リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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私の日常臨床Vol.76

2025-03-08 08:37:05 | Weblog

症例は受診時41歳女性
他院での治療中も不具合が改善されなく、私の知人の歯科医院に転院していた患者さんであるが
どうしても症状が改善されないということで、以前その知人が私の医院に患者さんを
連れてきた(チェルシーの患者さんとその歯科医ではない)ので、その日に診断を行い
原因を明確に指摘して、できる範囲の対処を行って、大まかな症状は改善させておいたのだが
その後、その医院で治療を進めていったが、どうもうまくいかないということで
患者さんは遠方にも関わらず、結局私のところで最終的な処置を行うことになった事例。

そもそもこの患者さんの歯科既往歴は、アカデミックなことを掲げる某歯科医院に
不定愁訴(顎の痛みや頭痛)を主訴に受診したところ、口腔内の診察から
矯正治療をしなければ不定愁訴は改善されなく、歯が折れたりして何本かの歯を失うと言われ
矯正治療を受けたらしいが、その矯正治療後に根破折が生じたとのことで
3本の歯を抜歯する結果となったらしい。しかも、その3本の歯を抜歯後も
他の歯が痛くなったとのことで、抜髄を行っても症状が改善されないため
その歯も抜歯をしなければならないかもと言われていたらしい…
そしてそこで受けた治療によって、かみ合わせもおかしくなり
精神的にもダメージを受け、仕事も続けられず辞めてしまったとのことであった。

当院受診時、患者さんが私に提示した、矯正治療を始める前の口腔内写真の資料を拝見した。
その資料をもとに、当時の不定愁訴について患者さんが書かれていたメモにあわせて
いくつかの問診を行ったことで、大体の当時の問題点が推察された。
もし、私がその当時みていたなら、当院で行っている通法の処置で、
きわめてシンプルに対処したであろう。その処置で十分に主訴は改善させることはでき
また予後的にもここまでの本数の歯は失うことはないだろう。
矯正治療は審美的要求が患者になければまず行わない。

当時の歯列環境で、不定愁訴の原因と将来的に歯を失うリスクがあるという判断は、
あながち間違いではないが、その理由に対して矯正治療を行う必要があるという見解は疑問である。
その判断の前に、行うべきことがある。
実際、矯正治療を行った後に、3本も歯を失う結果となっている。
矯正治療を行った場合、整った歯列にも関わらず、なぜ歯根破折が起こったり、
不定愁訴が改善されないかは、根本的な原因の解決を図っていないからである。
この症例から認識するべきことは、理想治療と称して理想をめざしても
基本治療をしっかり行ったとしても、総合的な知見から処置しなければ
治療はうまくいかないことである。
ちなみに当院で再介入したブリッジ補綴は、一見ブリッジを調整してセットするだけと
思われがちだが、咬合違和感症がある事例はそんなに甘くないことは明言しておく。
患者からは非常に高い満足を得られ、今後のメインテナンスも結局当院で行って欲しいとのことである。
この症例の治療内容は、多くの診査するべき内容やその処置中の動画と
治療ステップごとの写真があるが、これらはPGI名古屋の勉強会でその全貌を提示する。

ちなみにこの患者さんは当初、車で来られていたが片道90分近くかかるため、電車で来られるようになり、
木曽川駅からタクシーでくるが、木曽川駅はここ近年、とにかくタクシーがいない…
iバスもあるが、当院の近くの停留所は「となりのトトロ」でメイの父親が使用するバスのように
1時間に1本しかない… 
当院は遠方から電車で来院する人が少なくないため、木曽川駅の待機タクシーの少なさなんとかならないか、、 
大阪から通院してるある患者さんは、都会的に「TAXI GO」アプリを使用して
タクシーを手配するらしいが、木曽川駅でこのアプリを使用しても迎車が来る時間の遅さにびっくりしている…


とある方からの贈り物

2025-03-02 08:04:36 | Weblog

2024年4月、知人の先生がずっと苦慮している症例があるから、ということで
当院に患者さんを連れて来たことがあった。
咬合と顎位に問題があった症例を、ある程度まで症状が改善できるように当日に対処した。
あとはその知人の歯科医に、今後の治療手順について指示した。
そして数週間後、その患者さんからお礼の品をいただいていた。

