ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

映画版「レ・ミゼラブル」を見た

2013年01月18日 | 映画
 映画「レ・ミゼラブル」をようやく見た。舞台版では限られたスペースでの舞台づくりや演出により見る者の想像力が必要となり、またそれが舞台の魅力でもあるのだが、映画の方はよりリアルにドラマの情景が伝わる。当時の貧困にあえぐ民衆の様子などは、映像ならではだ。なるほど、当時はこのような状況だったのか(あくまでトム・フーパー監督の視点だが)とか、一部個人的に辻褄の合わなかった話しの流れが理解できた所もあった。
 撮影と同時に歌われた楽曲の方は、生のセリフのように息づかいまではっきりとわかる。舞台では大きな声になろう部分も必ずしもそうではなく、印象がかなり違った。確かにヒュー・ジャックマンもアン・ハサウェイも心に染みる歌を聞かせたが、エポニーヌ役のサマンサ・バークス(コンサート版にも出演)が雨に打たれながら歌う On My Own は感動的であった。そして最大の聞き物は前半最後のOne Day More。舞台でも主要キャスト全員が歌う圧巻の1曲だが映画でも最大の盛り上がりだった。終わったとたんに思わず拍手をしたいところだったが(舞台版なら当然だが)さすがにできなかった…。この映画のためにオリジナルの作家が新たに作った Suddenly という曲があった。コゼットを引き取り馬車に揺られる中でジャン・バルジャンが歌った曲と思うが、これも新鮮であった。
 手元にあるサントラCD(写真中央)は昨年末に到着し、聞くのが先か映画を見るのが先かで迷ってしまった。これはダイジェスト版なのでブルーレイでのリリースがされたらぜひとも購入しもう一度観たいと思う。そして舞台版はいよいよ新演出新装置で再演がなされるとのことだ。日本でもこの4月から上演が予定されている。気軽に行ける距離ではないのが残念だが、この新バージョンもぜひ経験したいものである。