リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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2018年1月28日 顎関節症勉強会第4回目

2018-01-29 08:13:49 | Weblog
昨日はTMD勉強会の最終回を当院で行った。
動的診断から得られた情報を咬合器にリンクさせることによって
口腔内で診断から得られた情報を組み込んだ補綴物の作成についての内容。
その詳細の意義はここでは明記しないが、
補綴物を作成するときには、この作業は学会レベルでいうなれば、中々重要な根拠となるものである。
今回参加していた6名の先生は、4回の勉強会を通じて
それなりのレベルの知識を得たのではないだろうか。
あとは臨床でこれらを活用してもらいたいと切に願う。

2018年1月20日 AIRAジョイントミーティング

2018-01-23 08:25:26 | Weblog
先週はバドだけでなく韓国のスタディーグループAIRAとPGI名古屋の合同例会ともダブルブッキングしていた私。
合同例会は立場上必ず顔をださなければならなかったため
土曜のバド終了後、すぐに合同例会に行く。身体が二つほしいと最近思う。。。

合同例会の司会進行は前岡先生が行ってくれ、
彼の司会は終始流暢な英語ですばらしいものであった。
当会から飯塚先生 市野先生 笠井先生 
韓国からはキムヨンジン先生 リー先生 ソン先生 がプレゼンを行った。
韓国側はすべてインプラントの内容であったが、
当会は顎関節症症例 ペリオ症例 インプラント症例とわけてプレゼンを行い、
韓国側の先生は興味深々みてくれていたことがうれしい。

例会後、AIRAの会長から、日韓歯科親善のプレゼントがあった。AIRAの額と高級なウィスキーをいただいた。
当会からも感謝状を韓国の先生方にお渡しした。
そして今度はソウルにてジョイントミーティングを行いたいとオファーをうけた。
なので次回は我々はソウルに行ってきます。

2018年1月20、21日 バド顎関節セッション

2018-01-22 08:03:57 | Weblog
先週末土日はバドの私が担当のセッション
顎機能の基礎と捉え方について。

今回もこのセッションの再聴講者は多く、3回目の参加者もいることは
一回だけでは理解しきれない奥深く、複雑な分野であることを意味している。
そのため今期からかなりかみ砕いて解説はしたが、どれだけ吸収してくれただろうか。
この分野は、臨床において重要であるにも関わらず、結構グレーな扱いにされている。
そのため症例発表などでは、この分野の診査は発表者が自分を正しくみせるために
平然と診査からえられたデーターを後々改変していることが散見される。
ゆえ今回は、症例報告論文や症例発表の例をとって、何がおかしな診査と診断を記しているか、
また、改変されている資料からも、何がおかしいかなどを見抜く眼力ももってほしいため
かなり詳細にそれらのその理由もからめて解説を行ったので、
参加者は非常に興味深く、また楽しそうに聞き入ってくれていた。
そして翌日の実習は私の医院で行った。
筋触診、顎機能診査、スプリント調整法とスプリントからの咬合診査法の実習。
今期も2名ほど、顎機能障害をもった参加者がいたので、デモ患者として
即日で症状を軽快させる処置を行い、その改善を目のあたりにし、皆が驚いていたこともあり
実習は真剣そのものであった。
ちなみに今回の実習では、本会の池上先生もお手伝いに来てくださり色々助かった。

歯科衛生士 パート募集

2018-01-15 07:59:41 | Weblog
3月末で 午後のパートできている歯科衛生士が退職するので
歯科衛生士さんで午後からのパート勤務できる方を募集しております。

詳細
月 火 木 金 土
14:00-19:00 土曜18:00

時給 14:00-17:00 1500円
   17:00-19:00(土曜 ー18:00) 1600円


募集するのを去年から忘れていたので急な募集になりましたが
ご興味ある方は当院に直接お電話くださいませ。


2018年最初の記事は、症例からの問題提起

2018-01-05 07:50:07 | Weblog
新年あけましておめでとうございます
今年も皆様にとってよき一年となりますように祈念申し上げます。

さて 新年最初は顎機能障害における治療について

症例は顎機能障害を何年にもわたり患っている患者。
咬合治療も行う矯正専門医の所で3年程、スプリント治療や
咬合治療を受けるも全く症状が改善しないということであった。

初診時所見では、一見正中離開がみられる程度の歯列だが、
顎機能やレントゲン画像診断の診査から、
病的咬合であることはすぐわかる。(病的咬合に至った病因も考える必要がある)
そこで私は、顎機能回復のための処置を2カ月ほど行ったところ
機能障害の改善と不定愁訴がなくなり、その時の顆頭安定位での上下顎歯列関係と
顎関節部のレントゲン画像所見は写真で示す。

では、ここで問題提起
顎機能及び神経筋機構との調和をめざす咬合治療はよく掲げられているが
実際このような症例の場合、機能回復を行うためにどのようにアプローチするべきか考えてもらいたい
写真で示す顆頭安定位での咬合関係を
・補綴的に咬合再構成するのか
・矯正治療によって咬合位を構築するのか
ほとんどのDrは矯正治療を考えるであろう。
しかし、このような事例の場合、矯正治療をどのように行うのか。
例えば矯正専門医が、GPからこの位置関係になるよう動的治療を
行ってほしいと委託された場合、実際どのように矯正治療を行うのか考えてもらいたい。
治療ゴールのイメージは分かるはずだが、よく考えてみれば困難な矯正であることに気づくと思う。
先生方ならどう処置します?

ちなみにこの症例、東京の矯正専門の先生が、似たような症例でいままで悩んでいたらしく
このような事例に対する私の手法が理にかなった方法であると驚ろかれ、
自分にこの症例の矯正をぜひ任せてほしいとのことだった。
大阪から来ている患者なので、東京まで矯正治療で通院してもらうことに悩んだが、
患者は私が紹介する矯正医ならどこにでも行くよということだったので、結局
一般処置は愛知、矯正治療は東京という治療になった。
通院だけでも時間と費用がかさむのに、
治療の意義が見える通院は苦ではないという言葉を患者からもらうと、いつも身が引きしまる。