12日の夜 当会の月例会が行われた。
今回のパネラーは浦田先生。テーマは中心位。
中心位の定義の変遷、捉え方の混乱について、そして
中心位、中心関係、中心咬合の言葉の意味は
どう解釈するべきかについて説明されていた。
時間的に余裕があったため、私の方からも
この言葉の定義と過去からの変遷について補足する説明を行い
中心咬合とはどういうものかの、実際の臨床例を
動画を交えて参加者に供覧してもらった。
結局予定終了時間を20分オーバーした、内容の濃い例会となった。
昨日は当会のメンバーでも顎機能の異常を自身でも自覚できている
何人かの歯科医がデモ患者として、実際顎機能障害を有する患者が
治療を受けたあとの変化をどう感じるのか体感してもらい、
また、実際どのように行うかを見てみたいという有志の先生方に感想を
話してもらう実習を私の医院で行った。
開口路が右側や左側へ偏位している事例
筋触診で異常がみられる事例
クリックがみられる事例
これらが重症の病態でなければ数十分の処置で改善する様を
言葉よりも実際の手技で証明したことにより
被験者はかなり驚いていた。
見よう見まねや浅い概念で行ってしまうと結果をだすことは
できないし、余計に病態を複雑化してしまうこともあるので
そのこともふまえ実際の詳細な手技について見てもらった。
この実習を私の医院でやると私も助かる面がある。
普段医院の細かいところまでの掃除を、
私を含めスタッフみんなでやってる分、実習前日はそうじをせずに
実習当日、参加者全員に
「医院を使用して教えてあげたんだからきれいにして」ということで
超大掃除級のことをしてもらうので、本日院内はピカピカである。
皆にありがとうと申し上げたい。
ここまで掃除してくれるなら、毎月末に実習やってもいいかも…
本年度の例会が昨日行われた。
今回の基調講演講師は品川区開業の新井俊樹先生。
私は新井先生と10年以上親交があり、この先生の素晴らしい臨床と
その考え方が好きで、いろいな場所で新井先生のご講演を拝聴していたが
今回は当会のメンバーにも、本当の基本治療とはどういうものかを知ってほしく、
基調講演にご登壇いただいた。
内容はやはり非の打ちどころがないきめ細やかな考え方からくる
見る者を圧倒する症例群と、昨今の歯科医師の治療計画に対する警鐘のお話
長い臨床経験による、本当の治療とはなんぞやという盛りだくさんの内容であった。
会員発表では、小野先生、葛島先生、長屋先生、松井先生がプレゼンをされ、
どの症例も非常に質が高く、見ごたえとディスカッションがとても盛り上がった
内容であった。
秋は10月23日に行われる。
次の例会も非常に密度が濃く、質の高い例会となる基調講演と
会員発表者の面々である。