つい先だって、突然その患者さんからレターパックが届いた。
「?」と思い中を開けてみると大量のチェルシーと駄菓子、チェコなどが入っていて驚いた。
手紙もあり、拝見するとその後の経過報告が書かれていたが、なんとも律儀な患者さんである。

入っていた菓子の中で、チョイスされたものが中々趣のあるものばかりだが
今回特に目を引いたのは、「不二家のハート型チョコ」、、懐かしい~、、
数あるチョコ商品の中でも、あえてこれをチョイスするこの意味は…と考える。

そもそも、この「不二家のハート型チョコ」は戦前から発売されていた古い歴史があるだけでなく
日本でバレンタインデーが定着するきっかけとなった商品である。
昭和33年に伊勢丹の売場にバレンタインセールと看板を出したことに始まり、
その時に登場したのが、まさにこのハート型のチョコレートで、
『日本のバレンタインチョコの原点の商品』である。
当時はさほど定着されず、売れ行きも微妙だったが、
翌年『女性から男性に』がキャッチフレーズにいっきに大ブレークしたのだ。
この頃はまだ純粋な女子が、純情な男子に贈る小道具に過ぎなかったのだ。
しかし、高級輸入チョコが流通し出すと大人もこれに参戦していった。
そして、キャンディーメーカーが勝手に「チョコのお返しはキャンディーで」ときめ、
3月14日をホワイトデーと決めて、世の男に呼びかけV-dayとW-dayは現在に至る。
そもそもセント・バレンタインデーは、2月14日の中世ヨーロッパの聖バレンチノ司教の殉職死を起源に、
クリスチャンの愛情を確かめる日となった背景がある。欧米などのキリスト教を信仰する者達の
家族や友人、恋人とちょっとしたプレゼントを交換しあって互いの愛情を表す習慣である。
日本ではこの由来が、マーケットにより裏の歴史を刻み始めたわけである。

このシンプルなハート型チョコをみて、そんな背景を思い返しながら、
商売的な歯科医療の意味ではなく、心(ハート)が込められた「医療の原点」を
思い起こさせるものであると、ふと思った。
世間一般的に、駄菓子でこんなことを考える私はおそらく変人にみえるであろう…


私の日常臨床Vol.75-2

2025-02-25 20:57:21 | Weblog

前回の続きを紹介するのを忘れていた。
最初の状態はVol,75-1を参照していただきたい。

初診時、私が判断したことより応急処置を行い経過をみたところ
2週間後には悩んでいた症状が半減していた。
そのため、生理的な顎機能を獲得するためにスプリント療法を行い
咬合の安定化を図った後、暫間補綴を行い更に経過観察を行った。
ちなみに左上7と左下6の修復物内に大きなカリエスが認められた

暫間補綴の状態で完全に症状の消失と顎機能の正常化が確認できたため
必要部位の最終補綴物をCADCAM冠にて行った。

さて、本症例の患者の悩んでいた主訴は何が要因だったのか また、
そこから何を考え、どう対処しなければならないかということを前回記していたが、
正しい判断(診断)ができていれば、それほど難易度が高い事例ではないため
今回提示した資料だけでも分かる歯科医には、原因や対処は見えるはずである。
また治療行為において、保険医なら患者が保険診療を希望するなら、
保険診療範囲内ですべて対処してあげなければいけないし、
本症例はそれで充分行える処置である。
本症例は、動画や局所への治療のプロセスの資料もあるが
この全貌は当会の勉強会で紹介したいと思う。


2025年2月4日 PGI名古屋zoom月例会

2025-02-05 09:01:52 | Weblog

昨日の夜は当会のzoom月例会
今月は渡辺先生と稲熊先生からの症例検討

渡辺先生からは顎内障の症例で、咬合が安定しなく
苦慮している点について問題提起があった。
かなりディスカッションが盛り上がった内容であった。

稲熊先生からは、咬合崩壊が著しい症例が提示された。
カリエス、ペリオ、咬合関係などだけでなく
顎堤の挺出による顎間関係を含めた問題もあり
治療計画に苦慮する症例であった。様々な意見交換がなされ、
こちらもディスカッションが盛り上がった内容であった

