祝!赤羽さんがロンドンマラソン3位
4月21日、ロンドン・マラソンが無事に終了。
なんと、赤羽さんが日本人初の3位表彰台! しかしタイムは2時間24分台。夫でコーチの周平さんがブログで詳細にレースについて書かれている。今回のロンドンはオリンピックのメダリストが多数参加しワールドマラソンメジャーズらしいそうそうたる顔ぶれだった。
優勝タイムが20分台なので、赤羽さんのタイムは、世界のトップと比べると物足りないともいえるが、この大舞台で何人かは五輪メダリストクラスをかわしての入賞なので、現在の日本マラソン界を見渡すなら、(体調さえよければ)いまだに日本代表最有力の実力である事は誰も疑いようがない。渋井は残念だったが、悔いはないだろう。
4月25日、運命の代表選手発表。その行方。
さて、いよいよ4月25日、代表選手が発表される。
選考規定から言うと、まず国内対象3レースで2時間23分59秒以内で日本人1位の一発内定を得たのは木崎のみだった。
次に、ワールドマラソンメジャーズ5大会(ベルリン・シカゴ・ニューヨークシティ・ボストン・ロンドン)をくわえた8レースで2時間24分を切ると「選考対象になる」とあるが、これも満たした選手はいなかった。
ちなみに、タイムのいい順に(丸数字はその大会での日本人順位)
野口みずき(2時間24分05秒)②
福士加代子(2時間24分21秒)①
赤羽有紀子(2時間24分43秒)※①
渡邊裕子 (2時間25分56秒)②
早川英里 (2時間26分17秒)③
小崎まり (2時間26分41秒)③
那須川瑞穂(2時間26分42秒)①
問題はここからで、上記6人のうち、赤羽さんだけはロンドンでの記録のため、第3の選考基準「国内大正3レースおよび準対象レース(2012北海道)で日本人3位以内」を満たしておらず、この規定を厳守するなら、選考対象とならないことになる。
国内レース優先の事情がもたらす選考の綾
上記9レースの中でもっともレベルの高い大会での表彰台が選考対象から外れるわけで、あきらかにこの規定自体がおかしい。
が、規定を理解したうえで出場レースを決めているのも選手自身なので、厳密に適用されて選考対象にならなくても文句は言えない。赤羽さんの場合、那須川が優勝した横浜国際に強行出場して4位だったために「再試」だった事情もあり、選考規定が厳密に運用される可能性が高いと思われる。
赤羽さん自身は納得するにしても、日本のマラソン界としては歯がゆい気もする。彼女は前回の世界陸上でも入賞しており、世界レベルの大会でも常に上位に入れる実力があるのは明らかだ。
周平さんのブログにロンドンの表彰式の写真も載っているが、男女6人のうち赤羽さんを除く5人はアフリカの選手。アフリカ人以外では現在世界でもトップの数人に入る選手なのは間違いない。
さて、陸連はどういう判断を下すのだろうか? なるべく国内の大会に出てもらって、「一緒に走って」順位を決めたい。それから、大会を盛り上げる--なんといっても国内大会開催は放映権だのさまざまな収入源なのだから--と言う意味でも、世間の耳目を集める魅力あるレースにしたいわけで、そんな理由から、国内大会での成績重視となっていると推察する。
男女代表選手、最終予想
これまで何度かに渡って代表選考について書いてきた。ロンドンの結果までを踏まえて、私の予想は以下の通りだ。
①木崎良子(決定済み)
②福士加代子
③野口みずき
④那須川瑞穂
⑤渡邊裕子
赤羽さんは、これまでの数々の実績、ハイレベルなロンドンでの表彰台、24分台の記録でも代表から漏れることになりそうだ。残念です。
男子のほうは藤原新がロンドンに出場しなかった以上、すでに実施されたレースで8分台を出した5選手(前田、堀端、川内、中本、藤原正和)で順当に決定するだろう。
