午前中の上り電車なんて大学通学以来だ。
なんでこんな早くに帰京するのかというと、今日は林真理子先生のセミナーがあるからなのだ。有馬稲子さんとの対談。
「作家と俳優のおしゃべりクラブ」@池袋コミュニティ・カレッジ
有馬稲子さんは元タカラジェンヌ。
タカラジェンヌったら、ラインダンスしか思い浮かばない。もしくは「T.a.p」
倍率70倍を潜り抜けて宝塚音楽学校に入学し、タカラジェンヌに。
映画、舞台でも活躍した女優である。
女優を生で見るのは、子供の頃、宇都宮東武に来た三田佳子のサイン会以来だ。
女優って、本当に独特な人種だ。
まずオーラが違うと思った。
有馬さんと林先生が入ってくる辺りの通路付近に座っていた私。
間近で見る有馬さんが何か強いオーラを纏っていることを感じた。
勿論、林先生も素敵。
帰京するとき、ずっと電車内で「茉莉花茶を飲む間に」を読み直していたのだが、やはり林先生の人物の描き出し方は本当に面白いと思う。
お二人とも自身の中にある才能を出しているお仕事をしているので、相通じるものがある。
・有馬さんは横浜に在住。マンションの入居者と一緒に花を育てたりしているらしい。
林先生が「有馬さんはこんなに美しいのですから、渡辺淳一先生の『エ・アロール』みたいにならないんですか?」と質問していて、会場爆笑。有馬さんはきっぱり「ないです」と答えていた。
・「いつ仕事の依頼がきても大丈夫なように、体を鍛えている」と有馬さん。
→真の舞台人だと思った。
・有馬さんの肌の手入れはオリーブオイル1本。
→公演後、即、無印良品でオリーブオイルを購入した私…。本当に綺麗な肌だった。宇野千代さんもオリーブオイルを愛用していたらしい。
・有馬さん「私の人生、悔いだらけよ。男運なかったし」。
→悔いがあるからこそ生きるパワーを得ることもあるのだなあ。
今日、初めて知った。
・有馬さんオススメの本は「寡黙なる巨人」(多田富雄)
半身不随となり、声をなくした著者の命がけのこのリハビリ闘病記を読むと「ぼーっとしてはいられない!」と思うとのこと。
→読んでみよう。
・有馬さん「萬屋錦之介さんと結婚して最初に住んだのは京都の900坪の土地。150坪の屋敷だった。でもお金の管理は全て義母がやっていて、家計はいつも赤字だった。結婚しても何も良いことは無かった。でも錦ちゃんはエスプリがきいていて一緒にいると楽しかった。」
・有馬さん「林先生の『下流の宴』、本当に楽しかった!可奈のように男を見定める力が私には無かったのだわ…」
林先生「そんな…」
有馬さん「由美子さんの気持ちも分かるの。もし私に子供がいたら、私もこう育てちゃっていたわ、きっと」
林先生「でも母親って皆そうじゃないですか。息子に近づいてくる女はペッペッって振り払っちゃう、みたいな」
(会場爆笑)
二人の会話の端々に瀬戸内寂聴先生の名前が上がっていた。
林先生は一昨日、瀬戸内先生と一緒にフレンチを楽しんだという。
瀬戸内先生は88歳。
ワインも飲むし、一人で京都から上京し、一人で帰っていくとのこと。
「瀬戸内先生、お元気?」
との有馬さんの質問に、
「元気なんてもんじゃないですよー!一人でカートを引いて新幹線に乗って東京に来るんですから!ホテルも自分で予約するんですって」
と言っていた。
終了後、お二方のサイン会があることを告げられた。
なんだー、そんなことならば家にある「下流の宴」を持ってきたのになあー…がっかり。
有馬さんの「バラと痛恨の日々」を購入して列に並んだ。
有馬さんは目の覚めるようなグリーンのジャケットをお召しで、ネックレスは発色が豊かな長細いオパール。そのバチカン部分には大きなダイヤモンド(ctアップだと思われ)がついているという斬新なもの。
マニキュアは石榴色。
綺麗にブローされた髪にはキラキラ光る何かがかかっていた。
嗚呼、やはり女優は違う…。
サインしてもらう宛名をメモに書いて渡した。
私の名字「〇●」はありふれたものだけれども●は難しい。
簡略バージョンは嫌いなのでいつも難しい方の字を使う。
それを見た有馬さんは、
「あら!珍しいわね。この字。そうそう、人によってはこっちの方の●を使うのよね」
と気さくに話しかけてくださった。
そして、私の字を見て
「なんて綺麗な字なのかしら」
とお褒めの言葉をくださった。
32年生きてきて、字を褒められたのは初めてだ。
ヒデキカンゲキ☆
「林先生はサインを書き慣れてらっしゃるけど、私は慣れてないから…ふふ」
と仰いながらサラサラと書いてくださった。
女優と作家。
偉大なお二人からたくさんのパワーをもらった。