今回の月例会も濃い内容であった。


川村貞行先生の講演録(1981年)

2025-01-27 08:08:47 | Weblog

川村邦雄先生からとても大切な資料をいただいた。
川村貞行先生が1981年に行った講演会の録音資料を
田中文彦先生が忠実に文面化した冊子である。
冊子を拝読させていただくと、とても引き込まれる内容であった。
平生から私が考え、私自身が行っていたことが間違っていなかったことに、
私は非常に勇気をもらい、また
自分にまだ足りなかった心構えとフィロソフィーを知ることができた。

この冊子の中身は、哲学的、心理学的な内容というよりも、歯科医師としての美徳を諭す内容であるが
それだけでなく、ちょっとした史実も知ることができる。たとえば、
「インプラントはブローネマルクが世界で最初に実用化また論文としてあげた」
と云われているが、実はインプラントは古代から金やサファイヤなどを顎骨に埋め込むことがされおり、
またインプラントを臨床に用いたことを最初に論文として叙述していたのはWG,Bonwillだったことは、
多くの歯科医が知らなかったように(歯学史研究家・永田和弘先生引用)、
ポーセレン補綴も我々の多くは、通称PMFは1964年に桑田正博先生によって
日本で広められたものという認識であるが、
実はボストンで開業されていた真鍋先生が、1940年に日本戻られたときに
それ以前からアメリカで行っていたポーセレンによる補綴をすでに行っていたという。
その当時のポーセレンは単体であったが、真鍋先生のポーセレンの技術は高いものであったらしい。
昨今の多くの歯科医にとっては杞憂のことかもしれないが、少なくとも私にとっては
とても興味深い内容である。

なによりも川村貞行先生が述べる歯科医師としての在り方の話は、
1981年の講演でも、医療の本質については現在の我々に内省を起こさせるものである。
ふと思う、、、私の師匠である西川洋二の師匠・寿谷一の理論や哲学と同様に、
川村貞行先生の医療の核心をついた内容が、何故現在に至るまで
多くの歯科医師に周知されてこなかったか…
簡潔的にいえば資本主義経済の歯科医療界に阻碍されているからであろう。
他の職種で例えるなら、「無線送電」の仕組みを1890年代に研究開発し、
実際にシステムを作り上げ実用化をめざしたニコラ・テスラが、
資本主義権力によって闇に追いやられたようなものである。
権力基盤が瓦解されるようなものは封印される、いつの時代でもどんな職種でも同じである。

「職」とは何か、歯科医師としての活き方とは、
患者との関わりについて、治療に松竹梅のランクをつけて患者に選ばせる愚行、などなど
どれをとっても理路整然としている。
ちなみに「金儲けしたいなら歯科医より他の仕事をしろ」、この言葉を目にしたとき
私が昔からいつも皆に言っていることと全く同じことを述べてることに驚いた。
貞行先生の弟の川村泰雄先生が行っておられたホリスティックデンティストリーを学んだ歯科医は
何人か知っているが、この概念を忠実に遵守している歯科医はどれほどいるだろうか、、
生意気をいうようで申し訳なく思うが、私の知る限りではほぼいない… 

この冊子をいくら多くの歯科医が読んでも、「職業」としての歯科医師について
現代の歯科医が襟を正そうと実際行動に移すものは極めて少ないだろう。
理由は簡単である。結局のところ利潤に固執しているからだ。
しかし、心の片隅に置くだけでも、何かきっかけでその歯科医が変われることを願い
私はこの冊子の内容を要約して、また現在の歯科事情の問題提起を行ったスライドを作製した。
今年のPGI名古屋の月例会のどこかのタイミングで提示したい。


2025年1月12日 PGI名古屋特別例会

2025-01-13 08:14:41 | Weblog

先週末は当会の特別例会が行われた。
今回は午前中の90分を私から、以前原著論文で叙述した
メカニカルストレスの生体応答の個体差について、
その考え方と理論からの治療を、臨床例を挙げて解説を行った。

