江國香織さんの
『ちょうちんそで』
いい匂い。あの街の夕方の匂い――。
些細なきっかけで、記憶は鮮明に甦る。
雛子は「架空の妹」と昔話に興じ、
そんな記憶で日常を満たしている。
それ以外のすべて――たとえば穿鑿好きの隣人、
たとえば息子たち、たとえば「現実の妹」
――が心に入り込み、
そして心を損なうことを慎重に避けながら。
雛子の謎と人々の秘密が重なるとき、
浮かぶものとは。心震わす〈記憶と愛〉の物語。
久しぶりの江國香織作品
最初は、このバラバラの設定の人たちの
それぞれのお話が、どうまとまっていくのか
それとも、このままずっとこうなのか
不安に思いながらも読み進めていき
だんだんと、概要が見えてきて
さて、と思ったところで梯子が外されたような
呆然として本を閉じました。
不思議な世界に足を踏み入れていた感じです
桜木紫乃さんの
『無垢の領域』
道東釧路で図書館長を務める林原を頼りに、
25歳の妹純香が移住してきた。
生活能力に欠ける彼女は、書道の天才だった。
野心的な書道家秋津は、
養護教諭の妻伶子に家計と母の介護を依存していた。
彼は純香の才能に惚れ込み、書道教室の助手に雇う。
その縁で林原と伶子の関係が深まり……
無垢な存在が男と女の欲望と嫉妬を炙り出し、
驚きの結末へと向かう。濃密な長編心理サスペンス。
覚悟はしていたけど、
重く苦しく悲しかった
それでも、桜木さんの小説は
読もうと思わせてくれる力強さがある
純香を思う、気持ちや葛藤
寝たきりの母親と息子の静かな駆け引き
なみだがとまらなくなりながらも
ゾッと背筋が寒くなったりして
人の心の奥底のこわさが辛かった
札幌は雪祭りの真っ最中です
昨日は美容院に行ったので
帰りにちょっとだけ通ってみましたが
かなりの人出でした
今日は仕事で旭川へ向かっていますが
JRは満席みちみちです
でも、いいお天気で気持ちいい
『ちょうちんそで』
いい匂い。あの街の夕方の匂い――。
些細なきっかけで、記憶は鮮明に甦る。
雛子は「架空の妹」と昔話に興じ、
そんな記憶で日常を満たしている。
それ以外のすべて――たとえば穿鑿好きの隣人、
たとえば息子たち、たとえば「現実の妹」
――が心に入り込み、
そして心を損なうことを慎重に避けながら。
雛子の謎と人々の秘密が重なるとき、
浮かぶものとは。心震わす〈記憶と愛〉の物語。
久しぶりの江國香織作品
最初は、このバラバラの設定の人たちの
それぞれのお話が、どうまとまっていくのか
それとも、このままずっとこうなのか
不安に思いながらも読み進めていき
だんだんと、概要が見えてきて
さて、と思ったところで梯子が外されたような
呆然として本を閉じました。
不思議な世界に足を踏み入れていた感じです
桜木紫乃さんの
『無垢の領域』
道東釧路で図書館長を務める林原を頼りに、
25歳の妹純香が移住してきた。
生活能力に欠ける彼女は、書道の天才だった。
野心的な書道家秋津は、
養護教諭の妻伶子に家計と母の介護を依存していた。
彼は純香の才能に惚れ込み、書道教室の助手に雇う。
その縁で林原と伶子の関係が深まり……
無垢な存在が男と女の欲望と嫉妬を炙り出し、
驚きの結末へと向かう。濃密な長編心理サスペンス。
覚悟はしていたけど、
重く苦しく悲しかった
それでも、桜木さんの小説は
読もうと思わせてくれる力強さがある
純香を思う、気持ちや葛藤
寝たきりの母親と息子の静かな駆け引き
なみだがとまらなくなりながらも
ゾッと背筋が寒くなったりして
人の心の奥底のこわさが辛かった
札幌は雪祭りの真っ最中です
昨日は美容院に行ったので
帰りにちょっとだけ通ってみましたが
かなりの人出でした
今日は仕事で旭川へ向かっていますが
JRは満席みちみちです
でも、いいお天気で気持ちいい