先週末は当会の予防歯科の勉強会を行った。
多くの歯科衛生士さんにも集まっていただき
満席の状態であった。
今年の参加者も皆、まったく寝ることなく楽しそうに
当会の予防歯科の考え方についてきいてくれていた。
今回は少しアップデートしてる内容もあるが
巷で触れられていない内容ばかりだったらしく
感動してくれてた人もいた。
休み返上で参加された皆さんが、
翌日の臨床に活かしてくれることを願う。
先週末は当会の予防歯科の勉強会を行った。
多くの歯科衛生士さんにも集まっていただき
満席の状態であった。
今年の参加者も皆、まったく寝ることなく楽しそうに
当会の予防歯科の考え方についてきいてくれていた。
今回は少しアップデートしてる内容もあるが
巷で触れられていない内容ばかりだったらしく
感動してくれてた人もいた。
休み返上で参加された皆さんが、
翌日の臨床に活かしてくれることを願う。
当院に3年ほど代診できていた門井先生が
来月10月1日に名古屋市中川区で開業される。
昨日、彼の医院にお祝いを持っていきがてら見に行ってきた。
こじんまりとしているが、よく考えられた院内配置と
意気込みが感じられる設備。心地よい空間であった。
彼は非常にまじめな性格であり、勉強熱心な先生である。
そして当院の考え方と治療を熟知されているので
当院の概念を反映した臨床を実直にしてくれると思う。
彼の活躍と多幸を心より願う
症例は初診時76歳女性 主訴は差し歯がとれた。
所見としては左上3の補綴物がコアごと脱離している状態であった。
全体的な口腔内所見から左上3の問題は局所的な問題ではないと判断して
前医では1週間ほど前に治療が終わったとされていたが
全体的な基本治療と咬合治療が必要な状態であった。
本症例の課題としては、パノラマレントゲンからも分かるように
咬合力が強く、力のコントロールに十分に配慮しなければならない事例である。
上顎の欠損補綴治療を計画するとき、補綴設計は色々考えられると思う。
患者は部分義歯は避けたいらしい、しかし、保険治療ではブリッジができない歯式である。
患者側からは自費治療でもいいから最善と思われる方法を というが
インプラントは論外として、コーヌスは着脱を本人や家族ができるかが心配で勧めたくないし、
ブリッジを考えても、ジルコニアBrは私なりの理由があり選択肢としてはない。
結局、担当する技工士さんと討論を重ね、PMFブリッジにて補綴治療を行った。
このブリッジ設計において本来であれば、Key and Wayを付与することが望ましいが
あえてこれを付与しなかったことにも理由がある。
またこのような症例は、上下顎の安定した咬合を獲得するには、非常に難易度が高い。
治療後、患者さんから非常に高い満足を得られたが、
経過を注視しなければならない症例である。
所感としては、安易な思考のもとで咬合高径を挙げることや
強度ばかりに注目した補綴を行うことはリスクを必ず伴う。
この理由は初診時の口腔内をじっくりみれば理解できると思う。
昨日は当会の月例会
今月の担当は鳥居先生
インプラント治療に関して、治療後の咬合を考えた
インプラント補綴の実際と考察について
臨床例を交えて解説されていた。
内容は完全に学会向きであり、学会で行うとしても
かなり質がよい講演内容であろう。
というか、本来学会もこういう内容のものばかりで
固めた方がよいと思うのだが…
彼は今後注目される歯科医師になると確信する。
国際インプラント学会に参加するため先週末は博多へ。
九州大学のキャンパスにて行われたが
国立だけあって広大な敷地である。
今回の内容で少し驚いたことが、先だって寄稿した私の論文の中で
AIが診断まで行うようになる時代がくるかも、と記していたが
実際にAIがもう診断できるようになっているみたいであった。
そして、米国では人間の手のブレやミスがないということを掲げ
ロボットアームが患者の口腔内にインプラント手術を行う試みが
進行しているらしい。
なんてこったな時代が到来しているものである。
今回の学会では他に、移植や再植のことをトピックにあげられていた。
インプラントばかり考える前に歯の保存についても考えるべき、という内容。
このブログを古くから閲覧してくれている方々ならご存知の通り
私は10年以上前から、移植や再植については個人的見解や予後などを
色々紹介していたこともあるので
このテーマがインプラント学会で取り上げられることは大いに賛成である。
今後もこの様なトピックスをどんどん取り入れてほしいと願う。