今月の20時からのzoom月例会は、飯塚先生による論文検討会
テーマは、顎関節症におけるスプリント療法で効果がでない事例について。
多因子性の疾患である顎関節症の、鑑別診断をふまえた中で
スプリント療法を行っても症状の改善が起こらない症例を
テクニック的な問題の事例、先天的な問題を解決しないといけない事例、
手をつけてはいけない事例、全身的な問題で起こっている事例
それぞれの症例の問題について参加者と討論を行っていった。
塚本先生、長屋先生、私からも症例を提出していたので、
非常に内容の濃い月例会となった。
ちなみに私から提示した症例は、咬合顎関節を専門としている医院で
治療を行っていた既往のある事例の症状が全く改善されない問題に関して
なおざりにされている観点、見落としがちな観点、これらについて
考察して対処する必要性について説明を行った。
来月は、田中宏幸先生がパネラーで
CADCAMの治療についての内容。
こちらも臨床的なトピックスなので楽しみである。
当会の月例会、近年は毎回内容が濃く、その内容も企画・構成が
臨床に直結している内容ばかりなので非常に充実している。
昨日は診療を早めに切り上げ、17時～18時30分まで
朝日大学歯学部の医局員の方むけの講演を
大学の教授から依頼されたため、咬合と顎機能について
お話をさせていただいた。
参加された大学歯学部関係者の先生方には
とても勉強になる内容だったらしく
お誘いいただいた教授からも高い評価をいただき
素直に嬉しく思った次第。
今回お話した内容は、ベーシックな事柄だけど
そのベーシックな内容が、なおざりにされていることと
なおざりにしてはいけない理由を臨床例を交えて解説した。
ＰＧＩの概念も紹介できたことも幸せであった。
昨日は兵庫県の私の知人である田中宏幸先生の医院にて
歯周治療とインプラント治療について、昨今トレンドになっている
予防歯科とからめた内容の勉強会で、参加者に臨床でなおざりにされている
基本的な考え方と臨床手技について説明を行った。
内容をきいておられた先生方には、他ではきけない内容で、
臨床での疑問が氷解したというお話や、
すぐに臨床で実践できる内容だから嬉しいという感想をいただいた。
歯科マニアのDHさんも、いろんなセミナーに参加したが
今回の内容は知らなかったことが多かったらしく、
かなり食いついて内容をきいておられた。
しかし私が説明している概念が、なぜ一般臨床に浸透していないか不思議である。
参加者も内容をきいて、同じことを思ったらしい。
そして余計な治療を考えたり、不必要な外科を行うことに対して
注意を促すような勉強会であったかもしれないが
実直な医療の姿勢と、基本手技を実直に行う姿勢の大切さを
認識していただけたと思う。
