上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

火村英生・第四話「だからもう結婚してるってば」★

2016-02-14 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
バレンタインデーというのに、私は休日診療のお医者さんへ行くハメに
またやらかしてしまった。。。注意しろよ!って何度も自分に言ってたのに、これで4度目じゃないか!迂闊な自分のアホさ加減を嘆くのみ。
全女性の皆様へ捧ぐ。「何事もガマンはやめましょう」。

痛みを抱えながらも、「逃げる女」最終回を見てしまう執念(笑)。
う~ん。
前週でクライマックスだったかなあ。最後はちょっと未解決の問題が多すぎて。
でも、ようやくテーマがわかったような。テーマは「贖罪」でしょうか。
遠憲さん刑事が瀕死の重傷ながら、「俺は生きて、俺を撃ったのが西脇梨江子ではないことを証明しなくてはならない。それが、彼女への償いだ」と語るのが、全てでした。いやーそうくるか。驚きました
全ての人が罪を持ち、それぞれに「罪をあがなう」。
単なる猟奇趣味とかトラウマ・ミステリーにならず、とにかく深い。深いよー。
美緒は、最後に「母」を得るのだよね。自分には「母」は居なかった。
本当に自分を必要としてくれる人に出会って、多分一緒に死にたかったんだろな。
死ぬ道連れを探していた。「お姉さん、一緒に死刑になろうよ」。
ボンボンバカボン…バカボンボン…の唄が耳を離れない。
生き方も価値観も違う、ルールの違う二人が、ほんの瞬間でも重なり合える瞬間を持てた。あの「風俗で働く」場面なんか、容赦無い描き方でしたねえ。あのまま、二人で堕ちていくのかと思いました。。。
ネット上でやっと絶賛のドラマ評論が出たので、「遅いよ!」って叫びたくなった(笑)。何か賞を取って欲しいわあ。「報われて欲しい感」がすごくあるドラマ。

さて、火村英生も第四話となりました。
「新婚ごっこ」はねえ
これだけ前宣伝してたら、「今更それがどうした」になるやん(笑)。
もう!二人は結婚してるやん!精神的にさ!!!
本当の夫婦でも、この二人よりもっと距離があって醒めてるよ(笑)。
どうもドラマのテーマはもう、火村とアリスの「愛のゆくえ」にあるのだと思いました…うすうす感づいてはいましたが(笑)。
殺人も謎解きも、二人の関係性を深めるための「理由づけ」に過ぎないのですね。
犯人と被害者の関係性を掘り下げないなー。謎解きも「アッサリ解決」だなー。
と思っていたら、そういうことだったのね

この回は、アリスの「初恋トラウマ」から、なぜに作家になったのかが描かれていますが、やっぱり「繊細な心情表現」が窪田君の演技の真骨頂なので、今までの回で一番良かったですね 関西弁もますますリズムが良くなってきた
男の人にとって「初恋の人に似ている」という女性は、そんなにそんなに特別なもんなんかな~。私は女だからか、初恋、引きずらないよ。アッサリしたものよ(笑)。
ユーミンの歌
♪男は誰も最初の恋人になりたがり
♪女は誰も最後の愛人でいたいの
…を思い出しましたねえ。
複雑な気持ちのアリスを、絶妙な距離でいたぶったり(笑)フォローしたりする、火村先生の可愛い一面も見られました。あの、宝石店の一連のアクションは、なんなんでしょう。天然ですか(あれ、「俺たちのペアリング作ってもいーのよ」というサイン?)。
朝日新聞のコラムでは、斎藤さんは火村教授の長ゼリフをかなり苦労して作りあげたらしく、「落語とラップ」が鍵になったそうです。そうね。アリスとの掛け合いなんかも、「ノリ」だもんね。
(余談ですが「最上の名医」の斎藤工氏は、窪田アリスと同い年!で全然イケてたよ)

「ダリの繭」の「繭」はあれ、「羊水」=母の胎内で守られている…そういうことなんでしょうね。
大昔、「ダリ天才日記」という映画を見たのですが、ダリの奥さん・ガラのキャラがもう強烈で、野村サッチーも真っ青のような(笑)すごい人でしたね。ダリの作品の中にもガラはミューズ的に出てきます。
ガラは年上のすんごい美女で既婚者だったんだけど、同じく既婚者のダリがガラに惚れ込み、二人は駆け落ち(?)新天地アメリカに渡ります。
ガラはダリのプロデューサーとして秘書として、母として恋人として、ダリの成功の立役者となります。最後はどうなったか覚えてないけど、二人はまあ「共依存」の関係。
宝石商の社長のマザコン的性愛は、ダリ+ガラの愛を反映したものなんじゃないかなー。だから「ダリの繭」ってタイトルちゃうんかな。
1時間では難しいけど、そこまで描いて欲しかったですねー。そうでないと、あの美人秘書のために犯罪まで犯すかな?動機付けがちょっと薄い。
忍成君を見ると「魅上~」と思ってしまう(笑)。やっぱり彼はいいですね!
存在感と微妙な演技の上手さ。もっともっとレギュラー役者として活躍して欲しいわ。なんか、たたずまいが魅力あるんですよ。

ということで、火村ドラマももう5話です!
下宿のおばあちゃん=時絵さんが出てくる時が楽しみで♪そうそう、4話のおやつは「御座候」でした。「ござそうろう」と読みます。大阪人なら知っている阪神百貨店の地下のアレ(笑)。
今はもう阪神改装したから無いのかなー。つぶあん、こしあん、白あん、の3種類があったんよ。
アツアツだから、持って帰るまでの湿気がすごかったのよ。冷凍も出来たのよ。
でもドラマでは「うぐいすあん」「こしあん」の選択肢だったから、京都限定版なんでしょうかね。
アリスが火村に「現場に行くぞ!」って促された時、しっかり「御座候」をひっつかんで行ったのが、いかにもアリスらしくて可愛かったなあ(おやつは大事に)★
コメント
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