リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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2022年3月27日 師匠のお手伝い

2022-03-28 08:00:01 | Weblog

先週末は相模大野へ師匠のお手伝いに行っていた。
動的診断のパートを私が担当しているが
今回は矯正医の方が多く来られているということだったので
矯正医向きの内容にアレンジをして、
動的咬合における重要なトピックスについて解説を行った。
師匠の講義も新しい内容が多く、私自身も非常に勉強になることが多かった。
今回も充実した日程を過ごすことができた。

 

 


歯科医は歯科治療を積極的に受けるべき話

2022-03-21 08:17:02 | Weblog

日々歯科診療を行っていて、ここ数年思っていることを今回は述べたいと思う。
よく自分の口の中がいかにきれいで、歯科治療をうけたことがないことを
アピールしている歯科医がいる。しかし私的には逆にいうと
患者が歯科治療を受けている時の感覚を分からないであろうと考える。
水や唾液がのどの奥にたまっているときの気持ち悪さや、口の中をいじられたり、
歯を削られている、補綴物を除去しているとき、麻酔されている時、麻酔がきれたとき、
抜歯されている最中などなどの感覚…、
私自身、結構治療を受けた既往がある分、はっきりいって結構嫌なものである。
特にハンドスケーラーでルートプレーニングされている音は、黒板にツメをたてて
キ~っというあの気持ち悪い音が口の中でして、痛みはなくとも全身が鳥肌になる…
治療だけでなく、虫歯の痛みはまだしも、急化Perの痛みは経験してみないと
あの激痛は理解できないであろう。
昔の私はそれこそ治療既往がなかったため、患者に対して感覚の配慮などを
深く考えずに治療を行っていたが、自分が治療を受けたときから
『患者はこんなことをされているのか』という驚きが大きかった。
それゆえ自分が経験して以降は、処置を行う時、こんな感じを体感するけど頑張ってね、
その痛みは辛いよね、などといった感覚の共有を意識するようになった。
ゆえ、言葉だけの気遣いだけでなく、手技における気遣いも意識するようになった。

歯並びが悪い歯科医が、患者に矯正治療をすすめたり
齲蝕歯や欠損を放置している歯科医が、歯の大切さや治療の重要性の話、
理想治療をすすめたりしても、なんか説得力に欠けるような気がしてならないが、
歯科治療を全く受けたことがない歯科医が患者の気持ちをどこまで理解できる処置ができるかも
気になるところである。
いづれにせよ、歯科治療全般を行う歯科医はやはり口腔内で行う処置の感覚というものは
実体験した方がよいと個人的には思う。
実体験することによって得られる感覚というものは、臨床手技に大きく関わると考える。

ちなみに私は昔根治した歯、最近同部歯肉によくフィステルができる。
仲田先生に見てもらわないとだめだし、他にもCR部の歯が2次カリエスになっているので
須崎先生のとこにも通院しなあかん… 忙しいのに困ったもんだ。。。

追伸:
ロシアとウクライナの軍事紛争…
世界平和云々の前に、地球温暖化問題で環境に気を使っているご時世に
大義名分掲げても、結果、大気や大地を汚している、、、
人類が自分達で環境汚染の傷口を広げている気がしてならない。
紛争好きな方々は前園氏みたいに宇宙空間から地球をみて、ちっぽけな存在である人間を肌で感じれば、
本当に大切にしなければならないことと、戦争がいかにばかげているかわかるであろう。。。

 


2022年3月8日 PGI名古屋月例会

2022-03-09 07:44:37 | Weblog

今月のzoom月例会は
前半は稲熊先生による症例検討
下顎両側臼歯部欠損と多数歯に不良補綴物が見られる症例に対する治療計画について。
様々な観点を考慮した原因と治療計画について討論された
内容の濃い症例であった。

後半は前岡先生による1月、2月のテーマの続編の内容。
1・3症例目は欠損部における対応について、
多くのDrでは予想もつかない展開の治療を行った結果の予後について。
2症例目は保存がかなり難しいと思われる1本の大臼歯に対する保存にこだわった治療。
外傷力をコントロールして最終補綴まで行ったあとの予後について。
3症例とも、多くの歯科医院の場合、すぐにインプラント治療をすすめるか
さっさと抜歯してインプラントをすすめそうな事例であるが、
出来る限りインプラントを用いない、徹底した基本治療の遵守に重きをおいた内容であった。
非常に私好みの素晴らしい内容であった。

来月は鳥居先生からの論文検討。これもどういう展開がくるのか非常に興味深い。