リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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25年1月27日 PGI研修会

2013-01-28 08:28:09 | Weblog
昨年の8月から9か月間の第6期PGI研修会が昨日終了した。

2008年から2期~5期の研修会で、ちょこちょこおじゃまして
西川先生にいろいろ教えていただいていたが、
PGI名古屋代表としての、のれん分けの絶対条件としてのPGI本コースの
サーティフィケートが必要であるため、6期生としてあらためて
PGI本コースに参加していた。そして念願のPGIサーティフィケートを
今回いただくことができた。
今後は、インストラクターとしてコースに来なさいと指令がくだされ
まだまだ相模大野に行くことになるが、
大恩ある西川先生のサポートにつけることを光栄に思う。


テンポラリーを考える 2

2013-01-24 13:07:47 | Weblog
前回の記事の続きだが、一つの臨床例をあげてみた。

保険診療症例であるが、このように
保険診療であっても多数歯にわたり処置しなければ
ならないものは、ハイジーンのことも考慮し
現状の口腔内環境を改善してあげる必要がある。
そこでテンポラリーを行うのである。
その根底にある意義はここでは明記しないが
ヒントは初期治療について考えてもらうと、
意義の予想はできると思う。

また、保険診療において、パノラマと10枚法の算定については
一初診につき一回だけしか算定できない問題が確かにある。
また、10枚法を初診、再評価、2回目の再評価、ファイナル時と
4回ほど行うと当然、3回分は算定できないので
無報酬での行いになる。
ゆえ、自分自身のスキルの評価を行うためには仕方ないことである。

いかに保険点数をうまく算定できるかに、こだわることより
いかに目の前にある症例の問題を解決していくかに、こだわるのが
医療の本質である。

それにしても、出来高払い制の保険歯科医療の最大の問題は
ちゃんとしたステップをふめばふむほど医院は採算があわない。
厚生労働省も保険点数を決めるなら、
我々のこのような苦労と姿勢をもっと考えてほしいものである…

25年1月20日のBADS勉強会は『 審美 』

2013-01-21 07:45:05 | Weblog
新年最初のバドの勉強会 テーマは『 審美 』。
前回、予防歯科のバド流の考え方であったが、 
今度は審美のバド流の考え方について
参加者に研鑽してもらった。

午前中は私がスライドで説明し、午後からは場所を移し、
当勉強会に関わりの深い岡田氏(CIG)のラボをおかりして
参加者の実習をおこなった。

参加者から、新鮮でインパクトあり、
今迄考えたことがなかった視点の話であった、と
好評をいただけたことは、私と岡田氏にとっては
光栄なことであった。

この症状の原因を考えてみよう

2013-01-16 09:58:53 | Weblog
今回提示するケースは、
初診時右下奥歯の痛みが主訴の症例。

初診時、同主訴部への処置後、口腔内とレントゲンをみたとき
私は患者に『 ひょっとして普段 つば飲み込みにくくない? 』って
たずねたら、突然驚かれて、
『そうなんです!なんで分かったの?』と言われ
実は以前から、食事もしにくく、顎もだるいし、口もあまり大きく
開けれないことに悩んでいたらしいが、
前医には、あまり口を大きく開けないように、様子をみましょう、
仕方ない、等、いわれていたため、
自分のこの状態にあきらめていたとのこと。
このような原因は
“一口腔一単位の治療計画のもと、
   資料収集しなければ わかるわけない” ということでない。
明らかに口腔内所見に問題があることが、見えてない、
気づかないから、疑いを考えようともしないのが問題である。

因みに私の場合、
自分が考えた病態の原因を考えた後に、確定と根拠を得るために
必要最低限の資料収集を行う。

普段の日常臨床で、対症療法にちょっと毛がはえたことしか
行なっていなければ多くの症例に潜む大きな問題はみえるはずもない。

このような状態の口腔内に対して
的確な徴候の診断を行い、処置が行えるか否かという事で
『 はいしゃさん 』か『 歯科医師 』か となる。

みなさんもこの口腔内写真とレントゲンだけで
この患者のあきらめていた症状の原因 わかりますか?

テンポラリー/プロビジョナルを考える

2013-01-10 16:47:59 | Weblog
当院のテンポラリーは、私が治療上必要と判断し、
自分でその仮歯を作って、自分自身がこだわっていじっているから、
通常患者に費用をもらっていない。
治療上さらにプロビジョナルが必要な過程の場合は
1歯2100円の自費負担をもらっているが
臨床上、テンポラリーやセカンダリーPRは、
自作なので別に仮歯代なんて欲しいと思ったことがない。

巷でいうこの仮歯、外注で行なっている理由もあると思うが、
このテンポラリーを自費で1歯2100円
プロビジョナルRでも1歯2100円の患者の自費負担をしてもらうところが多いが、
高いところでは1歯5250円~15750円もするところがある…。
別に各医院の方針で仮歯に対して費用を請求することは悪いと言っていないので
誤解はしないで欲しい。
確かに仮歯は保険でできないので、自費費用徴収するのもよいが、
費用をもらうのであれば、それなりのプロビジョナルRの本来の定義を
明確に反映しているものであって欲しい。
そのようなものとは到底言い難いものが時に見受けられる。

プロビジョナルの定義において、
プライマリーorセカンダリー プロビジョナルRは
歯周組織の調和を評価、観察するだけでなく、歯周組織の自己治癒再生能力を
与える時間も具備されたものであることを忘れて欲しくない。
口腔内環境を悪化させるような仮の物をどんどん入れて、費用請求するって
いかがなものか。
審美歯科を掲げるのであればなおさらである。

このブログでよく言っていることだが、
銭儲けをしたいのであれば他の商売をすればよい。
我々の医療行為は、患者にとって有益であり、無害でなければならないのだ。

無償で仮歯を作ることは良い方針でもないことはわかる。
でも、もし費用がかかるならいらないって言われて、
行いたいことができないなら、
別に費用請求しなくてもいいのでは…と思うようになった。
確かに経営上採算が合わないことも事実だが
『仮歯を煮詰めることを楽しむ』、趣味の領域になるが、
 チェアータイムロスと医院経営は大変になる反面
歯科医療人の誇りと自己満足感は良いものですよ!

みなさんも ためしてガッテン