香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

よこまち余話

2016-03-28 20:18:33 | 本のこと
木内登さんの『よこまち余話』



お針子の齣江、〈影〉と話す少年、
皮肉屋の老婆らが暮らす小さな長屋。
あやかしの鈴が響くとき、
押し入れに芸者が現れ、
天狗がお告げをもたらす。
ここは、「この世」の境が溶け出す場所。


この世の中のは、自分が知りえない世界がある
時空が交差して、並行して、霞んで見えたりする
先を知って生きるのは辛いんじゃないのかな
特に、人の寿命を知って生きることは辛い
わたしは、もし過去に戻れるのなら
今のわたしの記憶はなくしてしまいたい
この本の中にしかない世界に思いっきり浸りました
とてもとても好きな本と出会ってしまった

小説の中の1節をちょっと紹介

雨が、暮らしの音や生き物の気配を消していく。
心が、すべてから切り離された開放感と頼りなさの間を行き来する。

だって、夏だけが引き取り手がないじゃない。
春も秋も冬も次の季節がちゃんと引き取って移ろうのに、
夏だけ「終わる」でしょ




今日は、朝受け取ったメールをきっかけに
札幌、旭川を歩き回っていました
道庁の池にカモメとマガモ… 春ですね
早歩きしながらも、パチッ



旭川へは高速バスを利用
お天気が良くて、気持ちの良い車窓
往復で4時間以上、
窓の外を見てぼーっとしながらも
気づいたら読書に没頭しておりました