世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

夏の陰影

2018年07月23日 23時11分02秒 | Weblog
今日もひたすら暑かった。
熊谷ではついに41.1℃を記録。
青梅の方も暑かったらしい。
これ、ひたすら耐えるしかないのかな。
もう夏、飽きたんだけど。

昼食はずっと蕎麦続き。

吉熊も食傷気味らしい。


体中にできた汗疹はついに掻きすぎて血が滲み出る始末。
そこに汗が滲み、地獄絵図である。
これ、皮膚科案件かもしれない。
これだから夏は嫌なんだよ。


先生をやっている友人わかめちゃんは、昨日、暑い体育館で生徒たちの試合の応援をしていたらしい。
彼女の体が心配。
他にも三者面談などの業務がモリモリあって、やはり先生は大変なのだなと思った次第。
でもその分、やりがいも多いんだと思う。
彼女との話でいつもそう感じる。


わかめちゃんとは中学1年の入学式で友達になった。


中1の夏、当時はまだ新築だった体育館の水道の水が校舎の水道水に比べて美味しいことを地味に発見し、彼女と休み時間ごとに体育館まで通っていた。体育館2階のベランダみたいなところでは変な風が吹いてきてやけに涼しかったのも覚えている。「ネバーエンディングストーリー―のファルコンに乗ってるみたいだね」と風を浴びながら感想を述べ合ったことも。

中2の夏、クラスは別れてしまったけれどもわかめちゃんとは依然仲が良く、私はその夏休み、彼女の通う塾「教学ゼミナール」に入った。あまり出来の良い子ではないのに無理やりわかめちゃんと同じ応用クラスに潜入。初めて英語が楽しいと思った。

中3の夏、岩崎恭子がオリンピックで「今まで生きてきた中で、一番幸せです」と泣いた日。私は家族と河原子海岸の旅館にいた。午前中は旅館で夏休みの宿題をし、旅館で出されるカレーを食べ、午後、家族と泳いだような記憶がある。2泊ほどした。海岸近くの土産屋さんで買った貝殻細工を塾の夏期講習でわかめちゃんに渡した。


最近の夏の思い出なんかすぐに記憶が薄れてしまう。
来年の今頃なんかきっと今年の暑さなんか忘れてしまうのだろう。
でも多感な時期に味わった夏の記憶はなかなか消えない。
強い光が濃い影を生むように、中学時代の夏休みという強い光でできた陰影は今も私の心に深く刻印されている。
歳を重ねるごとにそう痛感している。

なんて思い出話をしていると、わかめちゃんに「亮子、記憶力良すぎ」と笑われてしまうだろう。
彼女は今を全力で生きている。
過去を一緒に懐かしがってくれるけど、彼女はちゃんと前を向いて生きている。
私もちゃんと今を生きよう。