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世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

もうすぐ、来る…。

2007年06月20日 | Weblog
途中下車して、熱いコーヒーを一杯。

はぁ…。

煙とともに溜め息が漏れる。

相変わらず、嫌なことばっかり…。

しかも、さっき、電話で母親と喧嘩をしてしまったのだ。
売り言葉に買い言葉の果てに、電話は一方的に切られた。

はぁ…。

溜め息を一回吐くと、その分、幸せが逃げていく…と言ったのは誰だっけ?

夜景を見ながらぼんやりと考える。

さっきから身震いするほど強い喫茶店の空調。
節約家であるがゆえに、クーラーを殆んど使用しない母は、きっと驚くんだろうなぁ。
…喧嘩しても、心のどこかで母を想う私は、目に見えぬ臍の緒を介していまだ母と繋がっているに違いない。

ワンピースの上から、臍辺りを触ってみる。(ちなみに、私の臍は出臍である。)

ん?
…なんとなく、鈍痛。

そう言えば、もうすぐ生理が来んだっけな…。



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いっぱい おっぱい

2007年06月19日 | Weblog
朝から湿度が高く、出勤するだけで疲れてしまう。
「これから働くなんて無理…」と呟いてはみるものの、目の前にある決裁済み稟議書を見ると「やらねばっ!」という気持になる。
コピーした稟議書を、各部の担当者に渡す、いわゆる「稟議書デリバリー」。

「お疲れ様です~!稟議書、社長決裁下りましたよ~」
と言いながら、時には冗談を交えつつ、社内を行脚する。

「この金額だろ?社長、サインしてくれないんじゃないかと思ったよ。よかった」
「待っていたよ」
「キター!」
という担当者たちの声。
それを聞くと嬉しくなる。
ちょっとしたヒーロー気取りの私。
地上に降りた天使というか、受胎告知のカブリエル。
そんな扱いをされるこの業務が好きだ。

しかし、このように好きな仕事だけではない。
「なんで私が?」
というようなことも数知れずあるわけで…。「最初に断らない方が悪い」という暗黙の了解がそこはかとなく漂う当社の気風に抵抗できるほど私も強くはないわけで…。

だからといって、今更他部署に嫌な仕事を振ろうだなんて、私は一瞬も思ったことはない。
与えられたこと、会社のためになると思われることを淡々とこなすように努力している。

そんな私の常識を覆した事件が起こった。

某課が「忙しいから」という理由で、仕事をこっちに寄越そうとしたんである!

忙しい。
忙しいだって!?
きゃー、すげー理由。

「ああそうですか」と易々と受け入れるほど、我々の部も暇なわけではない。
一生懸命、攻防戦に尽力したが、どうやら負けたっぽい。

やるせない。

某課をまとめている責任者、担当者に沸々と殺意を抱いた。
こんなに殺意を抱いたのは中学時代の同級生M永さんに悪口を言われた時以来だ。

ウン十年、あの仕事は某課の仕事だったのに。どうして今更他部署に振ることができるのだろうか?
他部署に振る前に、自分達で努力をしなかったのか?
新手のクーデターか?

もしも、私が「忙しい」からといって

稟議書管理やりたくない、
制服管理やりたくない、
決算書類作成やりたくない、
慶弔金の出し入れしたくない、
社内のコピー機の面倒みたくない、
コピー用紙・トナーの管理なんかしたくない
名刺の受付したくない、
経費報告書なんて作成したくない、
予算作成なんてしたくない、
経営指標なんて作成したくない、
全店分の固定資産・什器備品の管理なんてしたくない、
経費分析なんてしたくない、
定期購読書の管理なんてしたくない、
株なんて知っちゃこっちゃない、

…とわめいたら、どっかの部署がやってくれるのだろうか?
甚だ疑問である。


帰り際、下のフロアに篭りっきりの吉熊上司にホウレンソウをする。

「決裁済み稟議書がありますので、チェックをお願いします」
力無く言う私。

「いっぱいあるの?」そう尋ねる吉熊上司。

「…いっぱい、おっぱい…」


憤りを通り越して、頭が壊れた私を吉熊上司はニヤニヤしながら見送ってくれた。


追伸

「いっぱい」の「い」を「お」にしてみて?
…と言われて、「おっぱい」と答える人っていますよね…。
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小さな詩人に嫉妬

