三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

盛岡再生21_リビング

2006年05月11日 06時34分49秒 | Weblog

リビングは、その家のもっとも居心地のいい空間をめざすのが当然。
この家では、南側に面した位置にこのリビングはあり、
間取り的には変化していません。
左上の写真が、リフォーム前の様子です。
下段の真ん中の写真が、ほぼ同じ位置から撮った写真です。
窓は、以前のアルミ製から、樹脂のペアガラスサッシに変更されています。
以前と比べると、窓の大きさ自体はやや小さめにしていますが
採光は3面から取られていて
明るさや、開放感は向上しています。
また、大きな窓下に蓄熱暖房機が設置されて
窓からの「冷輻射」を押さえるようになっています。
教科書通りなんですが、寒さが感じられる部分に暖房機を配置することで
温度環境をバランスよく整えていく考え方です。

このリビングには以前、天井をささえるように鉄の梁がかかっていました。
解体のときに発見したのです。結果としてそれははずしたので、
構造強度を考慮してそれにかわるように、木製の梁を素地あらわしで懸けています。
構造という必要性と、インテリア性を両立させています。
照明もこの雰囲気にあうように、分散型の照明計画になっています。
以前の照明は天井直付けの直接照明だけですが
リフォーム後は、スポットが梁にいくつもつけられていますね。
北欧の住宅などでは、部分型の照明計画がおおく、
全体にやわらかい照明が、ほんわかと空間を浮かび上がらせるようになっています。
経験的にそういうようにしたほうが、暖かいインテリアになる
ということなのだと思います。
このあたりは、寒い日本でも、冬を旨としたインテリア空間をめざすべきだと思います。
コメント
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