三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

楽しい屋上テラスのQ1.0住宅

2006年06月06日 01時30分40秒 | Weblog

先日Q1,0住宅を視察した際に見た札幌のモデルハウスです。
建築ビルダーは、アシスト企画。
札幌市北区新琴似にある建物の様子。
写真左側のように、さまざまな外壁材を使って、楽しい外観。
また、内部の仕上げや空間構成もゆったり贅を尽くしています。
というポイント、見所も一杯の家なんですが
なんといっても面白かったのが、この屋上テラス。

外観から見るとフラット屋根の総2階建てに見えるのですが
実は、1階の外観右手側部分は子ども室。
しかも、その部屋は三角屋根で内部側に傾斜屋根になっています。
で、いっぽう、本体建物は無落雪屋根でややセットバックしている。
ですから、本体建物とのあいだにご覧のようなテラスが
実現しているのです。
っていうか、設計的にはたぶん、意図的にこういう空間を
作って遊んでみたんでしょうね。
まぁ、モデルハウスだからある程度自由に作ってみたかったんでしょうか?
写真には表現されていませんが、1方向は壁で閉じられているので
この三角屋根と、2階居間からの大きな窓に
囲まれた空間は、たいへん内部的な心地よさに満ちた外部。
冬期間の積雪も、玄関前方向に落とすことができます。
三角屋根の鉄板がシルバーで熱反射も高いので
きっとここで日光浴すると、熱取得効率は高くなると思います。
開いている玄関前の方向だけ、簡易な遮蔽を考えれば
本当に気軽に日光浴も楽しめそうですね。
まぁ、そういうレジャー的な側面ばかりではなく
日常的には、気持ちのよい選択物干し場になりますね。

Q1.0住宅ということで、断熱や気密の性能に重点が置かれて
暮らしのデザインという面では、制約を受けるケースが多いのでは?
というユーザー側の懸念や杞憂があるかもしれませんが、
こんな開放的なプランを見せられると、
日射取得など、むしろ、太陽熱をも積極的に利用しようという
側面が明確になって、ユーザーの関心も高まってくるのではないか、と思いました。
コメント
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