リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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1月23、24日 BADS 顎関節勉強会

2016-01-25 08:18:59 | Weblog
例年同様、
今月は顎関節機能と顎口腔機能異常の診査診断についての勉強会。
今年は昨年よりさらに内容を吟味し、
トピックスを重点的に解説し実習を行った。
実習においては参加者の中で5名ほどが明らかな
顎機能障害がみられたため、寿谷・西川咬合顎関節理論(PGI流)の
実際の手技を私は皆の前で行い、即日で機能異常が改善される事実を
身をもって体験してもらった。
それゆえ、その変化を目のあたりにされた参加者全員が非常に
興味をもって、積極的に実習に取り組んでおられた。

今回
・患者の病態を的確に診断し対処すること、
・自分たちが行った処置で医原性疾患を引き起こしている場合があること
これらを研鑽してもらうことの重要性を認識いただけたと考える。
また参加された先生方にこの研鑽を通じて
経営的な観点で患者をかき集める努力をしても何も意味がない、
ということも伝えたかった。

顎関節症勉強会 第3回目

2016-01-18 08:30:52 | Weblog
1月17日は昨年の秋から行っている6名限定の
顎関節症治療3回目の勉強会を当院で行った。

研鑽内容は写真から想像してもらいたいが
参加した先生方はみな、根拠ある診査と
診断から行う手技についての正確性について、
また学術レベルでディスカッションする上で、
ある疑問に対しての謎と手技の意義を
かなり理解された様子であった。
今回もみな興味深そうに真剣に取り組んでいる姿が
印象的であった。



どう考える?

2016-01-12 07:53:56 | Weblog
あまりにしなければならないことが多すぎてすっかり更新わすれていた。
2016年最初の記事は症例にしよう。

添付する症例は67歳男性 主訴は右下の奥歯から血が出る。
歯科背景は2004年-2005年にかけて他院にて全顎的な治療を受けたらしく、
2013年に治療を受けた医院とは別の医院にて左上567部インプラントの感染
により撤去処置をうけたとのこと。インプラント撤去後は現在の状態で
問題なく過ごしていたらしいが、最近になり右下7歯頚部から
ブラッシング時に出血することに気づいたとのこと。
所見では遠心部ではポケット12mmと根尖にまで及ぶ深さの
局所的なペリオの進行を認めた。

さて、
主訴部の症状は重度の歯周疾患に罹患している状態だが、
局所的な歯周病と診断して、歯周治療を優先して行うべきなのか?
また右上5の状態に着目してもらいたい。中間歯欠損ブリッジ補綴において
中間支台歯の状態は、主訴部よりも深刻と考える。しかし患者の主訴(症状)は
右下7である。 
本症例において、これらの症状が起った原因と主因を考えてもらいたい。
そして時間軸を戻して考えるなら、
どのような欠損補綴治療にするべきだったかも考察してもらいたい。