香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

物語のおわり

2018-01-18 23:20:52 | 本のこと
北海道が舞台の小説が続いている
湊かなえさんの
『物語のおわり』



妊娠三ヶ月で癌が発覚した智子、
父親の死を機にプロカメラマンになる夢を
あきらめようとする拓真、
志望した会社に内定が決まったが自信の持てない綾子、
娘のアメリカ行きを反対する水木、
仕事一筋に証券会社で働いてきたあかね・・・・・・
人生の岐路に立ったとき、
彼らは北海道へひとり旅をする。
そんな旅の途中で手渡された紙の束、
それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だ


イヤミスの女王と言われる湊かなえさん
でも、この本は読後感はとってもいい
北海道は小樽に向かう船の中で物語が始まり
富良野、美瑛、旭川、摩周湖、知床、網走、洞爺湖、札幌
それぞれの場所に、色々なものを抱えて来た旅行者たち
人間らしくていいなぁと思った
こんなにうまくはいかない、やっぱり小説という気持ちもあるけど
小説の中でくらい、うまく行ってほしいこともあるさ
さっと読めて、楽しい時間だった

第158回の芥川賞、直木賞が決まった
いつもは、直木賞作品を読んでみたいと思うのだけど
今回は、芥川賞受賞作の「おらおらでひとりいぐも」は
是非読んでみたいと、強く思っていたらもう単行本で発売されていた
次の読書は決定
もう1作の「百年泥」も読んでみたいな
直木賞受賞作は、本屋では売り切れだったけど
どうなんだろう。本屋で少し斜め読みしてから決めようっと

今週は1月の割には暖かかったけど
今、窓の外は真っ白。深々とぼたぼたと雪が降り続いているよ
週末あたりからまた寒波が来るらしい
風邪、ひかないように、あったかいお風呂に入ろうっと
おやすみなさい