三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

十勝ビルダー見学ツアー

2006年06月02日 04時54分30秒 | Weblog

きのうは十勝ツーバイフォー協会のメンバーのみなさんが
札幌の住宅見学に来られました。
大体毎年一回、札幌でいろいろな住宅を見学して行きます。
ことしは、Q1.0運動が盛り上がっていることから
そういう住宅が3軒、その他に面白い住宅を3軒、
合計6軒の住宅を見学して回りました。
総勢が、十勝のメンバーが15人と、
その他札幌地区から7人の参加。
ビルダーさんというのはなかなか、
他の建築会社の住宅を見るという機会は少ないんですね。
また十勝地区では、設計事務所が関与する
住宅というのも、絶対数自体少ない関係から
こうした札幌での見学が楽しみということだそうです。

いろいろな住宅を見て回って、その感想や、意見が聞けるというのも
こちらも新鮮で、たいへん参考になるものです。
写真は、北海道でも一番最初に
コンクリートブロック2重積み・外断熱で建てられた住宅の改造事例。
黎明期の寒冷地住宅の断熱を探求された、
北海道大学の荒谷先生の設計された住宅です。
建てられてから、28年経っているということで、
2世帯住宅に増築した実例です。
以前の住宅は総2階建てでしたが、上に向かって増築して
3階がその上に木造で乗っています。
完全分離型で、玄関は3階へ、ウッドデッキを上って出入りします。
断熱としては外断熱が既存建物と連続しています。
既存住宅では、窓も今回木製サッシが入れ替えられたということ。
「え、どうやって」と思わず聞き入ってしまいました。
詳細を聞きましたが、まったく新しく取り組んだものです。
木製サッシの窓って、木造ではまぁ入れ替えはそこそこ簡易なのですが
こういうコンクリートブロックやRCの場合、たいへん難しいのです。

北海道で本格的に断熱や気密がしっかり考えられて建てられた
住宅もこのように、更新時期にさしかかってきます。
しかし、さすがにしっかり建てられた住宅は
適切に計画し、施工することでこのように再生利用が十分に可能です。
身近に実践できる一歩のサスティナブルって、
こういうことなんですね。
コメント
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