基調講演は滋賀県開業の川村邦雄先生にご登壇いただき
パンキーフィロソフィーの詳細な内容を含め、日本にPMS理論が
入ってきた歴史的背景などのお話と
川村邦雄先生が開発されたTKインプラントシステムのお話をいただいた。
内容のボリュームがあまりに多すぎて、
時間が足らなくなったことが残念であった。

今回、予定していた参加者の内、11名がインフルエンザにやられ
欠席となってしまったが、参加された先生は今回の内容を拝聴できて
非常に幸運だったと考える。
知識がまた広まったとても充実した例会であった。


私の日常臨床 Vol.75-1

2024-12-26 07:45:59 | Weblog

今回提示する症例は受診時45歳の女性。
主訴は、右上がしみて痛く、左側の歯が痛くて全然噛めない。
受診時も他院にて通院中で、その歯科では右上6、左上7、左下6は知覚過敏と診断され
月3回ペースで毎月しみ止めを塗ってもらっているとのこと。
左側の痛みに関しては、左上6は問題ないので、左上7が痛みの原因の疑いがあるため
根管治療(抜髄)をした方がよいといわれたらしい。また痛みに関して、原因究明のため
紹介状先の大学付属病院歯科にかかるも、原因がはっきりしないと言われたらしい。

当院で口腔内の診察検査を行った。2次カリエスが散見され、顎生理機能をみると
開閉口運動は上下に直線的にスムーズで45mm前後の開口量はあるが、
主訴の症状だけでなく左側の偏頭痛の症状も存在することが確認された。そこで、
咬合診察をふくめた徴候と所見から判断すると、主訴の内容は理解できる症状である。
それゆえ冷水痛がおこる部位に沁み止め処置は効果が殆ど無いため、原因除去を行う必要がある。
そこで私の診断と通法の手順によって
まず暫間的な処置を行ったところ2週間ほどで、症状の半分以上は改善された。
その後、当院の“総合的な”基本治療を行い、
当院が判断した『問題点』に対しての処置が終わり、
主訴の悩みは勿論のこと、それ以外の問題も改善された。
ちなみに左上7は抜髄を行う必要はない。
現在最終的な処置を行っている。(患者は保険診療希望なので全てその内容で処置)
もうすぐ治療が終わるので、その後はまたここに提示する。

さて、本症例の患者の悩んでいた主訴は
何が要因だったのか また、
そこから何を考え、どう対処しなければならないか
年末年始の休み期間中にいろいろ考えてみてください。
それでは皆さま 佳いお年をお迎えくださいませ


2024年12月8日 顎内障の勉強会

2024-12-09 08:07:46 | Weblog

先週末は当会で顎内障の勉強会を行った。
本来、師匠の西川洋二先生が講義を行う予定であったが
師匠の急な所用があったため
PGI本会会長の池上先生と私から
顎内障の治療の流れを症例発表形式で提示を行った。
また、PGIのスタンスで行う総合歯科治療についても
幾つかの症例にて解説を行った。
参加された先生方の明日の臨床に少しでも
役に立てれば幸せに思う。

池上先生の長野からわざわざのご参加と発表には
感謝するばかりである。


私の日常臨床 Vol,74

2024-11-22 08:01:25 | Weblog

今回は、左下7の腫れと咬合痛が主訴の症例
歯冠と歯根が破折していたらしいが、
前医では同歯に対して矯正用のバント冠で歯冠を固定して
咬合面からコンポジットレジンで修復していたが
同処置後も痛みは変わらないとのこと。
当院受診時、同歯は動揺1以上あり舌側根尖相当部に腫脹がみられた。
全体的な口腔内診察検査により、要根管治療歯なども多く
問題が多い口腔内であったが、顎機能は正常であった。

主訴の歯に関しては、根破折に対して口腔外で修復して再植を行った。
また反対側7の近心頬側根も口腔外で根切を行い再植を行った。
他部位の歯に関しても基本治療を行い、修復補綴処置を行った。
全て保険診療でカバーできる治療である。

本症例は基本治療による歯の保存が課題である。
また、咬合に関しても慎重な配慮を行っている。
なぜならこの様な事例の偶発症は、口腔内の環境から
曖昧な咬合接触関係では危険ということが一目瞭然と分かる。
このことは左右第二大臼歯の病因が物語っている。
そのため矯正治療が必要な事例と思われがちだが、当院の判断では
矯正治療は患者から審美的要求がないのであれば
まったく必要がないと考える。これにも明確な理由がある。

