上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

催花雨★

2018-03-21 | うぐいすよもやま日記
毎年、春のお彼岸は、お墓のあるお寺の塔頭に檀家さんが集まり、法要が行われますが、ひと通り終了するとご住職による「講話」があります。

実は朝、バスから外を眺めていて、「この雨をつぼみの桜がいっぱい吸って栄養にして、次のお天気の時にパアッと咲くんだろな~」と思っていたら、ズバリ「そういうお話」でした。

“催花雨”=“さいかう”という言葉があります。
今日のような雨のことで、俳句の季語にもなっています。
“花が、美しく咲くように、うながす雨”とでもいいますか。
冷たい雨の日に先祖の墓参りなんて、嫌~な気分になりますが。
でもこの雨もまた花の為になっているのだ、花が咲く準備と思えば、良い気持ちになりませんか。
一見つらく見えることでも、意味がある。
悲しいことがあれば嬉しいことがある。人生と同じですね。

「講話」といっても、いつも軽い世間話で、みんな笑いながら頷きながら聞いています。
ご住職は私とそう変わらぬ御年ですが、いつもナイスなお話をしてくださるのです。
それも教訓めいた事ではなくて、楽しい「つかみ」から「聞いてよかった」というオチへ。
ご自分の失敗話のこともあるし、今日は「お寺のこの内壁も、左官屋さんと化して自分で塗りました。お金が無いもんで」みたいなDIY話も。いやお見事な塗りっぷりで「おおっ」と声が上がりました。
(そういや、作務衣姿で庭師もしてはったなあ)

息子さんがおられないご住職のところには近年、滋賀からお婿さんがやってきて、無事に跡取り決定。私らは「若ぼんさん」なんて呼んじゃってますが、今日初めてお話ししました。
なんとも柔和な、優しい優しい若ぼんさんなのでした。
そこにいるだけで幸せになるような、一休さんが青年に成長した、そんなお坊さんなんです(笑)。
きっと何十年後かには、この若ぼんさんが「春の講話」を皆の前で披露してるのかな★
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雨のお彼岸★

2018-03-21 | うぐいすよもやま日記
京都は朝からずっと雨~。
真如堂吉祥院の庭も、しっぽりと濡れて風情がありました。
これは「侘助」★
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