2007年06月18日 | Weblog
昨日、ブログを更新したあと、なんとなく観ていた番組。

NHKアーカイブス
■ドキュメントにっぽん「小さな詩人たち ~北上山地 20人の教室~」(49分)
1999年放送
「岩手県北上山地の山あいに児童数20人の奥州市立(旧江刺市立)木細工小学校があります。この学校では1年生から6年生まで全員が図書室に集まって作文を書く授業を行っています。農作業の手伝い、学校の出来事、家族との団らんなど身の回りに起きたエピソード全てが作文の題材になります。宮沢賢治の童話「風の又三郎」の舞台にもなったといわれる自然豊かな小学校。子どもたちはここでどのような言葉をつづるのでしょうか?」(HPより抜粋)


ショックだった。
ある小学生男子の作文がとびきり上手くて、「それに比べたら私のブログなんて…」と自信喪失に陥ったぐらいに素晴らしかったんである。

…「オニギリを見ると、僕は思い出すことがあります」
というような書き出しだった。

朝、些細なことでお母さんと喧嘩をした少年。
朝御飯も食べずに、家を飛び出してしまった。
学校に着いて、自分の勘違いに気付き、お母さんは悪くないことを知る少年。教室で、お母さんに申し訳ないと思う。

すると先生が少年を職員室に呼び出した。
「今、お前のお母さんが持ってきた。ここで食え」
と言いながら、青と白のチェック柄の巾着袋を渡した。

開けてみると、大きなオニギリが一個。

少年は黙々と食べた。

ここまででも既に、「泣ける2ちゃんねる」的展開なんだが、このあとの少年の推測が奥深い。

…「忙しいお母さん(兼業農家の嫁)は、きっとオニギリを二個も作っている時間がなかったのだろう。でも僕がお腹が空かないようにと、お母さんは一個でも大きなオニギリにしてくれたのだと思います。」

みたいな結びだった。

負けたね。
本当。
脱帽。
しかも、少しウルっとしちゃったぜ。

着眼点がまず素晴らしい。
そして、彼の背景にある「ぬくもり」がひしひしと伝わってくる内容ではないか。


私も小学時代(5年生)のときに、日記を書かされていた。そう、強制的に。
担任の福田先生はけっこう厳しくて、「今日は…」という出だしはタブーであった。
また、出来事の羅列を凄く嫌っていた先生は、文章に起承転結や主張がないと書き直しを命じた。

「で?何が言いたいわけ?」

と、駄目出しされた放課後、前日の日記の推敲をさせられていたんである。
放課後に終らないと宿題になり、その日も日記を書かなければならなかったので、けっこうハードな日々を送っていた。
部長に書類を突き返される、まさしく「今」みたいなサラリーマン的経験を、私及びあのクラスメイトたちは小学5年生で既に経験していたんである。

でも、実を結ばなかったなあ。
ごめんよ、福田先生。
ブラウン管に映る小学生に嫉妬をしながら、私は福田先生に密かに謝罪した。


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株主総会リハーサル

2007年06月18日 | Weblog
第一回株主総会リハーサル。

今年も事務局員として、議長を背後からあたたかく(?)見守る。

シナリオを入手できたのは午後昼下がり。
それから必死に頭に叩き込んで、夕方のリハーサルに挑んだ。


間違えようものならば、議長の背中をビシバシと叩いて指摘。

以前は彼のお尻を叩いていたが、セクハラと言われるのを危惧し、背中を叩くようにしている。

そんなこんなで、総会事務局を担うのも7回目である。


今年も無事に終りますように…。



三つ葉のクローバー

2007年06月17日 | Weblog
芋子へのプレゼント。
今年はホワイトゴールドのピアス。

四つ葉ではなく、三つ葉というところがミソ。
未完成…ふふ。

最後の一枚は、芋子に見付けてもらいたい…そんな願いを込めて、チョイスした。


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芋子27歳

2007年06月17日 | Weblog
6/17(日)

