上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

白鳥デビュー・ココにも

2005-06-27 | バレエにハマって幾星霜
仕事場に、今年初めて(!)冷房を入れました。なんかダルイわ~、気分悪いわ~、妊娠かしら~って(そんなことはない)、温度計みたら33℃あるの。いけませんいけません。33℃は「死線=デッドライン」よ。扇風機とうちわで仕事ってのもね…。

録画しておいたTBS系の「夢の扉」という番組を見ました。熊川君のお弟子「芳賀 望(はが のぞむ)」クン、という男の子が、Kバレエカンパニーの「白鳥の湖」東京公演でただ1度だけ、ジークフリート王子役を踊ることになった!これはタイヘン!…というお話です。
この芳賀君25歳、きゃしゃで何とも頼りない感じ(笑)。でも体のラインも綺麗だし、踊りも柔らかくて優雅です(時々、つま先がちょっと伸びてないかも)。問題は回転ワザらしく、どうしてもピタッとフィニッシュが決まらない。ヨロけてしまう。師匠の熊川君がお手本を見せると、やっぱり「ビシッ」!強靭なんだわ、これが。…下半身の筋力の問題でしょうか。私も習っている時、センセイに100万回くらい言われました。「腰で回りなさい!足で回ろうとするから、よろけるのよ!」 そうざんすね…。自分でやってみると「いかに腰の筋力が無いか」思い知るハメになりました。
しかし、シロートの私でなく、お給料を貰ってるクロートの芳賀君。頑張れ。居残り練習でもなかなか出来ない。公演日は迫り、相手役(オデット)の中村祥子さんもウィーンから到着して、2人で合わせて練習です。緊張。祥子さんはローザンヌの時から素敵だったけど、欧州で活躍して益々キレイになられたようです。世界のトッププリマを相手に奮闘する芳賀君ですが、どこかのんびり・オットリしてて憎めない。可愛いよお(笑)。
さて、公演当日(5・29)。第1幕の王子様ソロでいきなり失敗してしまいます。回転して舞台はじまで移動するのですが、回りすぎて大道具の階段の上に足が乗ってしまい、思い切りよろけたポーズになってしまった。きゃー。見てられん!ロイヤル・バレエ団なら、もうこの時点でクビかもしれん…。
落ち込む芳賀君ですが(こーゆートコも可愛い)、第3幕で挽回すべく黒鳥のパ・ド・ドゥにのぞみます。問題のバリエーション(ソロ・パート)。アントルッシャの連続で…回って…フィニッシュ!決まった!(どうにか!)
暖かいスタオベも出ました。パチパチパチ。幕が下りて…ボスの熊川君からは、どうにか合格点が。「あああ~。緊張しました~。ホッとした。でも、踊り終わってお客さんから拍手を貰える時が、サイコーに嬉しいんですよね。」ホンマやね。
こうして、芳賀望君の「白鳥デビュー」は無事成功を収めました。そうそう、私が2月の東京バレエ団を見に行った時、周りで「芳賀クンって子、なかなか良いらいしよー。期待!」と興奮して喋ってたお客さんがいました。期待に沿えたのではないでしょうか。なんとも初々しくて、ファンになりそうです(もうツバつける)。こういう番組って、いつもクマテツが主人公だからね。新鮮で良質の番組で、私、なかなかに感動してしまいました。
ふと、タラソワさんのパパのお言葉「優れた指導者は、自分の後継者を育てておくものだ」を、思い出しました。クマテツもそんな時期に来たってことかなー。皆、「熊川クンが出なきゃイヤッ!」」って言うけどさ。私は色んな王子様見たいからさ。「早よ育て~もっと食え~」って「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる、おばばの心境ですよ(笑)。
頼りなくもカワイイ芳賀君は、年末の「くるみ割り人形」公演でも王子様を踊るそうです。ところでKバレエ「白鳥の湖」は大阪追加公演も出たんですよね。7月1日かな。くくく、追加なら当日券あるかな。行きたい~(忙しいって…)。
コメント (3)
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