リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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2024年9月29日 予防歯科勉強会

2024-09-30 07:36:54 | Weblog

先週末は当会の予防歯科の勉強会を行った。
多くの歯科衛生士さんにも集まっていただき
満席の状態であった。
今年の参加者も皆、まったく寝ることなく楽しそうに
当会の予防歯科の考え方についてきいてくれていた。

今回は少しアップデートしてる内容もあるが
巷で触れられていない内容ばかりだったらしく
感動してくれてた人もいた。
休み返上で参加された皆さんが、
翌日の臨床に活かしてくれることを願う。


かどい歯科クリニック

2024-09-26 08:01:03 | Weblog

当院に3年ほど代診できていた門井先生が
来月10月1日に名古屋市中川区で開業される。
昨日、彼の医院にお祝いを持っていきがてら見に行ってきた。
こじんまりとしているが、よく考えられた院内配置と
意気込みが感じられる設備。心地よい空間であった。

彼は非常にまじめな性格であり、勉強熱心な先生である。
そして当院の考え方と治療を熟知されているので
当院の概念を反映した臨床を実直にしてくれると思う。

彼の活躍と多幸を心より願う


私の日常臨床 Vol.73

2024-09-23 07:42:48 | Weblog

症例は初診時76歳女性 主訴は差し歯がとれた。
所見としては左上3の補綴物がコアごと脱離している状態であった。
全体的な口腔内所見から左上3の問題は局所的な問題ではないと判断して
前医では1週間ほど前に治療が終わったとされていたが
全体的な基本治療と咬合治療が必要な状態であった。

本症例の課題としては、パノラマレントゲンからも分かるように
咬合力が強く、力のコントロールに十分に配慮しなければならない事例である。
上顎の欠損補綴治療を計画するとき、補綴設計は色々考えられると思う。
患者は部分義歯は避けたいらしい、しかし、保険治療ではブリッジができない歯式である。
患者側からは自費治療でもいいから最善と思われる方法を というが
インプラントは論外として、コーヌスは着脱を本人や家族ができるかが心配で勧めたくないし、
ブリッジを考えても、ジルコニアBrは私なりの理由があり選択肢としてはない。
結局、担当する技工士さんと討論を重ね、PMFブリッジにて補綴治療を行った。
このブリッジ設計において本来であれば、Key and Wayを付与することが望ましいが
あえてこれを付与しなかったことにも理由がある。
またこのような症例は、上下顎の安定した咬合を獲得するには、非常に難易度が高い。
治療後、患者さんから非常に高い満足を得られたが、
経過を注視しなければならない症例である。

所感としては、安易な思考のもとで咬合高径を挙げることや
強度ばかりに注目した補綴を行うことはリスクを必ず伴う。
この理由は初診時の口腔内をじっくりみれば理解できると思う。


2024年9月10日 PGI名古屋 月例会

2024-09-11 08:47:43 | Weblog

昨日は当会の月例会
今月の担当は鳥居先生
インプラント治療に関して、治療後の咬合を考えた
インプラント補綴の実際と考察について
臨床例を交えて解説されていた。
内容は完全に学会向きであり、学会で行うとしても
かなり質がよい講演内容であろう。
というか、本来学会もこういう内容のものばかりで
固めた方がよいと思うのだが…
彼は今後注目される歯科医師になると確信する。


2024年9月7,8日 ICOIジャパン

2024-09-09 07:51:15 | Weblog

国際インプラント学会に参加するため先週末は博多へ。
九州大学のキャンパスにて行われたが
国立だけあって広大な敷地である。

今回の内容で少し驚いたことが、先だって寄稿した私の論文の中で
AIが診断まで行うようになる時代がくるかも、と記していたが
実際にAIがもう診断できるようになっているみたいであった。
そして、米国では人間の手のブレやミスがないということを掲げ
ロボットアームが患者の口腔内にインプラント手術を行う試みが
進行しているらしい。
なんてこったな時代が到来しているものである。

今回の学会では他に、移植や再植のことをトピックにあげられていた。
インプラントばかり考える前に歯の保存についても考えるべき、という内容。
このブログを古くから閲覧してくれている方々ならご存知の通り
私は10年以上前から、移植や再植については個人的見解や予後などを
色々紹介していたこともあるので
このテーマがインプラント学会で取り上げられることは大いに賛成である。
今後もこの様なトピックスをどんどん取り入れてほしいと願う。