妹・芋子の27歳の誕生日☆

芋子へ
お誕生日、おめでとう。
27年、私の妹をやってきたあなた。本当にエライと思うわ。
私というワガママな姉を持ち、大変だとは思う。でも、これからも頑張ってくださいね。応援してます。


私も芋子も、今年の誕生日は実家で迎えた。
今日は両親と芋子とで宇都宮美術館を散策した。
その後、家でバーベキューをした。
本当は庭でやりたかったんだが、雨が降りそうだったので却下。

パワーを充電できた!
明日から一週間頑張ろう。

…月曜日、しょっぱなから株主総会リハーサルだったりする。
シナリオに目を通していないので、少し不安…。
当期における我が国経済って、一体どんなんだったっけ?

まぁ…なんとかなるべ。

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バンブー&吉熊

2007年06月17日 | Weblog
6/16(土)

父方の祖母、バンブー(タケ)に遭遇。
明治生まれの祖母。B型で気が強いのだが、人当たりはいたってマイルド。
そんな彼女は来月の5日に95歳になる。
私と芋子が会いに来ることを楽しみにしていた彼女は、髪もちゃんとセットして座って待っていてくれた。

煙草一箱をコンビニに買いに行く際、出勤するときと同様のバッチリメイク&ストッキング&アクセサリー&ブローを欠かさないという私の不思議な血は、彼女が原点だったんだろう。

最近、少し体調が悪かったという彼女だが、見た感じ、私より肌艶があった。それに、喋る喋る…。
「独占!女の60分」という土曜日の昼にやっていた番組を彷彿とさせるような喋りっぷりだ。
父の兄弟は5人いるのだが、話の流れから全員の血液型がB型だと判明。…冠婚葬祭がやけに濃くなるわけだ…。

最近、自分のルーツに興味がある私は、ここぞとばかりに彼女に色々と尋問した。

「おばちゃんのお母さんって、どんな人だったの?」

祖母は目を細めて
「いや~、優しい人だったよ~」
と言った。

私がもし孫に同じことを質問されたら、「優しい」という形容詞を自分の母に結び付けることは絶対にないと思う。「面白い」とは答えるのが精々で、「優しい」という言葉を用いるのには少し照れてしまうし…実際、母は優しく…(以下省略)。

しかし、明治時代に生まれた祖母は、堂々と自分の母親を「優しい」と形容した。
けっこう衝撃的であった。
それに、先日、高熱でうなされていた祖母は、「お母さん!迎えに来てよー」とは思ったが、24年前に亡くなった自分の旦那のことは一瞬たりとも考えなかったらしい。爆笑しながら語っていた。


祖母とは15年ぐらい同じ屋根の下で暮らしてきた。
今はたまにしか会わないけれど、生きている間に、色々なお話を聞いておきたいと思う。

体調が回復した彼女は
「元気になったら、急にウキウキしてきちゃったの~!今は起きたり寝たりの生活をしているけれど、いずれは色々やってみたい」
と語っていた。

すげーよ。
パワーをもらえたよ。ありがとう。

あなたから授かったDNAは、たしかに私の中に生きてるよ。
ええ。
B型という血液と相乗効果を成して、なんか、もうね、キャラ全般が、すげぇ濃いよ…。

☆画像は吉熊と祖母の初対面。祖母は「おや?可愛いらしいこと!」と驚いていた。

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親愛なるムスカ大佐様

2007年06月15日 | Weblog
金曜ロードショー「天空の城 ラピュタ」を見た。
このために、滅びの言葉「バルス!」を唱え、そそくさと残業を切り上げた私。
お目当ては…勿論、ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ大佐。きゃー。
もーね、大好き。全てが。
あの冷淡さといい、さらさらヘアといい、眼鏡といい、「あぁ~!目がぁぁ!目がぁぁ~」といい、私の萌えポイントを全て充足した稀な殿方である。
終盤はムスカ様のワンマンショー。涎を垂らしながら観た。
ただ、二次元のヒトであるのが難点。
次元の溝を本気で越えたいと切望する、亮子29歳。今日も元気。


