リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

オリジナルHP: http://rikidental.client.jp/

2021年6月27日 PGI咬合研修会

2021-06-28 08:12:22 | Weblog

昨日は横浜で行われているPGI咬合研修会に。
この研修会では、顎運動のパートは私が担当をさしていただいているので
例年同様、参加者の方に顎運動の基礎と捉え方、臨床例を解説した。
今回は、内容を半分以上アップデートした。
全運動軸についても紹介したが、この全運動軸の考え方については
支持的な話でなく、この考えの問題点と殆ど知られていない欠点について述べた。

師匠の話もアップデートされていて
今回も重要な知識を吸収することができたことも幸せであった。

ちなみに帰りの新幹線、結構混んでいたので驚いた。
緊急事態が解除されたらこんなに人出は多くなるものなんだ…


2021年6月15日 PGI名古屋月例会

2021-06-16 08:11:43 | Weblog

昨日は当会のZOOMでの月例会 参加者は18名と少なかったが
症例検討の内容は今回も質のよい内容であった。
正直、参加されなかった会員はよい内容を逃したのではないだろうか。

前半の稲熊先生からは、局所的な臼歯部の垂直性骨吸収の事例に関して
いろいろな観点から問題点を考察し、顎口腔機能からの
アプローチを行いながらも、必要最小限の介入で対処を行った治療を提示された。

後半の田中(宏)先生からは、咬合崩壊の事例に対して
誰もが咬合挙上を考えるであろう治療計画に対して問題提起を行い
セファロ分析より、挙上するのでなく咬合高径を下げるという計画に関して
矯正治療の観点からの理由を詳細に述べられ、咬合再構成を行った治療を提示された。

どちらの症例も興味深く、臨床では遭遇しやすい事例なので
ディスカッションが盛り上がった勉強会であった。

来月は論文検討会 パネラーは飯塚先生


2021年6月6日 PGI名古屋 2021年度春季例会

2021-06-07 08:12:00 | Weblog

昨日は当会の春季例会が行われた。
参加された全ての先生がコロナワクチンの接種済だが
念のため距離をとっての例会となった。

午前中の会員発表は、
大林先生、河上恵梨香先生、田中智子先生、坂口先生が行い
今回も皆洗練された内容を発表されていたので
ディスカッションがとても盛り上がった内容となった。

午後の基調講演は、富山で開業されている川上清志先生にご登壇いただき
炎症のコントロールからの力のコントロールについて、
非常に臨床家にとって参考となる考え方と治療の実際をご解説いただけた。
歯の温存、保存をトピックスとし
「生体に問う」治療に、参加者は目を輝かせて聞き入っていた。
今回参加された先生方は、本当に患者のことを考えた歯科治療とは何かを
川上先生のご講演からも再認識できたと思う。
私が川上先生に講演をオファーした目的と意味を、参加者が実際の講演内容を拝聴し
その真意を理解してくれたのが何よりも嬉しかった。


私の日常臨床 Vol,49

2021-06-03 11:42:54 | Weblog

今回提示する症例は2019年10月のPGI名古屋月例会に提示した症例のその後。
(ウェブでは2019年10月29日に症例の初診時の写真を提示している)
参照(クリックして見てください)→2019年10月29日の記事

咀嚼機能回復を行った症例であるが、
月例会では、口腔内環境が少しでも条件のよい環境となるために、
歯の位置改善を私独自の工夫と手法で行った内容を主に紹介した。
(この工夫と手法はウェブでは提示しません)
予知性が厳しいと思われる歯も残してみると問題ないということが
治療後の経過で分かってもらえると思う。
治療後約1年であるが、患者は非常に満足している経過である。

欠損の状態を複雑化せず、できる限りシンプルに扱い機能回復を図ることは、
最終補綴を行うまでのプロセスがネックだが、これは簡単な様で実は難しい。
提示している写真で
どこをどうしたか、また保存不可能と判断されがちな部位も
注視してみてもらいたい。
症例は全て保険診療で行っている。