世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「鈴の鳴る道」

2024年04月30日 | Weblog
今日は給料日。
夕食は奮発して大戸屋にて。(大戸屋ってすっかり高級店になったよな)

SNSの民もすなる「鰹の梅はさみ揚げ」といふものをクマもしてみむとてするなり。



ネットでバズるだけあり、とても美味しかった。
鰹はレアなのだが臭みがなく、梅の風味とよく合っていて大満足、まんぷくま。



帰宅後、マンションのエントランスにある宅配ボックスにてマニアックなヘアケア剤を受け取る。

CMCとリッチシルキージェル。
CMCは毛髪から失われてしまった細胞膜複合体を補給してくれる頼もしいコ。
リッチシルキージェルは艶出しで長崎の美容室からお取り寄せをしている。
…髪には本当に課金をしている…。
昨日かけた縮毛矯正のおかげで朝の支度がだいぶ楽になった。
今日みたいに湿度の高い日でも頭が麻原彰晃みたくならないので助かる。



星野富弘さん逝去のニュースを見て呆然とする…。

詩画作家の星野富弘さん死去 78歳 手足の自由失い、口に筆をくわえ創作

ついにこの日が来てしまったか、という思いでいっぱい。

星野さんを知ったきっかけは中学時代の教科書に載っていた「鈴の鳴る道」。
子供ながら「きれいな文章だな」と思ったのを覚えている。
国語の岡本先生が黒板に鈴の絵を描いてくれたことも昨日のことのように思い出す。

星野さんは器械体操の先生だったが、指導中の事故で頸椎を損傷し首から下の自由を失う。
車椅子に取り付けた鈴がチリンと鳴るたび、はじめのうちはうるさいと思っていたそうだ。
ところがいざ実際の路上に出てみると、道に穴が開いていたり段差があるような所でその鈴はチリンと鳴って教えてくれていると思えるようになったという。鈴の音一つでも、物事の見方や考え方によって意味が違うことを、この「鈴の鳴る道」が教えてくれたのだ、という話だった。

文章も上手なのだが、やっぱり絵もすごく良い。
口に筆をくわえながら描く絵はどれも慈愛に満ちていて見る者の心を揺るがす。

群馬県みどり市の富弘美術館にも行ったし、教文館で開催された展覧会にも行った。
ついこのあいだ、教文館でチラシをもらったばっかりだった。


さみしいな…。

3年前のブログを読んで泣いてしまった。

2021年05月23日 「星野富弘花の詩画展」




今日で4月もおしまい。
山梨桜紀行から始まり、プラネタリウム作品MMXの上映会、そして嶽本野ばら先生のサイン会。
慌ただしくも充実した4月だった。