三次元の世界で、限りなくムスカ様に似ている殿方に会えたことがある。
このブログに何度も登場している、中学時代の英語教師だ。
眼鏡の奥にある鋭い瞳、妥協を許さないストイックさ。まさしく生けるムスカ様であった。
辞書と教科書を脇に抱え、気だるそうに渡り廊下を歩く彼。窓から熱い視線を送っていた私(彼が受け持つクラスの曜日と時間を把握していた←ちょっとしたストーカー)。

そう言えば、彼の授業はよく脱線をした。
ジブリ作品について、彼は「ラピュタは音楽が綺麗だから好き」みたいなことを言っていた。
だから、この作品を心穏やかに観られないのである。いまだに…。
といいつつ、祭り状態であったmixiのムスカコミュを更新し続けて観ていたので忙しかったりもした。


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交差する共通点

2007年06月14日 | Weblog
心療内科デー。

クマ先生「どうですか?」
私「普通ですね。でも、一回だけソラナックスを服用しすぎて眠くなりました」
先生「どんな状況でですか?どのぐらい飲んだんですか?」
私「イライラしすぎまして。量ですか?…あ、怒らないでくださいね。…ふ、普段の3倍です(最後の方はフェイドアウト)」
クマ先生「そりゃ、飲みすぎですねー。あはっ」
私「あはっ…あはあは…」

前回(2週間前)の診察の時は鬱MAXだった私。
パキシル2倍を提案され、びびった。
こりゃ、マズイ。
そして、この2週間、なるべく無駄なエネルギーを消費しないように生活をデザインし、実行してきた。
その立ち直りや前向きな考え方は称讚に値するものです…とクマ先生に言われた。
「誉められれば伸びる子なんです!私」と言ったら、また笑われた。

クマ先生、今日も髪型が乱れていた。それにしても、凄くないか?毛髪が引力に逆らっているよ…。


こうして、パキシル2倍増量は見送られた。めでたし、めでたし。
もうすぐ、クマ先生から卒業する時期も近いかもしれない。
嬉しいのに、なんでだろ。寂しい。
しかし、当分薬とは離れられない。肉体も精神もかなり依存しきっている状態。
まっ、いーか。
仕方がない。人類の叡智の産物である薬にすがるのも、私の定めなのかもしれない。そう思うことにした。

私が通院している心療内科の待合室には、いつも色々な人がいる。

寝ている人
じっと財布を眺めている人
せわしなくキョロキョロしている人
独り言を言っている人普通っぽい人


今日、心療内科に迎うべくエレベーターに乗ろうとした時、見知らぬ女性が私の前にいた。

同じ階へ向かうところから、あの心療内科の患者さんなんだろう。
降りようとするとき、「開」ボタンを押しながら、彼女は「どうぞ」と言ってくれた。
「ありがとうございます」
そう言いつつ、私は降りた。彼女も降りて私の後ろに続いた。
1階にあるエレベーター乗り場には彼女の方が先に来ていたことを思い出した。
今度は私が「お先にどうぞ」と彼女に言って、受付を先に譲った。
「ありがとうございます」
彼女は笑いながらそう言った。

ただ、それだけのこと。
でも、なんだか凄く嬉しかった。孤独の中で同志に会えた気分だ。

彼女も何らかの心の病を背負って、ここに通院しているのだろう。
この狭い雑居ビルの片隅で、出会うはずもない共通点が交差した。
ここが駅や喫茶店だったら、こんなに彼女を印象深く思わなかったはずだ。

私だけではない。
今、苦しいのは私だけではない。

次の心療内科デーまであと約2週間。
明日からも、この気持ちを継続させよう。
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95歳の祖母の教え