もし治療プランとして
・下顎両臼歯を抜歯してそれぞれにインプラント
・矯正治療を行い、犬歯ガイドによる臼歯ディスクルージョンを獲得する
といった治療を行うのであれば、オーバートリートメントである。


2024年11月12日 PGI名古屋月例会

2024-11-13 06:30:16 | Weblog

今月のzoom月例会は前岡先生が担当
力のコントロールについて苦慮した症例の10年間を追った内容。
演題の内容よりも驚いたことが、基本治療の質の高さであった。
卒後3年目の時から考えた病因とそれに対する処置の
丁寧さは若手の先生へのお手本だけでなく、
惰性の臨床を行っている歯科医への警鐘になる内容であろう。
討論も非常に盛り上がり、本年度最後の月例会に
ふさわしいプレゼンであったと思う。


2024年11月10日 顎内障の勉強会

2024-11-11 07:37:53 | Weblog

先週末は当会の勉強会
私の師匠、相模大野開業の西川洋二先生による
顎内障がテーマであった

今回は開咬の症例を、矯正治療を考える前に
まず試みるべき処置についてきめ細かい説明が
一番最初にされていた。
この西川式治療法は間違いなく学術の世界、
特に矯正の分野では衝撃的な内容である。

この鮮烈な内容のあと、顎内障の知るべき知見と
対処法についても分かりやすくご解説いただいた。
今回も非常に充実した時間であった。

 


2024年10月20日 矯正治療 勉強会

2024-10-21 07:35:52 | Weblog

先週末は当会の勉強会
銀座で開業されている野寺義典先生による講義。
顎機能と調和をめざした矯正治療をメインに
矯正学的観点からみた歯周組織について
MFTにおける我々が理解するべき舌のメカニズム、
アライナー矯正など、盛りだくさんの内容であった。
昨年もアップデートされた内容が多かったが
今回は昨年以上にアップデートされていて驚いた。

質疑も臨床に即した疑問の解決が多く
密度が濃い勉強会であった。


2024年10月6日 PGI名古屋秋例会

2024-10-07 08:02:09 | Weblog

先週末は当会の秋例会が行われた。
基調講演に大垣市ご開業の田中勝治先生にご登壇いただいた。
顎機能を考えた矯正治療というテーマにて
顎位と咬合を十分に考えた矯正治療について
矯正分野における科学理論とご自身の臨床に対する考え方と
アプローチ法を非常にきめ細やかにご解説くださった。
またアライナー矯正についての問題点と利点も
非常に分かり易くご解説いただけた。
矯正専門医も数人参加されていたが、ベテランの専門医ですら
非常に興味深く勉強になったと喜んでおられた。

会員発表も今回の発表者皆、興味深い症例を提示されており
こちらもディスカッションが非常に充実していた。

また今回はPGI代表の西川洋二先生からも
特別講義があり、さらに内容が盛り上がった。


2024年9月29日 予防歯科勉強会

2024-09-30 07:36:54 | Weblog

先週末は当会の予防歯科の勉強会を行った。
多くの歯科衛生士さんにも集まっていただき
満席の状態であった。
今年の参加者も皆、まったく寝ることなく楽しそうに
当会の予防歯科の考え方についてきいてくれていた。

今回は少しアップデートしてる内容もあるが
巷で触れられていない内容ばかりだったらしく
感動してくれてた人もいた。
休み返上で参加された皆さんが、
翌日の臨床に活かしてくれることを願う。


かどい歯科クリニック

2024-09-26 08:01:03 | Weblog

当院に3年ほど代診できていた門井先生が
来月10月1日に名古屋市中川区で開業される。
昨日、彼の医院にお祝いを持っていきがてら見に行ってきた。
こじんまりとしているが、よく考えられた院内配置と
意気込みが感じられる設備。心地よい空間であった。

彼は非常にまじめな性格であり、勉強熱心な先生である。
そして当院の考え方と治療を熟知されているので
当院の概念を反映した臨床を実直にしてくれると思う。

彼の活躍と多幸を心より願う