出張中、見た家をご報告いたします。
家の作られ方は、土地土地でいろいろですが
南国宮崎でも、住宅性能にこだわって高気密高断熱住宅を建てているビルダーさん。
この家はツーバイフォーで建てられていますが、平屋建て。
で、室内にはわざわざ、付け柱や付け梁が施されていて
ツーバイフォーの躯体の中に、舞台造作のように木造空間が造作されていました。
建物の見所は、軸線が前面道路側と、主居住部分で違えてあること。
周辺は新興住宅地で住宅が密集しているので、
お互いの視線のバッティングを避けています。
気密の考えはボード気密で、防湿層の施工はややラフです。
やはり、南国4地区や5地区の場合、
(というのは、国土交通省が定める省エネ住宅性能基準の地域分け)
大工さんが、丹念な防湿気密シートの施工になかなか馴染まないことから。
この理由から、グラスウール断熱よりも板状断熱材の「外断熱」大流行り、
ということになるんですね。
ただし、断熱材の値段でいえば、ユーザー利益には逆行します。
しかし、最近では外「張り」断熱の開口部の納まりなど
デザイン的な理由からも、充填断熱施工が見直されてきているとか。
興味を持ったのが、土台や構造材へのシロアリ対策。
やはり九州南部などでは、いろいろ開発が進んでいます。
構造木材の繊維質に対して、加工することで
20年保証を達成している、という技術も導入されています。
若干コストアップはするけれど、そのためのメンテナンスがいらなくなる
と、説明するとこちらのユーザーはすぐに納得してくれるということ。
むしろ、こういう技術を積極的に開発しているということで
信頼を勝ち取りやすいのだとか。
ほぼ、シロアリ被害がほとんど報告されない北海道から来ると
へぇ~っ、というお話です。