中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

餅(3)

2010-01-06 08:43:48 | 中国のこと
 蒸したもち米を臼に入れて搗いて餅を作る方法は日本独特のものだそうだ。中国で旧正月(春節)に食べる年糕(ニエンガオ)と言うものは、もち米の粉をこね、蒸して搗いたものを言うようで、蘇州の街頭で見たのはこれかも知れなかった。



 中国で餅(ビン)と呼ぶものは、月餅、煎餅、焼餅などはすべて小麦粉などを練って加熱し平たくしたものを言う。餅干(ビンガン)はビスケットだ。新疆のウイグル人が主食にしているナンは中国語ではどういうのか知らないが、あれも小麦粉を練って発酵させ、伸ばして焼いたものだから餅の類だろうと思う。

 蘇州の朝の街角で。




 上海近郊の朱家角で。玉蜀黍の粉のような黄色い粉を水で溶いたものを鉄板の上で円形に伸ばして焼く。非常に薄いがパリッとして甘く、おいしい。おそらくこれが煎餅(ジャンビン)だろう。煎餅はコーリャンや、粟、小麦などを水に浸けてからすりつぶし鉄板の上で薄く焼いたものと日中辞典にある。



 南京の自由市場で。焼きたてがいかにもうまそう。





 上海のたこ焼き屋。中国語でたこは章魚(ジャンユイ)と言う。なかなか人気があるようだ。これも餅の類に分類されるか。