日常の臨床では、部分的な歯の歯槽骨に骨瘤がみられる事例は少なくないと考える。
また臼歯部頬側、前歯部唇側にも連続した骨瘤がみられることや
上顎の口蓋中央部、下顎舌側に骨隆起がみられる事例もあると思う。
一般的に骨隆起や骨瘤は応力による骨添加によるものと考えられていて
私もその考え方を支持している。
しかし、この応力によるものであるなら、この点について
どう臨床で捉えないといけないかについては
あまり臨床では考えられていない現実があると考える。
骨隆起や骨瘤がみられる症例は経年的に骨添加は続く事例は多く
また骨添加が収束する事例もあると考える。
今回は顎骨に起こる骨隆起よりも
部分的に起こる骨瘤について問題提起をあげたいが
部分的な歯の歯槽骨に起こる骨瘤に対して
何を考えないといけないかは、一般臨床医には必要不可欠ではないだろうか。
2008年以降、骨隆起や骨瘤について、いろいろ観察している私見では
適切な対応を行うと骨添加を抑止でき、
何も対応しなければ骨添加は続く事例が多いと考える。
2018年に私は学会誌に、骨隆起・骨瘤について行った独自の調査から統計をとり
仮説をたて、それを検証し、事例に対する対処まで記した内容の論文をのせた。
私的には、第三者的視点で普段の臨床で遭遇する事例に対して
論文に記している内容を考察したことを行うとやっぱり
自分の記したことは的を得ていると思う所存。。。
論文の内容の視点で、みなさんも見ていただければ
何かお役にたてるかもしれません。
論文全文を閲覧したいと思う先生がおられましたらメールにてご連絡ください。
PDFでお送りいたします。
2020年も残すところわずかとなりました
皆さま佳い年をおむかえくださいませ<m(__)m>