2007年06月13日 | Weblog
会社でセクハラ・パワハラの講演会(by弁護士)があった。
生憎、私は出席できなかったのだが、資料だけもらえた。

パワハラはまだしも、セクハラについては、まさに「私が普段されていること」がそのまま資料に記載されており、読みながら笑ってしまった。

「まだ結婚しないの?子供はまだ?」と言われる。
見合い話を提案される。
「オバン」「ババア」と言われる。

等々。

講演会の主催者に上記のことを普通にされてるんだけど!私。
(ギブミー味噌汁のお前だよ、お前。その資料作成した、そう、お前。耳の穴かっぽじって、よぉぉく聞いておけよなー…。)

プロパーの私は、他社を知らない。
今まで「ムカつくけれども、これは当たり前なんだ」と思っていた。
しかし、この資料を見る限り、私のされていることはセクハラであり、そして訴えることができるということが判明♪
自己正当化に加勢がついて、少し自信に繋がった。

明日からも戦うよ。

うちのばぁちゃん(タケ95歳)は、とぼけるのが本当に上手だ。
さぞかしストレスを上手く回避してきたんだと思う。だから、95年も生きられたのだろう。
そう、これからタケを見習うよ。

不快な目に遭遇したら
「ああ、そうかい?」と相手にしない→会話終了。
そう、その手を使おう。
名付けて「バンブー(竹)大作戦」

長生きすんぞ。

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「DARK HALF ~Touch Your Darkness~ 」

2007年06月12日 | Weblog
マイミクみかん殿のブログに「DARK HALF~Touch Your Darkness~」(Iceman )のことが書かれてあった。
たしか「闇のパープルアイ」というドラマのエンディングだったと思う。主演は雛形あきこ。

先日、久々に聴いた。
たちまち、あの頃にタイムスリップしていく心。
お得意の懐古。
しかし、それは懐かしさというよりも惨めさを伴う作業だ。あの彼との出来事に限っては…。

たしか、大学2年生のころだったと思う。
当時、私には二人の女友達がいた。
火曜2限の授業が終ると、ラウンジで待ち合わせをして一緒に食事をしていた。
三人同時に彼氏ができた、あの97年春…。

他愛もない我々の話の節々が、次第にピンク色に染まっていった。
私が付き合い始めた年上の彼氏は、それまで付き合ってきた同年齢の殿方とは違っていた。
今思えば、彼は典型的な丸の内のサラリーマンだ。
しかし、田舎の女の子であった当時の私には眩しく思えた。
彼の社会的地位や運命の出会いという光に抗えるほど、私は世慣れなんてしていなかった。
したがって、あらゆることを彼の為に許していた。
土曜日の夜10時まで居酒屋でバイトをして、翌朝9時にお弁当を携えて葛西臨海公園に向かったあの惨めで可愛そうな私…。


「あの後、色々な子と付き合ったけれど、りょうこっちが一番良い子だったよ」
そう彼が電話で囁いたのは、二人が別れてからうんと後のことだ。
その時の私は、
「あ、そうですよねー。私、頑張っていましたもの。今、同じことをしろって言われたって、ぜってぇー無理ですよ。無理っくす」
と煙を吐き出しながら言い放った。


出会って半年、実際に会ってまだ一ヶ月だったあの97年の初夏の日。
何度目かのデート。
まだ好きだとは言われていない。
いや、彼に「好きだ」と言われたことなんて、その後、一度もなかったように思う。

しかし、眩しい初夏の光を浴びて高速を走る彼のルノーの助手席で、
「私は彼を好きになれるかもしれない」
と呪文のように思っていた。
来週、あのラウンジでは、今日の出来事を女友達に得意気に話す私がいるだろう。二人の驚嘆を浴びながら。…そんな事を考えていた。

「私はこの人を好きなのだろうか」
自分の気持ちの確認しようとするも、それを振り切るかのように、車は疾走していく。

あの時。
カーステレオから流れていた曲。
それは「DARK HALF~Touch Your Darkness~」だった。



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独占!スクープ!

2007年06月12日 | Weblog
昨日、疲れ果てた私の目の前で、クマたちが抱擁をしあっていた。

何してんのッ!君たち!


