世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

大人のありがとう記念日

2023年08月21日 | Weblog
昨日、永山則夫イベントから帰宅して興奮覚めやらぬ感じでもらってきたパンフレットを眺めていたら、母ヨーコたんから電話があった。
「こんな時間帯になんだろう?」
母はいつもこの時間は夕食を作っているはずだ。

母はとても言いにくそうにこう言った。
「実は、亮ちゃんの今回の入院、手術の件でね。A伯母さんとB伯母さんとC伯母さんからお見舞金を頂いちゃったのよ。でね…で…あの、お礼の電話をね、亮ちゃんの方からしてほしいの」
とのことであった。
伯母さんA(父の兄の妻)は情が深くて昔から優しくて好き。先日、私の病気を心配してくれた従姉妹の母である。長男は内科医。

伯母さんBは元小学校の先生でプライドが異常に高くて苦手。

伯母さんCはエリートバンカーの妻。数年前の伯父の葬式の際に、「結婚しなくっちゃ駄目!」と鬼の形相で言ってきて、私はとても傷ついた。
視野の狭い人間なのでぶっちゃけ軽蔑をしている。

やだなー。

1秒ほど考えて、
「うん!いいよ!お見舞金は電話をかけるバイト代だと思ってがんばるね。秘書検定1級合格者の実力を見せてあげますわよ!!」
と快諾。

「そう、亮ちゃん。秘書検定1級持ってるもんね!頑張ってね」
と、電話の向こうの母はホッとしているようであった。

若い時の私ならばきっと癇癪を起こす案件だっただろう。
田舎の親戚に根付くジェインダー差別に基づいた「女は結婚して子供を持つべき」「女は産む機械」という因習を若かった私はとても嫌悪をしていたからだ。

でも私も都内に不動産を持つ45歳。
もう誰も結婚しろとは言わないはず。

あと、ある程度年を重ねると、とんがっていた変なこだわりが丸っこくなってくるのである。
多くのことがどうでもよくなるというか。
病気をしたことにより、その想いが一層強まった。

秘書検定1級の面接は10年前の今頃に受けた。
基本的に秘書が上司、来客に対応するときは前傾姿勢をとるので、今回の電話も思わず前傾姿勢をば。


AとBはすぐに電話が繋がった。「お見舞いをありがとうございます。ご心配をおかけしてすいません。(てへぺろ)」
AもBもサラッとした感じだった。2分ぐらいの会話で終了。

一番苦手なCがなかなか出ない。
「孤独死してんじゃね?」と母に相談したら固定電話ではなく携帯の方の番号を教えてくれた。

今日のお昼休みにCの携帯に電話をかけてAとBにしたようにお礼を述べた。
べつにどうってことのないことであった。

ノルマ達成!チャリン、チャリン(お金の音)

お見舞金はぜんぶをもらうことはせず、ちゃんと半返しするつもり。

お金をもらったからというわけではないが、案外、自分って愛されているんだなと思った。
血縁関係者のわずらわしさが嫌で生まれた土地を出たのに。
ちゃんと心配してくれるだなんて。ちょっち感動。これも年の甲だろうか。

手術は終えたが、今後も薬代、治療代がかさむので、お見舞金をいただけたことにとても感謝している。
ABC伯母さん、ありがとう。

今日は大人の「ありがとう」が言えた記念日。



クマたち「おつくまさま!!」




今朝は木村家の桜あんぱんを食べて出勤。明治天皇が愛した味。
真ん中のおヘソのところに桜の塩漬けが入ってて甘さを引き立てている。年々値上げされてるけど、買うのを止めらない!!





あと高校時代の恩師と大学時代の友達に残暑御見舞書いた。
手紙は書きながら気持ちの整理ができるのでいい。あと、相手への想いを再確認できる素敵なおこない。


今夜はすっきりとした気持ちで眠れそう。