世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

14歳の母

2006年12月07日 23時54分21秒 | Weblog
昨夜、初めて「14歳の母」なるドラマを観た。
FNS歌謡祭のCMが流れている間、チャンネルを浮気していた。
そしたら、「女王の教室」に出ていた和美ちゃん役の人が、今、まさに出産しているシーンが目に飛込んできたんである。

賛否両論を巻き起こしているドラマのようだが、冒頭に述べたように、観るのは初めてだ。
14歳の女の子が妊娠という衝撃的な事実ばかり取り沙汰されているが、このドラマの主旨はもっと他にもあるんでは…と、観ながら思った。
もし、今の私に妊娠が発覚しても、彼女と同じぐらい動揺し、途方に暮れるだろう。

仕事は?
金銭は?
親や上司はどう思うんだろう。
子供嫌い…。

などなど。

産む、産まないにしろ、色々悩んでしまうに違いない。
性行為が、その果てに命を宿すかもしれないという可能性を秘めていることも、このドラマの主張の一つだと感じた。

私の様な変に神経質気味の人は、こういう番組を観ると、妊娠を過剰に恐れるあまり、「とにかく殿方と交わらないようにしませう」というスローガンを心の中で高々と掲げる。
性行為の前の段階、つまり、恋愛初期でも心の中で「今の生活を崩壊させたいの?今の仕事はどうするの?」と、「女王の教室」のマヤみたいな声が囁く。

また、私は自分の性格が時々分からなくなるときがある。
自分は切れたら何をするか分からない、切れる自分を押さえられない。
昨年、会社で派手に切れてしまった私は、自分に絶望した。
こんな私が子供を産んだとて、子供を折檻してしまうに違いない。

いくら、「生物学的に欠陥があるんじゃないか」とか、「自分の子供は可愛いよ」とか囁かれようが、やはり自分にとっては、それは他人の意見にすぎない。
他人が良いと言ったから、自分も良いと感じられるのでは…と無邪気に信じられないのである。
私は、これからも妊娠やそれ以前の段階に起こる様々なことを激しく拒み続けるのだろう。
己の中にある価値観を信じ、その全ての責任を負うことは、容易でないことは分かっている。
しかし、これは私の宿命なのである。
仕方がない。

だから、私はあのドラマを観ても他人事としか思えず、何とも感じないんである。

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