうか?
・赤血球の材料が少ない→「貧血」
・血管を作る材料が少ない→「脳出血」
・免疫細胞を作る材料が少ない→「肺炎」「結核」
・筋肉を作る材料が少ない→「転倒」→「骨折」
等のリスクが高まります。

「たんぱく質不足の原因」
何故たんぱく質が不足してしまうのでしょうか
・低栄養になった人の食事には偏りがあること。
・夫や妻を亡くしたなどの生活の変化によるストレスで食べられない人。
・痩せている方が健康にいいといった誤った健康認識で食べない人。
などがあるようです。

以前は、家族のために栄養を考えて、肉や卵などを使って料理をしていたのが、一人暮らしになってから、自分が好きなものだけを食べるようになり、肉や卵を使った料理を食べなくなってたんぱく質が不足してしまうなど、高齢者の孤食が「低栄養」になるリスクを高めてしまうということです。

高齢者のみなさん、栄養不足にならないようにバランスのよい食事を摂り、健康を保って老後の人生を楽しみましょう。

 


干支の由来

2016-01-07 | 雑学

年初から干支の「申」について書いてきましたが、今日はその干支の成りたちについて、昔から語り継がれてきた民話をご紹介します。
12の干支は「子、丑、寅、卯、辰…」のように、子から始まっていますが、どうしてネズミが最初なのでしょうか?

その前に、干支は今から約3500年前に中国で考えられたカレンダーのようなものなのです。
電気も時計もなかったその時代、月日を知るために用いたのが月の満ち欠けで、満月から次の満月までの約29日を1ヵ月とする考え方が生まれ、更に、それを12回繰り返して1年という単位ができ、やがて12年でひと回りするひとつのサイクルとして考えるようになってきました。
ひとつのサイクルをより分かりやすくするために『子、丑、寅…』と12の文字を年号としてつけましたが、当時は字を読める人が限られていたため、年号に身近な動物を当てはめることで浸透しやすくしたのですが、これが干支(えと)の始まりとされています。

このように元々、十二支は動物とは関係なく、カレンダーや東西南北の方角、時刻などに「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の漢字をあてていたもので、動物を当てたのは十二支を覚えやすくするためだそうです。

「十二支の民話」
昔、天の支配者が人間を守る12頭の動物たちを選ぶために1月1日に宴会を開くことを決め、お触れを出しました。
そのお触れには次のように書かれていました。
 「天宮に先着した12頭の動物に人間を守る象徴としての守護獣の資格を与える。 与えられた動物は以後、毎年交代でその責務を果たすこと」
 名誉な守護獣の資格をもらいたいと、あらゆる動物がそのお触れを見て、遅れないように準備しました。
 ところがネコは寝ていてそのお触れに気がつきませんでした。
 目が覚めた時、外が騒がしいので、ねずみに事情を聞いたところ、ねずみは1月2日に宴会があると、嘘の日を伝えました。
 
 宴会当日、まず足の遅い牛が夜中に出かけました。
 それをねずみが見つけ、遅れまいと牛の背中に飛び乗ったのです。
 その後、トラ、ウサギ、龍、蛇、午、などそのほかの動物たちも間に合うように出かけました。
 一番に出かけた牛が天宮の前まで来たときに、背中のねずみが飛び降りて1番目に天宮に入り、一番先に出かけた牛は足が遅かったのでねずみに先を越されて2番目
 になったのでした。
 その後、トラ、うさぎ、辰、蛇、馬、羊、猿、鳥、犬、猪、の順に入りました。
 この先着12頭の動物が人間を守る象徴としての守護獣となったわけです。
 ねずみから始まるの干支の順番はこのときの到着順であり、毎年交代して私たち人間を守ってくれているのです。

 嘘の日を伝えられたネコは、ねずみに教えられた通り1月2日に天宮に行きましたが、門番から「宴会は昨日終わった。顔を洗って出直せ!」と怒られ、守護獣になれ
 ませんでした。
 ネコは怒り、それ以来ねずみを目の敵として追い回しているのです。 
 またネコがいつも手で顔を洗うようにしているのは、門番に言われた事を守っているからだと言われています。  

参考までに十二支が示す時間と方角を書いておきます。
干支   時間         方角              象徴
子・・・23時– 1時、  方位は北を表す。        子孫繁栄・財力の象徴 
丑・・・  1時– 3時、  方角は北よりの北東を表す。  粘り強さと誠実の象徴
寅・・・  3時– 5時、  方角は東北を表す。       決断力と才知の象徴
卯・・・  5時– 7時、  方角は東を表す。         温厚さと従順さの象徴
辰・・・  7時– 9時、  方角は東南微北を表す。    正義感と信用の象徴
巳・・・  9時–11時、  方角は南東微南を表す。    探究心と情熱の象徴
午・・・11時–13時、  方角は南を表す。         明るく流行に敏感で開放的
未・・・13時–15時、  方角は南西微南を表す。     家族の安泰と平和の象徴
申・・・15時–17時、  方角は南西微北を表す。     利口と好奇心を象徴
酉・・・17時–19時、  方角は西を表す。         積極的な行動と素早さを象徴
戌・・・19時–21時、  方角は北西微南を表す。     安全や保護、防御、忠誠、献身を象徴
亥・・・21時–23時、  方角は北西微北を表す。     無病息災と一日の終わりを象徴