リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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2019年9月29日 コンポジットレジンによる治療の勉強会

2019-09-30 07:51:32 | Weblog
先週末は須崎明先生によるコンポジットレジンによる修復治療の勉強会があった。
PGIの咬合と顎関節に対する概念に近年非常に興味をもたれている須崎先生の
考え方と症例は、今回更にパワーアップした内容であった。
レジン治療においてかなり造詣が深い先生なのでPGIの概念を反映された
レジン治療におけるトピックスと臨床例は、
同じ分野を得意と自負している歯科医達と比べても
レベルが全く違う内容であろう。今回私は見入ってしまった。

私からのまとめ上げてほしいトピックスの提案や助言のおかげ、と須崎先生は謙虚に話されるが
私の求めた内容よりさらに深いトピックスをまとめあげていた。
だから私のおかげではなく、彼の日々の実直な臨床と努力の賜物、と私はいいたい。

この先生はベースをしっかりもっているので、
さらに今後恐ろしく洗練された臨床家になるであろう。

2019年9月27日 PGI名古屋月例会

2019-09-28 08:37:13 | Weblog
昨日の夜はPGI名古屋の月例会
今月の担当は前岡先生による論文検討会。
彼らしい内容の展開から、彼のフィロソフィーをふんだんに出した
いくつかの症例を提示し問題提起とそれに対する捉え方と
アプローチを時間いっぱい解説されていた。
非常に濃い内容の勉強会であった。
彼の父、故前岡一夫先生の歯科に対する情熱をしっかり
引き継いでいるので、お父様も誇りに思っているであろう。
残念なのはディスカッションする時間がまったく無くなったことである。

最近非常に色々忙しくウェブ更新してなかった。。。

私の日常臨床43

2019-09-02 08:16:17 | Weblog
今回提示する症例は、初診時45歳女性の患者
この症例は、PGI名古屋会員とは関連のないある開業医の先生から
顎機能障害が全然改善されないため、この患者さんを助けてあげてほしいと、
ご依頼を受けた症例である。
初診時、確かに顎運動の不調和と不定愁訴をもっておられたため
当院で行う通法で咬合由来によるものかの判断を行った後、
機能障害に対して治療を行い改善後、個々の歯の問題に対処しながら
咬合治療を行った。結果、初期治療後からの症状の改善は維持できており、
治療後も安定した状態を現段階では呈している。
患者さんからも大きな満足をいただいている。
(欠損部を含め補綴に関しては何を行ったかは、提示する写真を
 見てもらえればわかるので詳細は記さない。)

初診時の口腔内写真をよく観察してもらいたい。
この様な事例、実は咬合治療は結構難しい。
そえゆえ、機能運動についてよく分からないまま治療を行うと
どんなに優れたマテリアルを用いて補綴修復しても、
安定した予後は得られないので注意してもらいたい。