昨日車で走っていたら道路に黒い物体を見つけ、
気になり戻ってみると、横たわって動かない黒猫だった。
車から降りて見ると、口を開けてよだれを垂れ流して呼吸してた。
まだ生きてる… とりあえず道路わきにネコをずらしたが、
瀕死の状態だ、、ネコの体にいっぱい蚊がたかり、
ハエも数匹よっているため追い払いながら、どうしよう、、
私の中でいろいろ考えた。
しかし私の目を横たわりながらもじっと見つめ、目を細めながら
絞るように「にゃー」て声を出した。
自分勝手な判断であるが、「助けて」と言っているように聞こえ
ほってはおけないと思った。このまま見放してしまうと私はきっと後悔する、
そう直感的に思ったため、車に乗せて近くの動物病院に連れていってあげた。
「レントゲン検査の結果、骨盤が複雑骨折しており、腎臓も破裂してるかもしれない。
車にはねられたみたいですね」と獣医の先生が言う。
正直、数日生きられるかどうかという状態とのこと。
状態が落ち着いたとしても、骨盤を整復する手術が必要で、猫のこの手術をできる
獣医は少ないとのことだが、紹介はできると続けてお話されていた。
しかし野良猫である分、獣医の先生はこのネコをどうするか困っていた。
要は治療費の問題である。それは私も同じであった。
しかし人間によって瀕死の状態にされたネコ。私が見つけるまで
おそらく何人かの人が、その横たわった状況をみていたであろう。
それでも気にすることなく・気にしていても自分が関わりたくない・
どうしていいかわからない、などいろいろな理由があったかもしれないが、
非情であることに変わりはない。
あのまま道路で虫にまみれになりながら野垂れ死にしてしまうより
野良でも人の優しさに少しでも触れて病床の上で息を引き取る方がまだましだし、
そしてもし窮地を脱することができたら、完治までもっていってあげることが
せめてもの同じ人間としての償いであると思った。
ゆえ私は先生に
治療費のことはなんとかするので、できる限りの治療をしてあげてほしいとお願いをした。
先生も私の判断に対して、全力を尽くすと言ってくれた。
数日入院となるようで高圧酸素のボックスに入れられた野良の頭をなでて「生きろよ!」と
声をかけて私はこのネコの生死を獣医に委ねた。
銭金の問題でない手を差し伸べるときが必要な命。小動物でも人の命の大切さと同じである。
本日昼休みに動物病院に様子を見に行ってきたが
反応はほとんどなく寝たきりの状態であった…
どうかこの野良猫に生きるチャンスが舞い降りますように 祈