4月21日、ロンドン・マラソンが無事に終了。
なんと、赤羽さんが日本人初の3位表彰台! しかしタイムは2時間24分台。夫でコーチの周平さんがブログで詳細にレースについて書かれている。今回のロンドンはオリンピックのメダリストが多数参加しワールドマラソンメジャーズらしいそうそうたる顔ぶれだった。
優勝タイムが20分台なので、赤羽さんのタイムは、世界のトップと比べると物足りないともいえるが、この大舞台で何人かは五輪メダリストクラスをかわしての入賞なので、現在の日本マラソン界を見渡すなら、(体調さえよければ)いまだに日本代表最有力の実力である事は誰も疑いようがない。渋井は残念だったが、悔いはないだろう。
4月25日、運命の代表選手発表。その行方。
さて、いよいよ4月25日、代表選手が発表される。
選考規定から言うと、まず国内対象3レースで2時間23分59秒以内で日本人1位の一発内定を得たのは木崎のみだった。
次に、ワールドマラソンメジャーズ5大会(ベルリン・シカゴ・ニューヨークシティ・ボストン・ロンドン)をくわえた8レースで2時間24分を切ると「選考対象になる」とあるが、これも満たした選手はいなかった。
ちなみに、タイムのいい順に(丸数字はその大会での日本人順位)
野口みずき(2時間24分05秒)②
福士加代子(2時間24分21秒)①
赤羽有紀子(2時間24分43秒)※①
渡邊裕子 (2時間25分56秒)②
早川英里 (2時間26分17秒)③
小崎まり (2時間26分41秒)③
那須川瑞穂(2時間26分42秒)①
問題はここからで、上記6人のうち、赤羽さんだけはロンドンでの記録のため、第3の選考基準「国内大正3レースおよび準対象レース(2012北海道)で日本人3位以内」を満たしておらず、この規定を厳守するなら、選考対象とならないことになる。
国内レース優先の事情がもたらす選考の綾
上記9レースの中でもっともレベルの高い大会での表彰台が選考対象から外れるわけで、あきらかにこの規定自体がおかしい。
が、規定を理解したうえで出場レースを決めているのも選手自身なので、厳密に適用されて選考対象にならなくても文句は言えない。赤羽さんの場合、那須川が優勝した横浜国際に強行出場して4位だったために「再試」だった事情もあり、選考規定が厳密に運用される可能性が高いと思われる。
赤羽さん自身は納得するにしても、日本のマラソン界としては歯がゆい気もする。彼女は前回の世界陸上でも入賞しており、世界レベルの大会でも常に上位に入れる実力があるのは明らかだ。
周平さんのブログにロンドンの表彰式の写真も載っているが、男女6人のうち赤羽さんを除く5人はアフリカの選手。アフリカ人以外では現在世界でもトップの数人に入る選手なのは間違いない。
さて、陸連はどういう判断を下すのだろうか? なるべく国内の大会に出てもらって、「一緒に走って」順位を決めたい。それから、大会を盛り上げる--なんといっても国内大会開催は放映権だのさまざまな収入源なのだから--と言う意味でも、世間の耳目を集める魅力あるレースにしたいわけで、そんな理由から、国内大会での成績重視となっていると推察する。
男女代表選手、最終予想
これまで何度かに渡って代表選考について書いてきた。ロンドンの結果までを踏まえて、私の予想は以下の通りだ。
①木崎良子(決定済み)
②福士加代子
③野口みずき
④那須川瑞穂
⑤渡邊裕子
赤羽さんは、これまでの数々の実績、ハイレベルなロンドンでの表彰台、24分台の記録でも代表から漏れることになりそうだ。残念です。
男子のほうは藤原新がロンドンに出場しなかった以上、すでに実施されたレースで8分台を出した5選手(前田、堀端、川内、中本、藤原正和)で順当に決定するだろう。