リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

オリジナルHP: http://rikidental.client.jp/

冷たいものがしみてしょうがない

2015-05-14 08:05:41 | Weblog
久しぶりに臨床例を

主訴は上顎左右臼歯部の冷たいものがしみるのがいくら治療してもらっても
治らないという症例。他院で知覚過敏と診断されいろいろ処置をうけるも
一向に改善されないということ。
受診時、口腔内診査を行っているときにあることに気づき患者に
『頭痛や肩こり ひどいでしょ?』ってきくと 当たり。
徴候はDIOPの状態であり、このことが主因で、
いろいろ問題が起こった結果(←非常に簡略してのべている)
現在主訴の"症状”が起こっているのである。
知覚過敏治療でおそらくしみ止め塗布かレーザー治療などを行っていたと
思われるが、そのような処置で治るわけもない。
ということで原因除去を行った結果、主訴はあっというまに改善できた。
現在原因除去した状態の口腔内を維持するための処置を行っている。
この症例、来年1月のバドで提示しよう。動画もある。

因みにDIOP、この表現、
咬合診断の時にLIOP DIOPなどは古い考え方であるという流れになっている。
しかしこの言葉の意味が何を示しているか明確に理解されていないから、
古いナソロジーの考え方であると今は言われていると思う。
中にはナソロジーを理解しているからこそ古い考え方だと主張する歯科医もいるが、
そのようなことをいう歯科医は必ずといっていいほど、
顎咬合機能に異常がある症例でも診査診断時、最初にセントリックバイトをとって
模型診断する重要性を説いて行っている。この方が私には疑問である。
その真意はここでは明言しないが、このことがまともに理解できていない歯科医と
顎咬合機能や咬合についてディスカッションできるわけもない。

ではどのような観点から診査し何を診断するのか?
毎度ながらであるがここでは述べない。 

あえてヒントをだすとすれば
LIOP、DIOP(あと二つある)、この定義が何を意味しているのか、本当に理解しているなら
古い考え方とは絶対に言えない。