リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

オリジナルHP: http://rikidental.client.jp/

節電 に思う事・・・

2022-06-29 12:16:37 | Weblog

今夏 温暖化が進み毎日異常な暑さが続く中、
電力供給問題が取り上げられ、節電がよびかけられいる。
そんな世相から、いろいろ思う疑問がある。

例えば、車のEV化推進。2025年には自動車メーカーは
こぞって電気自動車のみ生産をと掲げているが、
本当に電気自動車が中心で、社会の交通が成り立つのだろうか?
災害が起こったとき、電力の供給はストップすることが多い。
交通渋滞で充電が少なくなったとき、どうするの?
モールなどに数機ほど電気スタンドはおかれているが、
EV化が進んだ場合、スタンドの取り合いの問題も発生する。
何より、この様な時期に自宅で充電を行う事で、節電を意識すると
他の部分で我慢せざる得ない状況も起こってくるであろう。
ちなみにEV自動車の生産行程は、
従来の自動車生産よりもCo2排出や産業廃棄物が多いらしい。
でもって基盤が複雑に多数存在するため、車の修理代は
とても高額になるらしい。 一体EV自動車の何がよいと考え
EV推進を掲げるのだろう。

歯科においても、医院設備のデジタル化が進み
デジタル機器・器材は当然電気を使用する。
そんなことからも思うことは、災害が起こったときは勿論のこと
節電を考えた場合、なんでもかんでも電力に頼ってしまうことは
いかがなものだろう。
アナログを知らないまま・駆使できないまま、デジタルに依存することは
好ましくないと普段から考えている分、
「節電」をよびかけている新聞やニュースを見て、
ふと人間の勝手さに苦笑してしまう。

原発反対という意見もある。では火力・水力発電などで国内の電力は
賄えるのか? 節電どころの問題ではないと思う。
参議院選挙活動が行われているが、どの政党のいっていることも
現実的にどこからそんな予算がでるのか疑問だし、
そんなことより円安をなんとかしてほしい、こんだけ物価上昇しているにも
かかわらず円安を黙視している政府にただ疑問を持つだけである。

もっとぼやきたい気持ちもあるが、暑い部屋の中、汗だくで頭がぼーとしているので
ボヤキはこれくらいにしておこう・・・


2022年6月14日 PGI名古屋月例会

2022-06-15 08:03:19 | Weblog

昨日行われた月例会 今月のパネラーは飯塚先生
顎関節症治療がテーマであった。
一般的にいわれている顎関節症の治療指針と
そこから考えた臨床を問題提起にあげ、
彼の行った顎関節症治療の臨床例をいくつか提示し、
積極的な歯科での介入治療の有効性について解説がされた。

内容的には、理路整然と考察されたよい臨床で
結果的にも患者が非常に満足したであろうと
拝聴している側も予測できるものであった。
臨床でよく遭遇しそうな症例群だったので、
ディスカッションも盛り上がり、中々充実した例会だった。


私の日常臨床 Vol.60

2022-06-06 08:18:54 | Weblog

今回提示する症例はVol59と似た様な事例。
奥歯がかけたことが主訴であったが、開閉口運動の所見に違和感を感じた私が
問診したことから顎口腔機能に異常があることが判明した症例である。
慢性的な偏頭痛をもっているため歯科的要因との関連の有無をまず鑑別することと
(ほぼ確実に歯科的要因であるが)、要因となっている部位の特定を行うために
まずスプリント療法から行った。
スプリント療法により、頭痛や開口運動の改善がみられ、また原因部位の特定も
行うことができたので、得られた情報を基に処置を行った。
状態安定後、あとは最終的な処置を行った。
治療後も顎機能の安定は見られている。
この症例も前回の症例同様、スプリント療法、咬合治療、修復治療など
すべてを保険診療で行った。

因みに近年、顎機能障害と診断された事例に「理想的な顆頭の位置での咬合治療」を掲げ
CBCTの画像を用い、理想と思われる顆頭位に顎位を誘導し、その顎位で
咬合再構成を行うデジタルな治療がトレンドとされているが、
顆頭位を誘導しなければならないような症例は、臨床ではとても少ないと考える。
特に本症例やVol59の様な事例に対して、この発想自体を考えてほしくないため加筆しておく。