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不思議な引力に守られて

2007年06月11日 | Weblog
少々無理をして残業をした。

定時過ぎ。
「今日中に〇〇を終えますね?」
という中途半端な私の問いに
「大丈夫?できる?」
と吉熊上司。

「やってほしい」という彼のさりげない意思表示だ。

終了。
欠伸をしつつ、コンビニ袋をぶら下げて帰宅。暗い部屋に帰る。

疲れた…。


誰に言うわけでもなく、呟く。
床にへなへなと座る。
もう二度と立てないんじゃないかと思うぐらい、地球の引力を強く感じる。
引力に導かれるまま、地下のマグマに到着、っていうか通過しそう…。
行き着く先はどんな国だろう。
ぺルーかな。
昨年、ペルーを旅した母曰く、あの国では幼い子供たちもせっせと労働しているらしい。彼等は疲れるという感情を表情に露呈するのだろうか。
そして、そもそもこの世に疲れない仕事なんてあるのだろうか。

引力に引っ張られつつ、考えてみる。

でも、疲れた脳味噌ではもうこれ以上深くは考えられない。

私は引力に似たチカラで、あの会社という場所に引き寄せられているということだけをただ感じる。
その会社の核にいるのは、吉熊上司に思える。私には。

引き寄せられて
ぶつかって
傷付いて
かさぶたになって
守られて
また引き寄せられて

不思議なチカラに操られて、私は明日も会社に行く。




こんな調子で…

2007年06月10日 | Weblog
こんな調子で、いつも吉熊と散歩をしている。
もう、好きとか嫌いの問題ではない。吉熊に関しては。
確実に愛を感じる。

アジアでSARSが流行していたあの春。
あの日から、ウチに勝手に居ついた相棒・吉熊。
君がいなければ、私はどんな人生を生きていたのかな。


東京は次第に暑くなり始めてきた。夜、密かにクーラーをつけていたりする。

もうすぐ夏。

夏。
夏…?
夏…!

そう、魅惑の尾道への旅行まであと二ヶ月!
よくぞここまで生きていてくれたよ、自分…。
新部長降臨で、環境が激変し、今年の夏はこの会社で迎えられないんでは…と悟っていたけども、なんとかやっている。

今日は本屋さんで尾道の旅行本を見てきた。尾道の写真に悶え死にそうだった。

吉熊、今年もあの土地に行こうね…!写真もたくさん撮りまくろうね!

…って、その前に株主総会があるんだった…。

こんな調子で、来年も夏を迎えられるといい。
「こんな調子」で流れている日常を、私は吉熊同様に愛しているのかもしれない。

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紫陽花と吉熊

2007年06月10日 | Weblog
昨日は一日中、寝ていた。
行きたい場所
やりたいこと、
たくさんあるのに体が動かない。
基本、無気力…。

私の心と呼応しているような空模様。
一日中暗く、昼間から蛍光灯をつけていた。だから一日中、夜っぽかった。

夜は一番好き。
マイスリーを飲んだ後、布団の中で横になって眠りを待つ束の間に私は幸せを感じる。


今日も引き続き、曇天&雨。
しかし、外出できそうな体調であった。
白山で開催されている「文京区あじさい祭」に行く。With吉熊。
規模はやはり飛鳥山の紫陽花にはかなわないが、一年ぶりに見る紫陽花は綺麗だった。

紫陽花をブロッコリーだと勘違いしてむさぼる吉熊…。
相変わらずの馬鹿クマである。
しかし、見ず知らずのオバサンに
「あら、可愛いクマちゃん!ふふふ」
と誉められた。
「いやー。恥ずかしいので、いつもコソコソと撮影しているんですよ」
赤面しながら答える私。
「いやいや、本当に可愛らしいわ~」
オバサンは微笑みながら去っていった。

吉熊を撮影していると、時々声を掛けられることがある。

もし、クマ片手に写メしている怪しい人がいたらお声をかけてくださいな。

私と吉熊かもしれません…☆


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