明日からも頑張れそう。
なんでこんな早くに帰京するのかというと、今日は林真理子先生のセミナーがあるからなのだ。有馬稲子さんとの対談。
「作家と俳優のおしゃべりクラブ」@池袋コミュニティ・カレッジ
有馬稲子さんは元タカラジェンヌ。
タカラジェンヌったら、ラインダンスしか思い浮かばない。もしくは「T.a.p」
倍率70倍を潜り抜けて宝塚音楽学校に入学し、タカラジェンヌに。
映画、舞台でも活躍した女優である。
女優を生で見るのは、子供の頃、宇都宮東武に来た三田佳子のサイン会以来だ。
女優って、本当に独特な人種だ。
まずオーラが違うと思った。
有馬さんと林先生が入ってくる辺りの通路付近に座っていた私。
間近で見る有馬さんが何か強いオーラを纏っていることを感じた。
勿論、林先生も素敵。
帰京するとき、ずっと電車内で「茉莉花茶を飲む間に」を読み直していたのだが、やはり林先生の人物の描き出し方は本当に面白いと思う。
お二人とも自身の中にある才能を出しているお仕事をしているので、相通じるものがある。
・有馬さんは横浜に在住。マンションの入居者と一緒に花を育てたりしているらしい。
林先生が「有馬さんはこんなに美しいのですから、渡辺淳一先生の『エ・アロール』みたいにならないんですか?」と質問していて、会場爆笑。有馬さんはきっぱり「ないです」と答えていた。
・「いつ仕事の依頼がきても大丈夫なように、体を鍛えている」と有馬さん。
→真の舞台人だと思った。
・有馬さんの肌の手入れはオリーブオイル1本。
→公演後、即、無印良品でオリーブオイルを購入した私…。本当に綺麗な肌だった。宇野千代さんもオリーブオイルを愛用していたらしい。
・有馬さん「私の人生、悔いだらけよ。男運なかったし」。
→悔いがあるからこそ生きるパワーを得ることもあるのだなあ。
今日、初めて知った。
・有馬さんオススメの本は「寡黙なる巨人」(多田富雄)
半身不随となり、声をなくした著者の命がけのこのリハビリ闘病記を読むと「ぼーっとしてはいられない!」と思うとのこと。
→読んでみよう。
・有馬さん「萬屋錦之介さんと結婚して最初に住んだのは京都の900坪の土地。150坪の屋敷だった。でもお金の管理は全て義母がやっていて、家計はいつも赤字だった。結婚しても何も良いことは無かった。でも錦ちゃんはエスプリがきいていて一緒にいると楽しかった。」
・有馬さん「林先生の『下流の宴』、本当に楽しかった!可奈のように男を見定める力が私には無かったのだわ…」
林先生「そんな…」
有馬さん「由美子さんの気持ちも分かるの。もし私に子供がいたら、私もこう育てちゃっていたわ、きっと」
林先生「でも母親って皆そうじゃないですか。息子に近づいてくる女はペッペッって振り払っちゃう、みたいな」
(会場爆笑)
二人の会話の端々に瀬戸内寂聴先生の名前が上がっていた。
林先生は一昨日、瀬戸内先生と一緒にフレンチを楽しんだという。
瀬戸内先生は88歳。
ワインも飲むし、一人で京都から上京し、一人で帰っていくとのこと。
「瀬戸内先生、お元気?」
との有馬さんの質問に、
「元気なんてもんじゃないですよー!一人でカートを引いて新幹線に乗って東京に来るんですから!ホテルも自分で予約するんですって」
と言っていた。
終了後、お二方のサイン会があることを告げられた。
なんだー、そんなことならば家にある「下流の宴」を持ってきたのになあー…がっかり。
有馬さんの「バラと痛恨の日々」を購入して列に並んだ。
有馬さんは目の覚めるようなグリーンのジャケットをお召しで、ネックレスは発色が豊かな長細いオパール。そのバチカン部分には大きなダイヤモンド(ctアップだと思われ)がついているという斬新なもの。
マニキュアは石榴色。
綺麗にブローされた髪にはキラキラ光る何かがかかっていた。
嗚呼、やはり女優は違う…。
サインしてもらう宛名をメモに書いて渡した。
私の名字「〇●」はありふれたものだけれども●は難しい。
簡略バージョンは嫌いなのでいつも難しい方の字を使う。
それを見た有馬さんは、
「あら!珍しいわね。この字。そうそう、人によってはこっちの方の●を使うのよね」
と気さくに話しかけてくださった。
そして、私の字を見て
「なんて綺麗な字なのかしら」
とお褒めの言葉をくださった。
32年生きてきて、字を褒められたのは初めてだ。
ヒデキカンゲキ☆
「林先生はサインを書き慣れてらっしゃるけど、私は慣れてないから…ふふ」
と仰いながらサラサラと書いてくださった。
女優と作家。
偉大なお二人からたくさんのパワーをもらった。
明日からも頑張れそう。